【2024アーセナル】コーナーキックCK戦術を読み解く~2024.12.4プレミアリーグ第14節アーセナルVSマンU~
12月4日プレミアリーグ第14節でアーセナルはマンU戦でCKから2得点を奪い天才セットプレーコーチと称されるニコラ・ジョバーの戦術が見事な結果を出しています。具体的にコーナーキックが得点に繋がっている理由が知りたいのですが・・・
どうもさかりーにょです。今回は、こんなお悩みを解決するために日本代表のコーナーキック戦術に焦点を当てて分析します!
本記事の信頼性
・年間平均200試合以上を分析しながらオリジナルの「さかりーにょ分析メソッド」開発
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・IFCO公認サッカー戦術アナリストベーシックコース修了
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・元海外プロサッカー選手&指導者
2024.12.4プレミアリーグ第14節アーセナルVSマンU~
試合結果
スタメン
スタッツ
ニコラ・ジョバー式、アーセナルのコーナーキック戦術を読み解く
ここからは具体的に戦略(構想と配置)、戦術(準備)、技術(実行)という3つのプロセスに基づいてニコラ・ジョバーが設計したアーセナルのコーナーキックを分析する。
この試合でも実に2得点をコーナーキックから奪っており、コーナーキックが攻撃の主要な手段であることを十分に意識し、この『試合の中のもう一つの試合』を制することで勝利の可能性を高める術を知っている。
アーセナルのコーナーキックは非常にユニークだ。
違いを創り出してるのは独特の初期配置だ。ライスのインスイングのCKに対してサリバ、パーティー、マルティネリ、キビオル、ティンバー、ハベルツの6人をゴールラインに近いファーサイドに密集させる。
これに対してマンUは完全なゾーンディフェンスで以下の通り応戦する構図となった。
【後半9分1点目】エリア内に6人、こぼれ球対応3人<1-2-6>の強気の配置パターン
以下、そのプロセスを見ていくことにしよう。
戦略的プロセス、すなわち相手の守備に困難を創り出すコーナーキックの構想と配置についていうとその構造は非常にユニークだ。
基本的にボールの側にいるにはキッカー1人(ライス)だけ、ペナルティエリア内には6人を送り込み、全員がファーポスト周辺に密集するという特殊な配置をとり、2人がぺナルティエリア付近でセカンドボールの回収任務を担う。
キッカーがボールを蹴る瞬間に6人のうち5人がマンUゾーンディフェンスの間に擦り込むようように入り込み、キッカーはニアサイドめがけて速度の速いボールをインスイングで蹴り込む。
PKスポット付近に5人全員を密集させることでGKの操船を抑えてハイボールへの飛び出しをしにくくする狙いもあると分析する。
結果的に、マンUゾーンディフェンスの間にうまく入り込んだティンバーがボールのコースをかえることで1点目を奪うことに成功した。
【後半28分2点目】ファーサイドを制する
2点目も1点目同様にマンUのゾーンディフェンスに対してファーサイドに6枚でファーサイドに密集を形成する。
次に、ゾーンの間に5人が入り込み、ファーサイドでトーマスが待ち構える。
マンUはマークが曖昧なために的確に競りに行けない状況。ファーサイドを制したトーマスの折り返しをサリバが当ててゴールを奪った。
ニコラ・ジョバー式ガナーズコーナーキックプレーモデル
【戦略的プロセス】
・基本配置は1-2-6
【戦術的プロセス】
・ファーサイドで6人の密集を作り、キッカーがインサイドスイングのボールを蹴る瞬間に損ディフェンスの間に入りこむ
・GKの導線を制限する
・2枚をセカンドボール要員とし、確実にこぼれ球を回収する
・最後尾が相手FWと1対1の状況になるので被ロングカウンターのリスクが高い
【技術的プロセス】
・キッカーはインスイングのライス、サカ
-インスイングはゴールに向かうように弧を描く。少し触るだけでゴールに繋がりやすい
・6枚のヘディングに強いターゲットがいる
さかりーにょEyes
コーナーキックから高い得点率を誇るアーセナル。引き続き天才セットプレーコーチニコラ・ジョバーの他のパターンと意図を読み解いていくことにする。
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