【大阪ダービー】覚醒したG大阪4-3-3戦術を徹底分析!~2023ルヴァンカップグループE第6節C大阪VS G大阪~
近年の大阪ダービーでは辛酸をなめ続けていたガンバ大阪。ルヴァンカップグループE第6節の大阪ダービーではガンバ大阪の試合運びがいつになくスムーズにいっているように見えましたがその理由がわかりません。ガンバ大阪の勝利の要因が知りたいのですが・・・
どうもさかりーにょです。
本記事はガンバ大阪推しの方のこんな悩みを解決するために「2023ルヴァンカップグループE第6節C大阪VS G大阪」を基に分析したいと思います!
本記事の信頼性
・年間平均200試合以上を分析しながらオリジナルの「さかりーにょ分析メソッド」を開発
・JFA公認指導者ライセンスB級
・IFCO公認サッカー戦術アナリストベーシックコース修了
・AEFCA公認マッチアナリストコース修了
・元海外プロサッカー選手&指導者
2023ルヴァンカップグループE第6節セレッソ大阪VS ガンバ大阪
スタメン
スタッツ
マッチアップ図
ガンバ大阪が体現した3つの優位性
本試合でガンバ大阪がセレッソ大阪に対して特に優位性を示したシーンは以下の3つだ。
優位性①:山本悠樹を駆使した安定したビルドアップ
優位性②:2列目からの飛び出しを活かした中央突破
優位性③:自陣ゴール前で発揮された高い個の守備能力
優位性①:山本悠樹を駆使した安定したビルドアップ
ガンバ大阪が安定してボールを後方からビルドアップすることができた背景にはアンカーを担った山本悠樹選手のポジショニングと両CBの巧みなポジション取りによるものであった。
山本悠樹選手は4-4-2のセレッソ大阪のブロックのFWと中盤のライン間でボールを引き出し続けた。彼の立ち位置により、ガンバ大阪はビルドアップにおいて優位性を持ち、容易にファーストラインを超えることが可能となったと分析。
優位性②:2列目からの飛び出しを活かした中央突破
本試合では意図的に前線の3枚がゴール前で距離感を縮め、楔のパスに連動して3人目、4人目が動き出す迫力ある中央突破を図ったシーンが複数回見られた。
特に技術の高い倉田秋のワンタッチパスなどがアクセントとなり、C大阪の最終ラインを混乱に陥れていた。
このファン・アラーノ、倉田秋、食野 亮太郎のコンビネーションは成熟させるとより大きな脅威になると分析。
優位性③:自陣ゴール前で発揮された高い個の守備能力
本試合では、セレッソ大阪にファイナルサードに侵入されそうになるシーンも多かったが、三浦弦太選手は的確な読みと強靭なフィジカルを駆使してピンチを潰し続けた。また、GKの谷晃生選手も抜群のシュートストップでチームを救った。
自陣ゴール前の守備の個人におけるクオリティでガンバ大阪は大きく優位性を獲得したといえる。
ガンバ大阪が晒した2つの課題
一方で、この大阪ダービーでガンバ大阪は次の2つの課題を露呈した。
課題①:右サイドのデュエル対応の悪さ
課題②:被カウンターへのリスクマネジメント
課題①:右サイドのデュエル対応の悪さ
決勝ゴールを決めたためにそこまで批判の対象になっていないが、ガンバ大阪右SBの半田陸選手は対峙したカピシャーバ選手に対して「抜ききられる」シーンが多発。正対した1V1、背後についた状態でディフェンスができる状態にもかかわらず反転されるなどほぼすべてシーンのデュエルで圧倒的敗北であった。
また、ゲームの中で半田選手個人、ガンバ大阪として改善することができなかった。最終盤に「5バックを形成してサイドのスペースを消す」という方法でしか左サイドの守備を改善できなかった点は大きな課題であるといえる。
課題②:被カウンターへのリスクマネジメント
ガンバ大阪は本試合においてロングカウンターを受けるシーンが多かった。この最大の原因はネガトラ時(ボールを失った瞬間)の切り替えが遅く、ボールホルダーに強度の高いプレッシャーをかけられないこと。
そして、相手のボールホルダーにプレスがかかっていないにも関わらずラインを下げるなどのラインコントロールの基準が明確ではないことが挙げられる。相手の位置や態勢においてあらかじめラインの設定をすることで改善されると分析。
さかりーにょEYEs
大坂ダービーで念願のリベンジを果たしたガンバ大阪。幸運にも現地で分析する機会を得たさかりーにょであったが、試合内容と同様にサポーターが作り出す雰囲気にも感動した。特にガンバ大阪サポの熱い行進と試合を通じた熱いサポートはガンバ選手に伝わったに違いない。
ガンバ大阪関係者の方は本分析を最大限に活用してさらなる浮上を狙っていただければ幸いである。
本分析を通して1人でも多くのガンバ大阪関係者の方が素敵な笑顔になることを祈って。
Twitterで細やかな分析を行っています!是非遊びに来て下さい!
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