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【アル・ヒラルSFC(Al Hilal SFC)】名将ラモン・ディアス率いるアジア最強クラブを2局面戦術分析! ~2022.4.9 AFC CHAMPIONS. GROUP A, VS シャル―ジャFC~

2023年2月からモロッコで開催されるクラブワールドカップにアジア代表で出場するサウジアラビアのアル・ヒラルSFCの強さや注目選手、戦術が気になるのですが・・・

本記事はそんなアジア代表クラブとして2023年のクラブワールドカップに出場するアル・ヒラルSFC(Al Hilal SFC)に関するこんなお悩みを解決します!

本記事の信頼性

・年間平均200試合以上を分析しながらオリジナルの「さかりーにょ分析メソッド」を開発

・JFA公認指導者ライセンスB級

・IIFCO公認サッカー戦術アナリストベーシックコース修了

・AEFCA公認マッチアナリストコース修了

どうもさかりーにょです。

モロッコで2月1日から開催されるクラブワールドカップ2023。アジアの代表としてクラブワールドカップ2023に出場するのはサウジアラビアの雄『アル・ヒラルSFC(Al Hilal SFC)』です。かつて横浜マリノスでもプレーしたアルゼンチンの名将ラモン・ディアス率いるアル・ヒラルSFC(Al Hilal SFC)はどのような戦いを繰り広げるのでしょうか?

今回はそんな『アル・ヒラルSFC(Al Hilal SFC)』の戦術を2022年4月9日に行われた AFC CHAMPIONS. GROUP A, VS シャル―ジャFCを基に『攻撃時』、「守備時」の2局面を分析していきます!

~2022.4.9 AFC CHAMPIONS. GROUP A, VS シャル―ジャFC~

スタメン

スタッツ

アル・ヒラルSFC(Al Hilal SFC)の基本戦術

“バルセロナを彷彿とさせるポジショナルプレー”

これは、ラモン・ディアス率いるアル・ヒラルSFC(Al Hilal SFC)のプレースタイルである。かつてFWとして一時代を築いたラモン・ディアス監督はそのプレースタイルの通りに積極的にゴールに向かっていく攻撃的なプレーを落とし込んでいる。

【4-3-3】を基本配置とし、ボールホルダーを中心に3角形を即座に形成し、ショートパスを駆使してボールを保持しながら相手陣内に侵入していく。

守備時は即時奪還の切り替えの早いプレッシングとゾーンディフェンスを基本とする。

アル・ヒラルSFC(Al Hilal SFC)には先のカタールWカップのアルゼンチン戦でスーパーゴールを決めたサウジアラビアの逸材サレム・アル・ドサリ選手を筆頭に11人ものサウジアラビア代表選手在籍しており、高い個の能力でラモン・ディアスの戦術を表現している。

【2局面戦術分析】局面➀:『攻撃分析』“アジア最強の呼び声高いパスワーク”

ショートパスを多用し、小気味よくリズミカルにボールを運んでいくアル・ヒラルSFC(Al Hilal SFC)の攻撃はバルセロナのそれを彷彿とさせる。

ここでは、そんなアル・ヒラルSFC(Al Hilal SFC)が多用するパターンを【ビルドアップ】と【ラスト30mの崩し】という2つのフェーズに分けて分析を進めていく。

アル・ヒラルSFC(Al Hilal SFC)【ビルドアップ】分析~台形ビルドアップ~

アル・ヒラルSFC(Al Hilal SFC)は1DM、2CB、そして2SBの4枚で台形を作ることで後方の数的優位を保ち、ミドルサードへとボールを運ぶ。

アル・ヒラルSFC(Al Hilal SFC)【ラスト30mの崩し】パターン①:SBのオーバーラップ

アル・ヒラルSFC(Al Hilal SFC)は攻撃時に両SBが高い頻度でオーバーラップを仕掛けることが特徴である。

アル・ヒラルSFC(Al Hilal SFC)【ラスト30mの崩し】パターン②:楔&3人目の崩し

SHやSBが高い位置でボールを保持した際には斜めの楔を多用した中央突破を目指すパターンを持つ。

この楔のパスをスイッチに3人目が背後を狙って走り出す動きがセットになっている。

アル・ヒラルSFC(Al Hilal SFC)【ラスト30mの崩し】パターン➂:小さな「ロブ」を活用して背後を取る

アル・ヒラルSFC(Al Hilal SFC)は精度の高い2列目からのロブを駆使して相手GKとDFラインの間にピンポイントでボールを落とすパターンも持つ。ある程度中盤にプレッシャーがかかっている状況下でも精度の高い「ロブ」が撃ち込むことが可能であり、クラブワールドカップでも1発のロブで得点が生まれる可能性が高いと分析。

【2局面戦術分析】局面②:『守備分析』原則は“即時奪回”

アル・ヒラルSFC(Al Hilal SFC)の守備の基本はゾーンディフェンスである。守備時に【4-3-3】の3ラインを形成し、前線からの連動したプレッシングでボールをなるべく高い位置で奪うことを主眼に置く。

そんなアル・ヒラルSFC(Al Hilal SFC)の守備戦術の最大の特徴が『即時奪回』の意識である。中でも、ネガティブトランジッション時の切り替えの速さと強度が非常に高い。

そしてアル・ヒラルSFC(Al Hilal SFC)の『即時奪回』戦術を可能にしているキーファクターが『選手同士の距離感』だ。

アル・ヒラルSFC(Al Hilal SFC)の選手たちは攻撃時にトライアングルを形成してショートパスを駆使して前進を図る。つまり、ボールをたとえ失ったとしても相手との距離が近く見かたとの密度の高い状態でボール奪取ができる環境を意図的に作っているのである。

一方で両SB共に1対1の守備対応が非常に軽く、この試合の中でも軽率な対応から相手に入れ変わられて決定機を作られるシーンが多く見受けられた。

さかりーにょEyes

アジア最強クラブの呼び声高いサウジアラビアのアル・ヒラルSFC。

その個々の能力の高さとラモン・ディアス監督によって綿密に落とし込まれた迫力満点の攻撃戦術がクラブワールドカップ2023というハイレベルな舞台でどこまで通用するのかに注目しましょう!

また、アル・ヒラルSFCにはかつてFC東京に在籍した元韓国代表のチャン・ヒョンス選手も所属しており、その活躍に期待です!

本分析に用いたゲーム素材はこちらです!以下からフルマッチで観ることができます!


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