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人間的思考とネコ的思考

ゼミの講義で「人間的思考とは?その条件とは?」についてグループで話し合う時間があった。

人間的思考ってなんだろうねぇ、とみんなで考えるのだけどなかなか議論が捗らない。

人間的思考というものが分からなすぎたので、とりあえず人間以外の動物の思考を考えてみることにした。

猫はどうだろうか、ネコ的思考。これなら少しその定義を説明できそうだ。

猫が考えていること、その特徴はなんだろう。

どうしたらネズミを捕まえられるか。ぐうたらしたい。ツンデレ。

あたりがすぐ思い浮かんだ。これがネコ的思考っぽいな。

そこでハッと気づく。人間的思考というのは、バリエーションが多すぎて抽象化できないから、分からないのではないか!と。

上記のとおり猫が考えていることはなんとなく想像がつく、それは愛知の猫だろうが、北海道の猫だろうが、ましてやアメリカ、オーストラリアの猫であろうがたぶんほぼ共通しているだろう。イエネコかノラネコかでは多少変わるだろうが。

でも人間の考えていることは一人一人によって違いすぎるんだよな。老人と子供、女と男、日本人と外国人。
平凡に暮らす人と街中で叫び散らかすYouTuber、会社員と経営者。それぞれの属性によって基本的な考え方や常識ってかなり乖離があるのではないか。

20年間一緒に過ごしてきた家族といまだに喧嘩するんだから、それ以外の人たちとの考え方なんてもっともっと異なっていることを想像することは容易い。

そうだ、そもそも人間的思考だなんて、「人間的思考」という言葉にまとめれるワケないんだよな。人によって思考法はみんな違くて、それぞれを抽象化することなんでほぼムリ。人間的思考の定義づけは簡単にできそうで、むずかしい。考えても考えてもモヤモヤは晴れず、言葉が出てこないわけだよなぁ。

「人間的思考とは?その条件とは?の答えなんてだせない。それが答えだよな。学校で習ってきたことには必ず答えがあったけど、世の中って、「人間的思考」みたいに答えが出せないものが沢山あるんだろうな。

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