【セレッソ大阪2024第5節】湘南ベルマーレの高強度プレスを回避した方法とは?~セレッソ大阪VS湘南ベルマーレ~
セレッソ大阪の試合前監督インタビューで小菊監督が「湘南ベルマーレのプレスをどう回避するかが鍵」と言っていましたが具体的にどのように回避したのかが知りたいのですが・・・
どうもさかりーにょです。
本記事は2024 J1第5節セレッソ大阪 VS湘南ベルマーレの試合を基に小菊昭雄監督が仕込んだプレス回避の方法について分析していきます!
本記事の信頼性
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2024 J1第5節セレッソ大阪 VS 湘南ベルマーレ
スタメン
スタッツ
湘南ベルマーレのセレッソ大阪に対するプレス構造
湘南ベルマーレは前節の3-5-2(3-3-2-2)ではなく4-4-2のゾーンディフェンスを採用した。
具体的なプレス構造としては以下の3つのステップでセレッソ大阪に対してプレスを敢行した。
①2トップが後方の背後のアンカーと偽SBを背中で消しながらCBに対して1サイドカットプレス
・FWが2度追いできない距離の場合にはCHもCBへジャンプしてプレスをかける
②後方の選手はプレスの方向や距離、ボールホルダーの状態を見ながら連動してサイドに追い込む
➂サイドエリアで前向きにSBやSHがボールを刈り取る
湘南ベルマーレのプレスを回避するために講じたセレッソ大阪2つの対策
湘南ベルマーレの4-4-2プレスに対してセレッソ大阪小菊監督の対策は大きく以下の2つだ。
対策①:不用意なロストを防ぐためのロングボール
セレッソ大阪は低い位置で失うリスクを避けるためにCBにプレスがかかった際には以下のような意図を持ったロングボールを活用した。
・船木の左足からカピシャーバの背後へのロングボール
・西尾の右足でレオ・セアラにロングボール
対策②:IHを「壁」としたビルドアップ
湘南ベルマーレは2トップと2列目が上手くコミュニケーションを取りながらアンカーの田中と偽SBの登里にボールが供給されないようなプレスをかけてきていた。このプレスの突破口となったのがブエノと奥埜博亮の両IHだ。
ブエノはCBやSBから縦パスや斜めのパスを引き出すための「壁」として、奥埜は船木とカピシャーバの間のスペースに落ちることで出口を作りビルドアップを成立させた。
ブエノが壁になりボールを引き出すシーン
さかりーにょEYEs
クラブ史上初の開幕5戦負けなしで2位につけるセレッソ大阪。無失点で終えたものの、ジンヒョンの度重なるスーパーセーブがなければ試合展開と結果は全く異なるものになっていただろう。
攻撃面では抜群の船木だがルキアンにロングボール一本で剥されてしまうなど対人の弱さは不安要素。チームとしてどのようにカバーできる構造を作れるのかが優勝の鍵となると分析。
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