がん様々 21 軽いラストスパートになったラスト
がん患者による、がん患者のための、
がん治療マニュアル
3章 抗がん剤治療・後半戦
9 ドセタキセル&ハーセプチン第4回目いよいよ抗がん剤ラストへ
いよいよ抗がん剤ラスト回です。
副作用は順調に起き、対策も小慣れた感じで実行。
抗がん剤治療最後の回では、「タベモノ」ではない、或るゼリーが効果あるかを試したかったので、「タベモノ」の摂取は抗がん剤投与2週間前からやめ、このゼリーを摂りました。
このゼリーは魚由来のコラーゲンで、「タベモノ」以外のコラーゲンでも副作用の痒みに効果があるのかを試してみたかったのです。サプリになっていれば摂りやすいと考えたのでした。
想像通り、副作用の痒みが出ました。このゼリーは副作用の痒みには効果が見られませんでした。「タベモノ」を発見してからは、久しぶりの痒さです。
そして、この翌日から試験用の「タベモノ」に切り替えです。
最後の最後で、メモや情報は“これだけ”でした。それだけ楽に乗り越え、ドラマがあまりなかったということでしょう。これもまた、成果の1つですね。
10 抗がん剤投与日にするとイイこと
抗がん剤治療の章の最後に、抗がん剤治療を受ける方へ向けた内容である抗がん剤の日にするとイイことを以下に書かせていただきます。
投与日以外の内容も含まれます。
これは、ご相談くださった方へ送らせていただいている内容です。
『 身体に蓄積された栄養を使って働く抗がん剤に体内でがんばって働いてもらうために
栄養を血中に過剰供給しておくことが必要です。
また、抗がん剤が働くための栄養を供給しておかないと、日々生活するために蓄積されている栄養を使われ
生活するためのエネルギーが枯渇し、筋肉が動きづらくなったり、副作用からの復帰が遅くなるため
栄養摂取と身体を動かすこと(筋力維持の意識)が大切になります。
一度、身体に蓄積された栄養が枯渇しますと
動けなくなる(動きたくなくなる)上に、食欲減退感が増幅しますし
その中で栄養を満たすべく元の状態に戻すには、時間がかかります。
栄養供給の仕方は、抗がん剤投与のタイミングによりますが
抗がん剤投与の日だけは、がんばって摂られることをお勧めします。
血中に栄養供給しておくには、投与の3〜4時間くらい前までに食事を摂るとよいです。
投与前は、タンパク質、脂質、糖質をしっかり摂る!!
私は、投与はお昼すぎが多かったので、投与の3〜4時間前までに
豚カツやカツカレー、唐揚げ定食などを食べていました。
朝ご飯が対象となる方は、少し頑張らないといけませんね。
投与日のみなので頑張りたいところですが、食べれる範囲で。
それから、大塚製薬のインナーパワーを活用するとよいです。
インナーパワーは、栄養補助をしてくれるもので
人間に必要な数ある栄養素の中で、最低限必要なエネルギー産生を助けるビタミンやアミノ酸が全て入っている
このような商品では、今のところ唯一のものと思います。
抗がん剤投与日のインナーパワーを摂るタイミングは
もし、朝はたくさんの量を食べることができない場合は
軽く食べて、病院に入ったときにインナーパワーを1本(採血後でも大丈夫です)
食べられるようでしたら、このタイミングのインナーパワーは摂らなくて大丈夫です。
続いて、抗がん剤の準備ができたら、インナーパワーを1本
投与中、1時間半〜2時間毎にインナーパワーを1本
抗がん剤投与にかかる時間によって、本数が変わってきます。
投与中の最後のインナーパワーを摂るタイミングによりますが
必要でしたら、投与後かお夕飯前にインナーパワーを1本
ということで、抗がん剤投与日のインナーパワーは
投与前のご飯をしっかり食べられるときは3〜4本
あまり食べられないときは4〜5本
ほど摂ることになると思います。
インナーパワーは、細胞に直接働きかけてくれ、身体の維持を助けてくれるので
抗がん剤投与日以外の治療期間は
投与から1週間〜10日は可能なら1日2本、無理な場合は1本
その後は、1日1本は摂ることをお勧めします。
基本、消化機能低下中は、1日2本摂ることをお勧めします。
注意事項なのですが、糖尿病や膵臓がんの方などで、血液の血糖値に問題がある方はインナーパワーを摂ることで血糖値が上昇するケースがありますので
摂る前に、医師へ相談されることをお勧めいたします。
それから、投与日はお水をたくさん飲むのもお勧めです。
抗がん剤は体内に48時間ほど滞在していると言われていて
水の摂取は、働き終えた抗がん剤を、できるだけ早く排泄する効果があります。
私は、投与日は、ミネラルウォーター500ml/2本と経口補水液500ml/1本を持参します。
採血時に血管が見つかりやすいよう、病院へ向かいながらミネラルウォーターを飲みます。
水分を多めに摂ることで血管が膨らみ、血管が見つかりやすくなるのです。
そして、病院に入ってから出るまでに1Lは飲んでいます。
また、治療期間中も毎日、普段より多めに飲むようにしています。
いずれにしても、無理なく可能な範囲で。
副作用で、深層筋が固くなりやすくなったり、大きな筋肉がどんどん緩くなったりするので
散歩やサイクリング、ストレッチするなど、何かしら身体を動かして筋肉をできる限り維持していくと良いです。
とは言っても、治療の継続で、確実に筋肉への影響は現れます。
また、抗がん剤投与後数日間、気分が悪くなっても
(消化器系の粘膜をやられるので、消化機能低下感や胃もたれ、胸焼けなどを感じる)
散歩などで軽く身体を動かすとエネルギーが筋肉に回って楽になります。
いくら栄養を摂っても、身体を動かさないとエネルギーには変わっていかないので
これもまた、散歩やサイクリング、ストレッチなどの軽いもので良いので、可能な体調であれば身体を動かすと良いです。
激しい運動はお勧めしません。
長くなりました、以上です。』