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とらわれる心 #13

こだわり

私たちは、自分なりのこだわりを
たくさん持っています。
生き方、考え方、毎日の過ごし方、
食へのこだわりなどあげれば
きりがありません。

あまりこだわりはないはという人
でもなにがしかのこだわりは
あるものです。

こだわりは、ある意味、
自己の証のような役割
もあるのかもしれません。
また、自分の積み重ねてきた
ものの結果でもあるでしょう。
こだわりそのものが、自分自身
であるということもできます。

こうして考えてみると、
こだわりはとても大切なものだ
ということになりますが、
こだわりを持つということが
逆にこだわりにとらわれる
ということになると、
自分自身の動きが重くなり、
身軽に動けなくなって
しまいます。

自由自在

こだわりだけではなく、
何かにとらわれた状態
になってしまうと、
思考が自由に働かなくなり、
行動に踏み出せなくなります。

悩みすぎて、堂々巡りや
思考停止に陥ってしまう
ことがあります。
こだわりを持ちながらも、
自由自在に思考し、行動する
ことができれば、こだわりを
武器として切り開いていける
のではと思います。

私たちは、一旦、
とらわれてしまうと、
そこから抜け出せなくなる
ことが往々にしてあるようです。

心を無にするのは
難しいですが、
頭の中が混沌としてきたら、
白紙に戻してから考えだす
のもいいかもしれません。
白い紙に書き出す方が
書きやすいという
感じでしょうか。

変化と流れ

そういう意味では、
何かに執着しすぎると、
いい悪いにかかわらず、
その執着によって
苦しめられてしまいます。

幸福、成功、健康がよくて、
不幸、失敗、病気が嫌だと
言っても、すべては、
ひとつの事象の変化でしか
ありません。
ずっと、一方だけなんてことは、
この世にはありません。
あらゆる変化の中で成長し、
生きています。

そよ風は、流れてこそ涼しく。
川も流れてこそ濁りません。
変化を楽しみ、流れに逆らわず、
何ものにもとらわれない人生
は、
川の流れのように・・・と
歌われる境地でしょうか。

だいぶんたくさんの
とらわれの荷物を
背負ってきたので、
ここらで、思い切って
おろしてみようと思います。
どっこいしょ。
(和尚の独り言)

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