ああ・・自然はつらいよ
私の大好きな映画【男はつらいよ】の源ちゃんこと蛾次郎さんが亡くなりました。ニュースで、彼の特集を観ていると、『馬鹿のふりをするのは本当難しい』と言っておりました。
我々は背伸びをして、賢く魅せたりする事はあるかもしれません。私もあります。何せ、馬鹿が見抜かれたらばと必死な時です。
そして、馬鹿なふりをするのもやはりそれなりの苦労があるのでしょうか。
1.馬鹿を自然に魅せるのが難しい
お笑いのボケと突っ込みがありますが、ボケの方が確かに難しいでしょう。自然とボケる必要があります。
今から、ボケますという素振りをみせずに自然とボケる事で、突っ込みがあり、笑いを誘うのでしょう。今から、ボケますといった雰囲気を感じさせてしまうとお笑いとしては、あまり成り立っておりませんね。
自然とボケる事は難しいです。芸人は頭が良いと言われる所以はこの辺です。
又、テレビのアイドルが『わかんなーい♡』と言っている方が男にモテルと言っておりました。一概には言えないと思いますが、わかるような気もします。
男は、女性の前で恰好付けたいですから。しかし、このアイドルもぶりっこしているだけと、思われては元も子もありません。【何もわからない若い可愛い子ちゃん】の失格です。
つまり、自然体で馬鹿【何もわからない若い可愛い子ちゃん】を演じなければいけません。
2.利口なふりと馬鹿なふり
蛾次郎さんは【源ちゃん】役で馬鹿が求められました。求められている事に対してどこまでも忠実に演じた事でしょう。
一方、利口なふりをするのも相手に対して自分を大きく魅せて、一目置かせる事が目的です。こちらも、大抵相手の期待に答えたレベルかもしくはそれ以上に自分を魅せる思惑があるわけです。時には、背伸びをする事もあるでしょう。
どちらも相手の期待を裏切るような事をすれば、良い意味で人を驚愕させられます。
3.素の自分以外を魅せるのは大変
結局、背伸びをするのも、縮小して見せるのも、それを自然体でやらなければならない事には変わりありません。そうでなければ、意味がないです。
自然体と言うのは素の自分であり、ありのままの自分です。おそらく素の自分はそこまで馬鹿でもなく、そこまで賢くもないかもしれません。
今回は、自然体で馬鹿を全うした源ちゃん(蛾次郎さん)にあっぱれです。