【セレッソ大阪2024第12節】ガンバの守備ブロックはどうすれば崩れたのか?~ガンバ大阪 VS セレッソ大阪<大阪ダービー>~
ガンバ大阪の守備ブロックをなぜセレッソ大阪は崩すことができなかったのでしょうか?
その理由を知りたいのですが・・・
2024 J1第12節ガンバ大阪VSセレッソ大阪の試合を題材に分析をしていきましょう!
本記事の信頼性
・年間平均200試合以上を分析しながらオリジナルの「さかりーにょ分析メソッド」開発
・JFA公認指導者ライセンスB級
・CAF(アフリカ大陸サッカー指導者) C級
・JFAフィジカルフィットネスC級
・IFCO公認サッカー戦術アナリストベーシックコース修了
・AEFCA公認マッチアナリストコース修了
・元海外プロサッカー選手&指導者
2024 J1第12節 ガンバ大阪 VS セレッソ大阪
スタメン
スタッツ
セレッソ大阪の攻撃を封じたガンバ大阪の守備ブロックの仕組みとは?
ガンバ大阪は前半24分にウェリントンが負傷中断するまでは前線からのプレッシングで奪う守備をしていたが、それがうまくハマっていなかったためにこの中断時間を利用して宇佐美選手が選手を集めて青空ミーティングを決行。
その後「奪う守備」から、ミドルゾーンで構えて「ひっかける守備」にシフトし、セレッソ大阪の攻撃を停滞させることに成功した。
ガンバ大阪の構えてひっかける守備の仕組みとは?
ガンバ大阪は前線からのプレスではなく、中盤のミドルエリアに4-3-3の守備ブロックを形成する。
このブロックの最大の目的は「縦パスのコースを消してボールを迂回させる」ことだ。
そして、サイドに出たボールに対してIH、SB、SHの3枚でボールを奪いとる。
結果としてセレッソ大阪はブエノや清武などのIHが最終ラインまで引いてきてボールを散らすことになった。これにより、効果的な縦パスを差し込むための立ち位置を取ることができずブロックの外でボールを回される結果となった。
セレッソ大阪はガンバ大阪守備ブロックをどう攻略すべきだったのか?
それではセレッソ大阪はガンバ大阪の守備ブロックをどのように攻略すべきであったのか?
その方法は以下の2つであると分析する。
①ガンバ大阪の守備構造の弱点を突く対角のパス
②IHの立ち位置を修正して縦パスを引き出す
1つずつ深掘りしていく。
①ガンバ大阪の守備構造の弱点を突く対角のパス
ガンバ大阪の守備ブロックは同サイド圧縮を基本として選手間の距離をコンパクトに保つ。
必然的に逆サイドに広大なスペースが生れるためにこのスペースを対角のロングパスで局面を変えることができれば守備ブロックの攻略は容易になったと分析する。
②IHの立ち位置を修正して縦パスを引き出す
90分を通してIHが最終ライン付近に下がってきてボールを受けに来るシーンが散見された。
しかし、IHがこの位置まで下がることでバイタル付近においてボールを受ける選手がいなくなると同時に、縦パスを打ち込んだ際に連動して3人目として動き出すための役割を担うことができない。
ガンバ大阪の守備ブロックを攻略するためには低い位置のパス出しをCBとアンカーに任せ、IHは我慢してライン間に立ち続けてボールを引き出す駆け引きを続けることでガンバ守備ブロックを攻略でできたと分析する。
さかりーにょEYEs
マイクとノボリの両SBの離脱という不運はあったが、昨シーズンより課題とされている試合中の問題を的確に分析して解決まで導くことができないという課題は継続しているようだ。
かつてのドルトムントやリーズにおけるマリッチのようにさかりーにょをベンチにおいて的確な分析&修正の提案を常時抽出できる環境を整えることでより勝率を高めることができると分析する。
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