見出し画像

初心を思い出して

これは、完全に、個人的な意見であり、半ば自分に言い聞かせるために考えていることだ。

文化財について。文化財を修理することについて。

文化財について、一般的なイメージは、古いもの、価値あるもの、守らなければいけないもの、みたいな感じだと思う。

なぜ、価値があって守らなければいけないのか?

文化財は、人間が生きるために絶対必要なものではない。空腹を満たしたり、生活を便利にしたり、安全に快適に生命を維持することにはあまり関与しない。はっきり言って、無くても生きることはできる。

それでも、価値はあるし、守らなければならない。なぜか?

先人たちが大切にしてきたから。学問上重要な資料だから。観光資源だから。珍しいから。綺麗だから。楽しいから。理由は、人それぞれの立場や文化財への関わり方によって様々だ。ただ、共通するのは、心を豊かにするという点ではないかと思う。

精神的豊かさを求めて行動できるのは、人間の美しい面だ。だから、文化財を大事に思い、修理して永らえさせようとする行為は、人間の美しい面に端緒があると言えるだろう。 

いいなと思ったら応援しよう!