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20210407_輸出管理や運行管理の担当者に必要なもの

輸出管理でも、運行管理でも、管理部門の担当者の仕事の中心には「法律」を常に置いておかなければならない。いつでも「根拠法」の内容を頭に思い浮かべて(思い浮かばなければ法律本を確認して)、法を基準に判断する。

これが基本。

一方で、このご時世、なんでも「自動化」されていく。法的な確認も「ミスを起こさないため」「効率的に処理するため」と自動化される。

そして自動化された後に入ってきた人は、自動で処理されることが当たり前であり、結果として「根拠法」が重要なものだと認識せずに育つ。

そして数年後には、根拠法の内容もよく知らない担当者が完成し、管理部門だからと偉そうに指示したり、感覚で判断するようになる。

管理部門は「最後の砦」だ。

会社が(自分が)、違法な判断をしないよう高い意識を持って仕事当たらなければならない。

システム化されていたとしても、新規配属者は手作業で法的な確認を行い、自分の法的判断力や感覚を磨くことが重要だと私は思う。毎日、法律をひいて原文を理解する。日々、繰り返し判断を行い、実務を知る。資格試験に挑戦して、法的理解を深める。そして法改正が行われるときは、大きく成長するチャンス。法律を知り、システムのロジックを考える良い機会だから、詳しい人とタッグを組んで進んで担当すべきだ。それから役人やサプライヤなど、同じ仕事をする人と業務の話をするのも良い。「自分はまだまだ…」と思い知る機会にも、「対等に会話できるようになった」と自信につながる機会にもなるだろう。

とにかく高い意識を持ち、日々刃を研ぎ続けること。
そして業務の中心には常に「法律」を置いておくこと。
何事にも基礎が大事、そして努力も必要なんだと思う。
近道なんてない。これしかないのだ。
このことをひとりでも多くの輸出管理や運行管理者に伝わればと願う。

過去の経験から断言できることは、苦労もせず、努力もせず、面倒なことは他人に任せ、機会のショートカットばかりしてると、いつかは違法な判断をしてしまうということ。私はそんな残念なひとを何人も見てきた。

場合によっては、会社がニュースで取り上げられたり、人の命を奪ったり、自分が逮捕されるかもしれない。この仕事にはそんな怖さがあることを忘れてはいけない。


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