和尚のつぶやき #415(善悪と正義)

善悪と正義と言う言葉は
私たちに様々な問題を突きつけます
何が善で悪か
何が正義か
そう簡単に答えが
出せるものではありません
しかし、漠然と自分の中に
善悪の基準があり
正義を振りかざす剣があります
しかも、この基準や
剣を振りかざすタイミングは
人によって違います

同様にこの基準は
国によっても違い
この違いが争いの原因になります
国家間のいざこざや
戦争に発展する場合もあります
自分は善で相手は悪だ
自分の方が正義だという
信念ともいえる思考が
相手を否定する強力な力を生みます
歴史が物語るように
人と人、国と国のいさかいは
この否定の感情、思考が
スタートになっています

自分が善で正義であると
いくらでも主張することはできます
当然、相手も同様に主張します
主張と主張のぶつかり合いは
口論に始まり
殴り合いのけんか
殺し合いに発展し
戦争にもなります
恐ろしいことですが
この世界はぶつかり合いの世界だと
言っても過言ではありません
まずは家族や同僚など
身近な人との関係で
それぞれの善悪や正義を
お互いに尊重することが
大切ではないでしょうか