むやみやたらに出すWeb広告って本当に必要かね?
今やあらゆるインターネット上のコンテンツにはほとんど広告がついてる。
商品を売るための戦略として、今TVよりWebのが目に止まるから、とWeb広告を選ぶ広告主の気持ちはわからなくもない。ただ、その広告を目にしたユーザーは果たして購買意欲が湧くんだろうか?
やり方次第だが、何も考えずにとりあえず闇雲に出してるなら答えはNoだと思う。自分の経験上、Webページ上の広告から購買につながったケースはほとんど無い。むしろフローティング広告だったり、スワイプ広告なんかは、本来見たいコンテンツの邪魔でしかなく、意地でも買わないとさえ思う人間だ。リターゲティング広告なんてクソの極みで、単調に同じものを見させられて不快でしかない。
そんな自分でも、Web広告から買ったケースがある。
Google Nowで出てくる商品紹介の記事を見たときだ。今使ってる財布は、Google Nowの広告記事がキッカケで、比較検討して購入した。実際に使ってて満足だし、出てきた広告には感謝の気持ちすらある。(ちょうど財布変えようと思ってたからだが)
ただこの広告は、過去に財布を検索していたから出たわけではなく、たまたま出てきたものだ。(リターゲティングされて出てきたものではない。)
真剣に探してなかったけど、すごく良さそうなものが目に入ったから、買ったのだ。いわゆる一目惚れってやつ。
思うんだが、広告から物を買うユーザー心理ってこういうものじゃないだろうか。他にあとあるとすると、
・今使ってる物に何がしかの不満があって、競合商品がそれを補ってくれる(上回る)もの、だから
・広告の内容が面白いから、試しに調べてみるor使ってみる
でもこれってWeb広告じゃなくても良くないか?本当に多くの人の目に触れて欲しいなら、全戸にポスティングするんでも良いのでは?(Uber EATSは食事時間のTV CMもあるが、ポスティングもあって、両方使ってて非常に賢いと思う) その方が広告の質にもこだわれそうだけど。ポスティングだと効果測定できないとか言うかもしれないが、商品の広告兼クーポンをポスティングで入れるとかすれば、効果測定もできるだろうし。オフラインからオンラインへの誘導なんて、やり方はいくらでもあると思うんすよね。
そもそも商品価値が低い、何にも訴求しない粗悪品に、大量に広告を打ってもユーザーの心には何も響かないのに。近年このケースが多すぎる気がしてならない。
目に入るときに面白くもなんともない、露出がただただ多いだけで、ユーザーが見たいと思ってるコンテンツを汚すだけのWeb広告は悪だ、と思ってるし、無くなった世界を望んでる。