建築家・ガウディから学ぶいいチームのつくりかた
こんにちは、ラム肉専門店店主のやましゅんです。
ぼくは、前職時代の3年間で、合計5店舗のお店を渡り歩いてきました。半年に1回のペースで異動していたんです。今思い出すと、すごいペース。笑
そこで、新しいお店に行くたびに、新しい仲間と出会い、信頼関係を築いていく。「お店は、店主がいない時に、本当の姿がでる。」と言われます。だから、お店に自分がいなくても、お客さまに、いい時間を味わってもらうために、満足してもらえるサービスをできるチームづくりのことを常に考えていました。そこでたどり着いた、チームを任されたら、考えるべきたった一つのことは、こちら。
一緒に働いている仲間をダメにしていないか?
一緒に働いている仲間の力を最大限貸してもらい、いい空間、料理、時間を作っていく。これが理想のチームだと思っています。この考え方にたどりつくヒントになっているのが、『ガウディの伝言』という本でした。
「ものを作る人間をダメにする確実な方法は、全体を考えさせず、細かい作業をひたすら義務としてやらせることです。そうするともう、現場での新しい発想が生まれてこなくなるだけでなく、いかに手を抜くかということばかり考える人が現れ、図面通り100%のものすらできなくなる(またそもそもの図面に誤りがあった場合にも、職人たちの直感によって、それが「おかしい」と指摘されることも起こりにくくなります。)」(光文社新書『ガウディの伝言』)
これをお店の話に置き換えてみたんです。
「サービスをする人間をダメにする確実な方法は、お客様のことを考えさせず、細かい作業をひたすら義務としてやらせることです。そうするともう、現場での新しい発想が生まれてこなくなるだけでなく、いかに手を抜くかということばかり考える人が現れ、実現したいサービス通り100%のものすらできなくなる(またそもそものサービスに誤りがあった場合にも、スタッフたちの直感によって、それが「おかしい」と指摘されることも起こりにくくなります。)」
これは会社の話に置き換えてみても、あながち間違ってないと思うんです。
「仕事をする人間をダメにする確実な方法は、全体を考えさせず、細かい作業をひたすら義務としてやらせることです。そうするともう、現場での新しい発想が生まれてこなくなるだけでなく、いかに手を抜くかということばかり考える人が現れ、事業計画通り100%のものすらできなくなる(またそもそも事業計画に誤りがあった場合にも、会社員たちの直感によって、それが「おかしい」と指摘されることも起こりにくくなります。)」
これ、すごくないですか?どのチームにも応用できる考え方だと思います。
ガウディが図面を描いて、1882年に着工してから100年以上かけても、まだまだ完成していないサクラダファミリア。実は、一度だけ建造を続けるべきか議論になったことがあるんだそうです。それは、1926年にガウディが亡くなったとき。理由は、道しるべである設計図が完成形まで残していなかったから。図面がなかったら、普通は建造はできないはずですよね。
しかし、ガウディの弟子たちやその時代ごとの職人が、彼の意思を汲み取るカタチで、建造は継続されている。今、現在も。ガウディは、きっと敢えて設計図を残さないことで、「ものをつくる人間」を「ダメ」にしなかったんだと思うんです。
一緒に働く仲間をダメにせず、逆に力を貸してもらう。あなたのいるチームは、あなたがいなくても、あなたの意思を汲み取って、いい仕事をできていますか?
最後まで、読んでいただきありがとうございます!何かすこしでもおすそわけできてたら、嬉しいです。ぼくもチームのことについて、まだまだ勉強中です。「こういう考え方もいいよ!」「うちではこうしてるよ!」などコメントいただけると嬉しいです。一緒にチームのこと考えていきましょう!