「トレラン派の方へのおススメコーヒー器具、エアロプレスその1」
最近のバリスタの方は知ってる方も多いでしょう。
「エアロプレス」。
2000年前半にアメリカのエアロビー社(真ん中に穴が空いた有名なフリスビーの会社です)が開発した注射器型のコーヒー抽出器具。
トレランやられる方になぜおススメかというと(普通に登山される方にも)
メリットは
●器具全体がポリエステルとポリエチレンで構成されているので、非常に軽く持ち運びしやすい。
●コーヒーかすは取り出しやすいが、器具内にかすが残りやすい。
ただ、器具内のかすはしまえば外に出にくいので、家に帰ったあとに洗えばよいと思う。
●圧力をかけて抽出するので、山ドリップと違い抽出濃度がしっかり出やすい。
等があります。
ただ、デメリットもあります。
●基本的にエアロプレス抽出はpH値が高くなり、酸が出にくいと言われてますが、山頂抽出では(以前から山での抽出検証で申し上げている通り)気圧の変化により、人間は甘味と苦味が抜けて感じる分、酸味を強く感じとります。
昨今のスペシャルティーコーヒーで使われている浅煎りの焙煎度合いだと家で美味しく感じられても、山だと酸っぱく感じるので、なるべく強い焙煎度合いのコーヒー豆か、物足りないようでしたらごく少量(全体の1/10程度の自分が好きなコーヒー豆をブレンディングしてあげてください)
このエアロプレス、
フリスビーの会社の社長が開発したというスタートが珍しい器具ですが、宣伝もほとんどせずの状態から今やワールドエアロプレスチャンピオンシップというコーヒー界では世界的にもコーヒー抽出競技まで開催されるようになりました。
形状は(写真1)のようなピストンタイプの大型注射器のような形。
最近では、さらに小型化した
「エアロプレス go」
が発売されています。
※写真は通常のエアロプレス。
次回はエアロプレスその2で、
家でのレシピと山でのレシピについてお話ししたいと思います。