若者といい大人が共に成長できる未来のために〜会社と会社が出会う、企業向け「スタディツアー」をつくった理由〜
ボーダレスキャリアでは、新たに企業向けの「スタディツアー」をスタートします。このnoteでは、なぜスタディツアーを企画したのか、ボーダレスキャリアのこれまでとこれからについて触れながら紹介していきます。
ボーダレスキャリアについて
ボーダレスキャリアは、「ステップ就職」という人材紹介事業を通して自己肯定感が低く、働くことに不安を抱える若者に寄り添い伴走しながら就職と定着のサポートを行なっています。事業がスタートしてから7年、これまで関わった若者は7,000人以上、約250名の正社員就職のサポートをしてきました。
希望や成功体験をもてない若者がマジョリティかもしれない
これまでの人生でどんな大人と出会い、どんな関わりをしてきたのかはとても重要です。人間関係構築やコミュニケーションの不成功体験が続いたことで、自己・他者肯定感が低くなってしまっている若者は、働くことが不安だったり、生きづらさを抱えながら社会の中で居場所を見つけられずに苦しんでいます。
多くの若者と関わる中で感じることは、
・社会や大人、これからの自分の人生に希望を持てない
・信用/信頼できる大人や会社に出逢っておらず、いい大人や会社が存在することを知らない
ということです。そのため仕事を選ぶ際に、福利厚生ばかりを求めるしかない現状があると思います。この事業を通じて、希望と成功体験を持てていない若者がマイノリティではなくマジョリティなのではないかと私は思っています。
人が希望やいきがいをもてる社会づくりの中で出会った「会社」の存在
ボーダレスキャリアは、人が希望やいきがいをもてる社会をつくりたいと心から思っています。ただ、それは簡単なことではありません。これまで様々なことに挑戦する中で、その度に自分たちの不甲斐なさを知り、自社だけでやっていっても若者を掬いきれないことを実感しました。
それでもここまで事業を続けてこられたのは、次世代を担う若者のことを本気で考えている会社の存在です。制度や仕組みだけではなく、一人ひとりに対して真剣に向き合う社長、お節介すぎるぐらい仲間のことを思い関わり続ける先輩社員、こうした「人の魅力」を持った会社にたくさん出会ってきました。
人との関わり・出会いが若者の考え方や姿勢人生をも変える
ここで、実際に「ステップ就職」で新しいキャリアを拓いた若者の事例を紹介します。彼は、児童養護施設で育ち社会に出たものの、就職した会社に馴染めずすぐに離職してしまいます。自信を失いしばらく家から出られずにいた時期もありましたが、このままではダメだと動き出します。その時に出会った会社のが東京魚類容器株式会社の社長でした。
会社見学や面接を進める中で社長や社員の人柄に触れて「ここでなら頑張れるかもしれない」と入社を決めました。入社後は、楽しいことだけでなく苦しいこともありましたが、その度に周囲の人たちが支え、本気で向き合ってくれたといいます。そうした人との関わりによって考え方や姿勢にも変化が生まれ、今では主力として会社になくてはならない存在になっています。
会社と会社が出会う企業向け「スタディツアー」をつくった理由
現在、ボーダレスキャリアは300社以上の企業と連携しています。各企業は独自の強みを持ち、活動しています。私たちはこれらの企業同士を結びつけ、新たな出会いやつながりを生み出し、さらにいい企業を増やしていくことを目指して新しい取り組みを始めました。それが、若者の育成に理解のある会社同士がお互いの経営現場を訪れ、共に学び合うスタディツアーです。参加するのは、私たちが選定した企業や、信頼できる方からの紹介を受けた企業です。参加企業は「この企業の取り組みを知ってほしい」「この社長の人生や想いを聞いてほしい」といった理由で選ばれます。
今後、活動の範囲をさらに広げ、新たな企業もスタディツアーに参加できるようにし、学生や若者も参加できるようにしていきます。若者といい会社、いい大人が関わり、その輪の中で小さな成功体験を積み重ねることができれば、若者の人生も、関わる大人の人生も豊かになる。私たちはそう信じています。
5月開催のスタディツアー
https://borderlesscareer-st2.peatix.com/view