【森脇良太】2023愛媛FC “新境地ボランチ”で魅せる3つの凄みを分析!~2023 J3第38節FC大阪VS愛媛FC~
2023J3リーグを見事優勝した石丸監督率いる愛媛FC。先日、有名サッカー漫画のアオアシの作者である小林有吾氏が愛媛FCの優勝の立役者として森脇良太選手を絶賛し、森脇選手に贈ったメッセージをX(旧Twitter)に投稿したことでも話題になりました。できれば森脇良太選手の愛媛FCでの具体的な役割と新境地アンカーとしての凄みを知りたいのですが・・・
どうもさかりーにょです。
本記事は愛媛FC、森脇良太選手推しの方のこんな悩みを解決するために2023J3第38節FC大阪VS愛媛FCのゲームを基に森脇良太選手をパーソナル分析していきたいと思います!
本記事の信頼性
・年間平均200試合以上を分析しながらオリジナルの「さかりーにょ分析メソッド」開発
・JFA公認指導者ライセンスB級
・CAF(アフリカ大陸サッカー指導者) C級
・JFAフィジカルフィットネスC級
・IFCO公認サッカー戦術アナリストベーシックコース修了
・AEFCA公認マッチアナリストコース修了
・元海外プロサッカー選手&指導者
2023J3第38節FC大阪VS愛媛FC
スタメン
スタッツ
愛媛FCにおける森脇良太選手の役割とその凄みとは?
愛媛FCにおける森脇選手の役割はただ1つ。それは、心理的、物理的の両面からゲームをコントロールすることだ。
森脇良太選手は新境地ボランチとして豊富な経験値に基づく的確なプレーでゲームを物理的にコントロールする。
「シンプルなワンタッチのプレーこそ最高の技術だ」。
これは名手クライフの言葉であるが、森脇良太選手のプレーには一切の無駄がない。森脇選手は適切な時に、適切な場所で、適切なプレーを選択することができる。
愛媛FCで任されている役割は4-2-3-1のダブルボランチの1角であり、求められるプレーはビルドアップの出口、手詰まりとなったサイドからボールを迂回させる、セカンドボールの回収、攻守におけるスペース管理などが主なプレー上の役割となる。このような幅広いボランチの役割の中でここでは際立つ3つの凄みを紹介する。
MORIWAKIの凄み①:シンプルでミスがない
森脇選手は決して目立たないがチームにとって必要なプレーをミスなくシンプルに確実にこなす。
以下の攻撃時のスタッツが示す通りパス成功率は93%を超える。
無駄が一切ない洗練されたプレーの裏には豊富な経験に裏打ちされた情報取集能力とその中から最適な選択肢を選ぶ卓越した戦術眼があると分析する。また、時折見せる楔のパスは芸術的だ。これは、身体を意図的にサイドに開き、サイドに向けてパスをするそぶりを見せながらぎりぎりで腰の回転を利用して楔のパスを打ち込む森脇選手独自の技術で、身体の向き1つで相手を欺くことができるために多くのセンタープレーヤーにとって参考となる技術である。
MORIWAKIの凄み②:インターセプト、セカンドボールの回収
森脇選手はボールが来るところが事前にわかっているかのように相手より一歩速くこぼれ球の回収や、インターセプトを成功させる。
これは、相手の状況とボールの位置を的確に分析し、ボールが来る場所を予測する能力が秀でているためにできるプレーであるといえる。フィジカル的に落ちてきたとはいえ、予測と準備をパーフェクトに行うことでプレーのスピードを上げることができることを証明しているのだ。
MORIWAKIの凄み③:適切なタイミングで適切なコーチング
時にはセットプレー、時にはミスを犯した味方に対して森脇選手は激しい形相とものすごい熱量でコーチングをする。
これはこれまで数々のタイトルを獲得してきた経験から勝利のために緩めてはいけないポイントを熟知しているからに他ならない。
つまり、森脇選手がコーチングをするポイントこそが勝利を掴み取るための重要なターニングポイントであるとも言えるのだ。
さかりーにょEyes
“すべてのタイトルを獲得した男”
J3、J2、J1、AFC、ナビスコ、天皇杯のタイトルを獲得した森脇選手は勝利につながるプレーを熟知している。折々で彼は優勝の秘訣を聞かれた際に「そこにポツンといただけ」と謙遜するが、愛媛FCの優勝も彼の存在無くしてはなしえなかったことは明白だ。プレー面、規律面、メンタル面において勝つための基準を知り、それをチームに伝えてくれる彼の存在の大きさは計り知れないものであると言える。
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