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【セレッソ大阪2024第8節】セレッソ大阪躍進の鍵はIHに有り!IHに求められる普通じゃない6つの役割とは?~セレッソ大阪 VS 川崎フロンターレ~

8節終了時点で無敗の首位に立ったセレッソ大阪。ここまでセレッソ大阪が好調な理由を知りたいのですが・・・

どうもさかりーにょです。セレッソ大阪好調の要因。多くの方は登里選手が加入して偽サイドバックシステムが機能していると考えています。もちろん、それも大きな要因ですが実はそれだけではありません。それでは、いったいどんな要因があるのでしょうか?2024 J1第8節セレッソ大阪VS川崎フロンターレを題材に好調の要因を分析していきましょう!

本記事の信頼性

・年間平均200試合以上を分析しながらオリジナルの「さかりーにょ分析メソッド」開発

・JFA公認指導者ライセンスB級

・CAF(アフリカ大陸サッカー指導者) C級

・JFAフィジカルフィットネスC級

・IFCO公認サッカー戦術アナリストベーシックコース修了

・AEFCA公認マッチアナリストコース修了

・元海外プロサッカー選手&指導者

2024 J1第8節 セレッソ大阪 VS 川崎フロンターレ

スタメン

スタッツ

セレッソ大阪躍進の鍵はIHに有り!?

小菊昭雄監督率いるセレッソ大阪。好調最大の要因は多くの役割で攻守に厚みをもたらしているIHにあると分析している。

ちなみにセレッソ大阪におけるIHとはこの2つのポジションのことを指す。

それではなぜこの2人のインサイドハーフがセレッソ大阪好調の原動力になっているのか?

それは彼らが果たす普通ではない役割の多さと難易度に起因しているのだ。

IHに求められる普通じゃない役割とは?

セレッソ大阪ではその戦術を遂行するためにIHに少なくとも以下の6つの役割を課している。

役割①:ビルドアップの出口

役割②:ポケットへの侵入&フィニッシュ

役割③:サイドでのトライアングル形成

役割④:ロングボールを打ち込んだ際のセカンド回収

役割➄:ハイプレス要因

役割⑥:ゾーンディフェンス要因

それぞれの役割について分析していく。

役割①:ビルドアップの出口

2024年度セレッソ大阪の試合をここまで8試合すべて分析してきたが、登里選手と田中選手はビルドアップの実行部隊であり、決して目立たないが出口を作っているのはIHの2人であることが多い。

相手と仲間の位置を把握し、ライン間、サイドでスペースを見つけてボールを引き出している。

この試合でも奥埜博亮選手と柴山昌也選手は幾度となくビルドアップの出口となった。

役割②:ポケットへの侵入&フィニッシュ

セレッソ大阪のIHはSBやWGにボールが入った際にポケットに侵入する動きが求められる。また、ボックス内でクロスに併せる、ミドルシュートを打つなどフィニッシュの精度も要求される。

役割③:サイドでのトライアングル形成

セレッソ大阪の攻撃の軸はサイドアタックだ。原則としてサイドにボールが入った際にはIHはボールホルダーにより、SBとWGとトライアングルを形成することが求められる。

右サイドは毎熊とルーカス・フェルナンデス、柴山の3人でトライアングルを形成しながらポケットへの侵入を目指す。

左サイドはカピシャーバが少しでも広いスペースを持った状態でボールを渡せるように登里と奥埜が気を利かせたポジションを取る。

役割④:ロングボールを打ち込んだ際のセカンド回収

セレッソ大阪は偽サイドバックを採用した後方からのビルドアップが注目を浴びるが、一方で相手のプレスにはめられた時には躊躇なくレオ・セアラに対してロングボールを打ち込むプレス回避をする。この際にセカンドボールを回収することがIHには求められる。セカンドボールを回収するための予測、準備、動き出し、走力を兼ね備えている必要がるのだ。

役割➄:ハイプレス要因

セレッソ大阪はハイプレスをかける際にCFのレオ・セアラと両IHの3枚で相手GKとCBに対して流動的にプレスをかける。WGがジャンプして相手CBにプレスをかける場合もあるが、最前線で相手のボール方向を限定させるプレッシングスキルを遂行する役割が求められる。

役割⑥:ゾーンディフェンス要因

プレスがかからない場合にはIHは4-5-1、4-4-2、5-4-1、の中盤の4枚の一角としてゾーンディフェンスの役割を担う。味方との距離、縦パスを入れさせないポジショニング、など相手の状態とボールの位置によって細かくポジショングの調整することが求められる。

セレッソ大阪IHの役割を果たすための必要条件とは?

上記6つの高難易度の役割を遂行するために備えていなければならない必要条件は以下の3つだ。

①運動量

②攻守における個人戦術

③最適解を見つけられるフットボールIQ

①運動量

ピッチを広範囲で移動するための運動量が求められる。両IHの走行距離とヒートマップからも読み取ることができる。

②攻守における個人戦術

攻守においてデュエルに勝利でき、攻撃においてはボールを失わないテクニックとフィニッシャーとしての能力。守備においては常にゾーンディフェンスの駒として正しいポジションに立ち続けることことができる戦術眼が求められる。奥埜選手は攻守におけるバランスが最も高く、替えが利かない黒子の役割を果たしている。

③最適解を見つけられるフットボールIQ

混沌としたゲームの中でそれぞれの局面において常にプレーモデルに対して最適解を判断できるIQが求められる。香川真司選手はこの部分ではずば抜けている。

さかりーにょEYEs

香川真司の離脱からIHはブエノ選手と柴山選手が競争している。両者ともにファイナルサードでの攻撃面の貢献は非常に高いが、ビルドアップの出口やゾーンディフェンスの細かなポジショニングといった目にはあまり見えない貢献度が香川選手より圧倒的にレベルが下がる。

このあたりの役割を丁寧にセレッソ大阪が落とし込むことができばより安定したゲーム運びが可能になると分析する。

セレッソ大阪VS川崎フロンターレ激闘のハイライトはこちらから!

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