和尚のつぶやき #272(共有の時代へ)
ゼロから生み出して
一から考えることは
すごいことのようの思いますが
それは何かを始めようとするときに
持ってしまう幻想です
自分が思いつくようなことは
ただの思いつきに過ぎず
すでに多くの先人が考え
試して失敗を繰り返しています
ただ、失敗しているので
多くは語られません
成功談は美化され語られますが
本当のところはわかりません
先人の知恵や歴史を無視して
考えても空回りします
学びを通して
力をつけて行き
実行していく
うまいやり方などありません
うまいやり方を教えてほしいなど
虫が良すぎて詐欺の獲物です
思考錯誤で実行した結果
うまいやり方だったとわかります
すべては過去の蓄積があっての
成功や発明、発見であって
一人の人生の中で
成し遂げられることなど
知れています
人類の長い歴史の中で
紡ぎあげられた成果です
人類共有の成果です
そういう意味では
成果を独り占めにするのは
理にそぐわないのかもしれません
独り占めの時代から
共有の時代へ
シフトしていくことが
必要だと思います
一人だけ生き残っても
仕方ないのですから