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Pixel 8にカスタムROMを入れるのをやめた
今までサブスマホとして使ってきたPixel 8には、EvolutionXというカスタムROMをインストールして運用していました。
カスタムROMを導入した理由は、単純に試してみたかったという興味と、Androidの画面下部に表示される戻るボタンと履歴ボタンの位置を入れ替えたかったからです。
Pixelには、SamsungのOneUIやXiaomiのHyperOSなどと違い、戻るボタンと履歴ボタンの位置を入れ替える設定項目がないのです。
画面下部の戻るボタンと履歴ボタンの入れ替えは、Root化するだけで済むのですが、どうせなら細かくUIをカスタムできる方が良いと思い、カスタムROMを導入するに至りました。
しかし、カスタムROMをインストールしたAndroidの利用は予想以上に大変でした。特に、Play Integrityというセキュリティ機能を回避し続けなければならない点が、かなりのストレスでした。
Pixel8を使用している時、どこからともなく脳裏にPlay Integrityのことが浮かんできます…!その都度、Play Integrityの状態をチェックするため、Playストアを開く日々…
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ちょっと大袈裟ですね(笑)
![](https://assets.st-note.com/img/1737258764-DmAUVKpXChe3PQ8NHxSfnyod.png?width=1200)
Play Integrityとは、Google Playの不正使用対策機能で、Androidアプリやゲームのセキュリティを強化するものです。カスタムROMを導入すると当然のようにセキュリティが脆弱と判断されるため、銀行系のアプリやGoogle Walletといった電子決済アプリが動かなくなる可能性があります。
これを回避するために、Play Integrity FixやPlay Integrity NEXT、Tricky Storeといった対策用のモジュールが開発されています。しかし、これらはGoogleとのイタチごっこであり、最終的にはGoogleが優位に立つことが予想されます。
そのため、カスタムROMを使用していると、ある日突然電子決済が利用できなくなるというリスクがあります。
サブスマホとして運用し、電子決済はメインスマホで行うのであればあまり問題はありませんが、私の場合、サブスマホといえどもメインスマホを家に置いてサブスマホだけを持って出かけることもあるため、大きな問題でした(サブスマホと言えるのかは置いておいて…)。
改めて考え直してみると、私にとってカスタムROMのメリットは次の二つだけでした。
独自機能の利用が可能(システムUIを細かくカスタマイズできる、スマートピクセルといった省電力機能など)。
OSアップデートのサポート期間が切れても最新のOSを使用可能。
なんか周りの人にドヤれる。
3つ目のメリットは置いておいて、2つ目のメリットについては、Pixel 8はまだOSサポート期間内であるため、現時点では恩恵を受けられていません。
これに対して、デメリットとしては、
Play Integrity回避の手間とリスク。
不正改造検知によってアプリが起動しない(ゲームアプリは特に)。
OSアップデートによるブートループの可能性。
といったことが挙げられます。
このように考えると、私にとってはデメリットの方が多いことに今さらながら気付きました。そのため、Pixel 8は純正のROMに戻しました。
本当は、画面下部のナビゲーションバーの戻るボタンと履歴ボタンの位置を変えたかったのですが、これも良い機会です。ジェスチャナビゲーションに慣れることにします。