コーヒードリップの基本と概念(その5)
今日はコーヒー豆の産地特性について。
(みなさんがコーヒー好きである事を念頭に置いた上でのお話しです🙇♂️)
まず、1番の目的は、「自分好みのコーヒーをみつける」事になるんでしょうか…。
コーヒーの味は
苦い!が1番わかりやすい味になりますが、味の詳細をわけると
苦味
甘味
酸味
の3味がコーヒーの味の内訳です。
苦味は、焙煎時の豆の炭化とメイラード反応(ショ糖とタンパク質の分解反応)の重なりによって決まってきます。
甘味も、主にメイラード反応によって引き出されます。
酸味は、コーヒーチェリーの果実の酸味からきています。(コーヒーのキにできる実は、実が先なのかタネが先なのかわかりません)
つまり、
酸味はコーヒーそのものの特性。
苦味と甘味は人間の手による精製。
です。
全てのコーヒーが酸味特性から好みを選ぶ訳ではないですが、
最近では特に酸味に重点がおかれるのはそのせいかもしれません。
コーヒー産地国を明記したコーヒー屋さんが最近特に多いので、選ぶ基準を記載します。
ブラジル(ナッツ、オレンジ)
グァテマラ(チョコレート、ベリー)
エチオピア(ベリー、ハチミツ)
コロンビア(ナッツ)
ケニア(レモン、グレープフルーツ)
コスタリカ(リンゴ)
ホンジュラス(リンゴ)
パプアニューギニア(オレンジ、レモン)
などなど。
この味については一例です。
産地国の「土壌の味」です。
ワインと考え方は同じになります。
品種改良など加える方法もありますが、
「コーヒーの苗木」を国から国に移す事で新しい味が生まれます。
僕が以前、
コスタリカ・ゲイシャ(※高値で取り引きされるゲイシャはパナマ産が基本味)を頂いた際、ゲイシャの本来のパナマ風味の中にコスタリカのリンゴ酸を感じた事があります。
若干、仮説ありですが、苗木とタネと土壌の組み合わせでコーヒーの味が決まっていきます。