首都移転!?一極集中は変わらない!!
日本は東京に一極集中しすぎていると言われております。そんな中、感染症の影響もあり、リモートワークも普及し、インターネットを使ってビジネスをする上で、それらを払拭出来ると考える方もおります。
実際、東京の会社に籍を置きながらも、地方に移住しリモートワークしているという方も少なからず増えてきました。地方移住は国や自治体補助金も条件次第では出て、地方の過疎化対策の為に今後も続いていくでしょう。
しかし、政治やマクロ経済の話は別として(私がわからないので)東京の一局集中に歯止めをかける要因ともなる、地方への人口分散が可能でしょうか。
1.高齢者に近づくほど難しい
都内に在住の高齢者は、もはや近くのスーパー、病院、薬局、ドラッグストアが徒歩県内にある事がほとんどであり、今後ますます身体機能が衰えていくのであれば、尚更地方移住は難しいでしょう。
何せ、いくら地方も色々なものが出来ているとはいえ、やはり車社会です。自動車の免許証を返納していれば、まず生活に支障がでますし、はっきり言って彼らには不便です。
特に、東京で生まれ育ったならば、尚更ですが、私の一方の祖父のように群馬県で16、7歳まで生まれ育った人でも『東京で最期を迎えたい』と高齢者と地方の相性の悪さを主張しておりました。
又、それを見越した中高年世代も、地方移住は躊躇するでしょう。正直私も個々のところ、大寒波の影響で、地方の自動車が積雪で立往生しているニュースを見ていて気の毒に感じるところです。
2.若い世代
一方、10代、20代、30代前半くらいまでの層にとっては、老後の事は少し猶予があります。そして何よりも、SNSや、ネットに子供の頃から慣れ親しんだ世代でもあります。
リモートワークなんかも本人が良ければ、全く苦にならないと思います。ちくいち、紙ベースで上司のハンコを貰ったり、ゴマをする事を嫌う世代でもあります。
勿論、無駄な飲み会も嫌いでしょう。
そんな、彼らこそ地方移住になんともふさわしいではありませんか。補助金等の施策を他の年代よりも手厚くしたり、もっとアピール出来る事はあるかもしれません。
何はともあれ、過疎化している地域に若い世代が来るだけでもまずは歓迎されます。そして何より若い世代の力は環境適応力です。歳をとるに従いこの環境適応力はなくなっていくと言われております。
そのせいか、住み慣れた街や家で最期を迎えたい老人は多いです。
3. 徐々に緩和される程度
リモートワークもそうですが、IT関係の会社が今後事務所を都内から地方へ移転していく事が増えていけば、東京への一極集中は少しづつ緩和されていくかもしれません。
しかしながら、提携先の大手企業は本社が東京にある為に、どうしても東京に事業所を構えなければならない事もあるようです。
本来は企業が移転した方が、地方への人口移動は多くなるのですが、個人に行政が目を向けている傾向が強いように感じざるを得ません。
なぜならば、地方移住への補助金もかなり充実した内容が多いからです。
個々の移動は少しづつ増えていくかもしれませんが、地域活性や経済再生につながるような人口移動は今後もないのではないでしょうか。