RICゼミ第6回を受けてみた
2020年10月18日日曜日。少し肌寒さを感じる陽気。
RICゼミ第6回、今日は「エンプティチェアーで弱さと向きあう」。
エンプティチェアーは心理療法の技法のひとつ。(説明はネットですぐにいっぱいでてきます)
まず、想定する相手を誰にするかを決める。空の椅子に座ってもらう相手。ふっと浮かんだ。どうしたらもう少しうまく付き合えるのだろうかと悩んでいた人だ。その人が目の前に来たり、話しかけられたりすると、わたしはすぐに逃げてしまいたくなる。いや、逃げている。はい、決定。
参加者それぞれが、それぞれの場所にわかれて、空の椅子を目の前に置いた。時間は40分。(え、そんなに。すぐに終わっちゃうかも)
スタートは相手の問いかけから。「どうして、ちゃんと話をしてくれないの?」。さあ、どう答える私。どう伝えたらいい。ていうか、どうして、わたしは逃げてしまうんだろう。
「あ、ごめんね」と言いかけて、また逃げてしまいそうになるけれど、もう目の前にいると想像してしまっているから逃げられない。ちゃんと問いかけてくれたことに対して、ちゃんと答えなくちゃ。
しどろもどろになりながら、でも、何を伝えたいのか、どうしたいのかを一生懸命考えながらゆっくり話した。「え、どうして」「そうなの」と相手が時折相槌を打ってくれる。とそのたびに私は席を行ったり来たり。少しずつ、お互いの話す時間が伸びていく。終了間近には、「こうして、ゆっくり話をしたかった」と伝えていた。(終わってみると40分はあっという間)
終了後、「感動の評価シート」(RICゼミで使われる、今感じている感情の種類を選び、なぜそれを選んだのかを記入するシート)を書いた。選んだ感情は、「安らぎ」「容認」「不安」の3つ。
まず感じたのは、安らぎ、容認で、伝えられた、わかりあえたという安堵感が強かった。お互いがそれぞれ思いをもっていること、それを理解することができたと思えた。その一方、またその人から逃げたくなることがあるかもしれないという不安も残っていた。
エンプティチェアーをやってみて、相手への思いを伝えるため、今自分がどう思っているか、なぜそう思っているのか、どうしたいのかを、いつもの自分と少しだけ離れて見つめることができた。さらに相手からの返答を考えることで、相手の気持ちを想像し、「そりゃそう思うよなー、わかるわかる」と少し相手への歩み寄りがしやすくなったり、気持ちを理解しようと思えたりした。
さあ、現実に目の前にしたときにどうなるのか、またその人に会ったときにどうなるか、自分の態度が変化するかはわからない。でもやってみてよかった。これから、いろんな人を空の椅子に座ってもらうこともできるなあと思った。ま、でもさ、実際に現実の人と会話をしていこうよ、わたし。