見出し画像

「与える」の循環

僕は最近、ある物を手に入れた。
それは「人生のヒント」的なものだ。
何と表せば良いかまだハッキリとしていないが、得た感覚は確実にある。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

僕は11月末から2月の頭まで、「トヨタ自動車」と「HASSYADAI social」の3ヶ月の共同プロジェクト『ZENKAI』にインターン生として参加した。

参加した理由としてはこのプロジェクトの小規模バージョン「base camp」に参加者として高校生の時参加していた。そこで大学生になった今、色んな事をしてみたい。
それに加えてお世話になった人たちの手伝いがしたい。そんな気持ちで「ZENKAI」に参加した。

プロジェクトの説明を簡単にすると、
15-18歳向けのオンラインプログラムである。
高校生が3ヶ月を通して公演を聴く、TA(大学生)と対話をする事で自分を知り、知見を広げていくプログラムである。

僕はこのプログラムの中で、TAという役割で、高校生に1番関わるポジションで参加した。
具体的な仕事内容はさっきの記述の通り「1on1」と呼ばれる1対1での対話。そして「メンター会」と呼ばれるオンライン上での公演会の準備、ファシリテーション、高校生への連絡などなどだ。

概要はこんなところか。ここで話を戻す。

このプログラムで僕が何を得たのか、気づきがあったのか。それは

『「与える」の循環』

である。

人に与える事が、なんとなく嬉しい事だとは知っていた。知識としても、今までの人生を通しても。

しかしproject:ZENKAIが始まる前の自分を振り返ってみて、人の役に立つ事、何か貢献する事に対してモチベーションがあったのだろうか?
自問自答した時、答えはNOであっただろう。

「人の役に立ちたい」という要素が0だったわけではない。
ただ、「自分が与えられたい」という欲求の方が間違いなく強かった。それは環境だったり、才能だったり。

でもせっかくなら、今まで自分の与えられた経験を思い返し、次は自分が何かする番だ。と思いこのprojectに足を踏み入れた。

僕がZENKAIを通して高校生に1番与えたい経験だったのは、「人生ベースの悩みを共有出来る友達を作る事」だった。

何故なら、僕自身がbase campでこういった経験をした為である。学校外での繋がり、自分達の人生を深く、真剣に考え、共有出来る友人がいる事が嬉しかったし、心強くなれた。

ZENKAIの参加者にもこういった経験をして貰いたい。そんな気軽な思いで雑談するzoomを開いて話す、みんなでゲームをしてみた。

簡単な事だけど、そのコミュニティで与えられた仕事以外に出来る事を探して、それがみんなの為になると思うと嬉しかった。楽しんで貰えてると思うと嬉しかった。その時はより一層、自分を肯定出来ていた。

ここで改めて自分が参加者だった時にどれだけの人がどれだけの時間を割いてくれていたのか実感し、ありがたく思った。

プログラムが始まる前に宗ちゃんが話していた事。
「このプロジェクトをTAとして参加する上で、最も良いことは高校生に圧倒的にgive出来る事。」

まさに言葉通りの体験をしたのだ。
自分が幸せになる為の1つのヒントを掴んだ。

そういえば、似た経験をした事があった。
それはヒッチハイクの時だ。
自分が無条件で与えてもらう経験だ。それのおかげで誰かに与えたいと思うきっかけになった。

この「与える、与えられるの」の循環はとても暖かい。
その暖かさを他の人にも伝えていきたい。
そう思った。

今回の対象は高校生だったが、これからもっとその対象を広げていきたい。
仕事としてじゃ無く、日常でその「思い」を持ち続けていたいし、発揮したい。
もちろん沢山の人を幸せにしたいが、
その前に、目の前にいる人たち。家族、友達、自分が大好きだと思う人に、伝えて行く事が大切だ。まずは目の前人から着実に。原点を徐々に広げていく感覚だ。
そんな風に過ごしていきたい。

「僕を楽しませてくれ!」といった労力を、
「どうしたらあなたを楽しませる事が出来るのか?」に転換していきたい。
1日1回、難しいなら1週間に1度でいいから、習慣にしてゆく。

僕は日記を書いているので、今日あった自分の貢献を書いていくことにしよう。

次僕が誰かに何かできる機会、ハッキリと分かりやすいイベントとして「18歳の成人式」と「フルクエ」がある。

今回のproject:ZENKAIでは残念ながら不完全燃焼な部分も存在した。
次はそれを無くしたいし、今回の経験を糧にする。
本気で向き合って、全力で楽しむ工夫を背中で示せるように。

いいなと思ったら応援しよう!