部室にPC-98を置いてみた話
はじめに
なんとなくnoteというものを始めたくて書いた内容です。すごく短いです。適当に読み流してください。
自己紹介
筆者は国立の工業高等専門学校に通っている学生です。いわゆる高専生というやつです。普段はプログラムやコンピュータ、電気回路などの情報系の勉強をしています。鉄城大和という名で活動をしておりますので、Twitterの方を覗いてもらえると大体どんなことをしているかを察していただけると思います。
そもそもPC-98って何?
この令和の時代、PC-98を知らない人も多いと思います。PC-98というのはかつてNECが販売していたパーソナルコンピュータのことです。その歴史は古く、初代のPC-9801の発売が1982年、そして後継であるPC-9821シリーズが2000年初頭に販売を終了するまでの約30年もの間、日本の産業を支え続けました。工業向けにはFC-98、サーバー用途のSV-98というものもあったりします。現在でも一部工場では使われているとのことですが、日常生活では見ることも聞くこともなくなってしまいました
PC-98について大雑把に説明しましたが、筆者は全く世代ではありません(生まれてすぐにPC-98は受注生産を終了)。なんでそんなやつがPC-98なんか持ってるんだと思われるかもしれませんが、それについてはまた機会があれば記事を書いてみようと思います。
部室にPC-98を持ち込んだ経緯
筆者は情報部に所属しています。ここでは部員が好き勝手にプログラムを書いたり何かを開発したりして各々の技術を高めています。私もみんながやらない変なことをやってみたくなり、私物のPC-98を学校に持ち込むことにしました。
そうと決まれば機種選びです。持ち込むPC-98は迷わずPC-9821 Cx3を選びました。これには訳があります。PC-98シリーズには多種多様な機種があるのですが、選んだものはいわゆるCanBeと呼ばれるタイプの98です。音源として86音源互換であるCanBe音源と呼ばれるものを搭載しており、しっかり音が鳴ります(互換なので、一部ソフトウェアでは鳴らないそうです)。音源って何?という人に軽く説明すると、音源というのはパソコンで音を鳴らすための装置のことです。これがなければゲームを動かしても音は鳴りません。
学校へ搬入
筆者の通う高専は住んでいる場所の隣の県にあるため、当然電車で運ぶ必要があります。ダンボールで梱包するのは面倒だったので、ビニールで軽く周りを包み、取っ手を取り付けて運びました。輸送途中奇怪な目で見られましたが、気にしたら負けです。
最寄り駅で降車後、1kmほど重い重い98を持って歩き、ついに部室にたどり着きました。もうクタクタでしたが早速設置していきました。
こいつ...動くぞ...!まあ当たり前なんですけども。とりあえず設置完了です。後は部員に見せびらかすだけです。
PC-98と現代の若者
放課後になり、部員達が続々とやってきました。早速こちらのPC-98に気づき、興味津々といった様子でした。やはり同年代からするとPC-98は相当珍しいようで、東方厨の一人だけこのコンピュータを知っていました。こんな古いコンピュータは初めて見たようで、スペックはどうなんだ、動いているOSはなんなんだ、どんなことができるのか、と質問攻めでした。スペックは特に驚きだったようで、100MHz程度のCPU、MB単位のメモリでコンピュータが動くとは信じられないといった様子でした。
ゲームをやるにはモニターが小さかったので最近部室に来たDMMのでかいモニターにつないでみました。少し見切れてしまいましたが、皆でワイワイゲームができたのでヨシとします。
まさかの協力
とりあえずPC-98を持ち込んだはいいものの、やはり液晶では雰囲気が出ません。と言っても、家からブラウン管ディスプレイを持ち込むのは相当の労力がかかります。どうしたものかと悩んでいたところ、先生のほうから「研究室に要らないCRTがあるからどうかな?」と声をかけていただきました。とりあえず見せて頂くことにすると...。
通には分かるめちゃくちゃいいモニターでした。これならバッチリです。早速PC-98に繋ぎます。
やはりCRTはいいですね、落ち着きます。PC-98と相性も抜群です。協力していただいた先生には感謝してもしきれません。
短いですが終わりに
初めてnoteというものを使ってみました。書き方がよくわかっていないので内容も薄い、文章も短い、読んでも得られることは特になし、そんな記事です。そんなnoteですが、ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。コメントなどいただけると励みになります。
古いコンピュータに見て、触れてもらうことで若い世代にもいい刺激になるのではないか、と考えており、秋頃に行われる学校祭では空き教室を一つお借りして大規模なレトロコンピュータ展示会も開催予定です。PC-98はもちろんのこと、PC-8001、X68000、SE/30など、少し珍しいマシンも展示予定です。次はそれについてのnoteがかけたら面白いかなと思っております。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?