【OW2】サポートは『何を』サポートするべきか
サポートの記事だけど、今回はいつもと違う。
あんまり説教しないし、もっと戦えとかも言わない。ヒールばっかりしててもいいよ。
味方のサポートをするうえで、『何を』サポートするべきか、という話。
◯何をどうサポートするか
「ヒーラーじゃなくてサポートなんだ」とよく言われる。私も書くけど。
だけども、ヒールもサポートプレイヤーの重要な役割であり、味方をサポートする行為の一つだ。
重要なのは、具体的に何をどうサポートするのか、って話で。
OWのマッチに勝つために、ペイロードを押すとか止めるとか、ポイントを確保するとか、そういう条件がある。
そのために、ウェーブに勝つ必要がある。
そのために、相手をキルする必要がある。
そのために、エリアを取って有利なアビリティトレードをして多くダメージを与える必要がある。
そのサポートをするんだ。
もちろん突き詰めていけば「目的のための目的のための目的の…」とキリがないし、試合のレベルが上がると単純な話ではなくなる。
だけども一般的な野良のマッチの話をするならば、それも初級~中級者が自身で改善できそうな部分で言えば、上にも書いた「エリアを取って有利なアビリティトレードをして多くダメージを与える」こと、それをサポートできるようになりたい。
そういうサポートをしたとき、表面的に行っている行為はただ味方をヒールしているだけになる場合は多くある。
重要なのは、それが有用なサポートになっているかどうかだ。
こういう表現は好きじゃないけど、「タンクプレイヤーがエリアを取って、ダメージプレイヤーがダメージを与える」のかもしれない。とりあえず今はそれでいい。
そうなんだとしたら、「タンクがエリアを取るサポート」を、「ダメージがダメージを与えるサポート」をするのが、サポートプレイヤーの役割の一つだ。
※役割のひとつ。全部じゃないよ。
例:
あなたはマーシーです。ヒールやダメブを、味方のラインハルトとアッシュのどちらに繋ごうか。
一般論的に言えば、「アナやバティストがタンクをヒールして、マーシーやキリコやゼニヤッタがダメージをヒールする」かもしれない。
しかし上の図で言えば、アッシュにヒールやダメージブーストを繋いでも、別にエリアは取れないしダメージを与えることもできない。相手がシグマだから防がれる。
一方でラインハルトがシグマに近づけているのならば、そのままダメージを与えて相手を押し込むことができる。
ラインハルトは攻撃するときは盾を張れないので、ライフが減っていると攻撃できない。だから、ラインハルトにヒールをするという行為はラインハルトの攻撃(+押し込み・エリア取り)をサポートすることに繋がっている。ダメーブーストももちろんだ。
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上の図は相手がシグマしかいないが、実戦ではそうはいかない。
こうなると話は別だ。
相手のシグマに加え、ゼニヤッタやバティストによる強力な射撃が加わると、ラインハルトはハンマーを振ることができない。
したがって、この状況でラインハルトにヒールやダメブを繋いでも、エリア取りやダメージ・キルのサポートになっていない。(ファイヤストライクを使う瞬間だけダメブを繋ぐとかはできるかもしれないけども。)
この状況でエリア取りやダメージ・キルのサポートをするためには、アッシュにダメージブーストを繋ぐべきだ。
マーシー付きのアッシュと撃ち合えば、いかにバティストやゼニヤッタといえど技量が同じであれば負けてしまう。
アッシュがダメージを与えれば相手はヒールに追われ、イモータルやリジェネバーストを使うことになるかもしれないし、ワンチャンスのキルも狙える。
そのように相手にプレッシャーをかけることができれば、味方のラインハルトへの脅威が減り、自由に動けるようになる。相手の射撃が緩まれば、前に出てエリア取りすることもできるようになるだろう。
アッシュにヒールやダメブを繋ぐのは、間接的にラインハルトのサポートにもなっているのだ。暴論。
ここでラインハルトに線を繋ぐマーシーは、別にラインハルトのサポートになっていないし、もちろんアッシュのサポートにもなっていない。
一方でアッシュに線を繋げば、アッシュはもちろんラインハルトのサポートにもなっている。
サポートできている対象が0対2だ。そりゃレートが上がるマーシーもいれば、上がらないマーシーもいるでしょ、ってことになる。
んで、試合だとたいていこういう状況になるんで、概略として「マーシーはタンクじゃなくてダメージに線をつなごう」みたいに言われる。
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別の例。今度はキリコ。
「死にかけの味方にテレポして鈴」という行為をするプレイヤーが多い。
もちろんそれをする場面もあるんだけども、ここまでに書いてきたような「味方をサポートする」という行為に照らし合わせて考えていこう。
ウィンストンが前の方で戦いライフが減り、バリアも壊れている。
ここに神出鬼没でテレポして鈴を投げて御札投げてヒールするかもしれない。
しかし、それが何のサポートになっているだろうか。
この状態のウィンストンに鈴や御札を投げても、エリア取りやダメージ・キルのサポートにはならない。
ギリギリでウィンストンが生き延び、ジャンプで逃げられるかもしれない。キリコは死ぬ。
このウィンストンのサポートをしたいんだったら、エリア取りやダメージを与える行為のサポートをしなきゃならない。
ならば、死にかけてからケアしに行くんじゃなく、最初から一緒に飛んで共に戦うべきだ。
ライフが十分にあってバリアも割れていないときこそ、ウィンストンは攻撃ができ、相手の脅威となり、エリア取りに貢献できる。
だから、そのサポートをするように立ち回りたい。
キリコも飛んで近くで戦えばすぐにヒールができるし、何かアビリティを食らってもすぐに鈴が使える。相手のフォーカスも分散するためウィンストンの体力は減りにくい。十分に攻撃ができる。
もちろん、全ての状況でこれが正解というわけではない。跳んだウィンストンについていかない場合もたくさんある。
しかし重要なのは、ウィンストンのサポートをするのならば、脅威によるエリア取りのサポートになる必要があるということだ。
「後ろから御札を投げていて、死にかけたら鈴を投げる」というのは、そのサポートにならない場合がほとんどだ。
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では、「死にかけ(クリティカル)の味方に飛んで鈴」はサポートにならないかといえば、そんなこともない。
例えば、味方のソジョーンがアッシュのダイナマイトを食らった。
こうなったとき、すぐにケアできなければソジョーンは退くことになるだろう。
そうなると相手のアッシュはサイドからの脅威が減り、正面へ火力が出せるようになる。
そうして退いてきたソジョーンをヒールしても、何のサポートにもなっていない。
こういうときこそ、テレポして鈴だ。
ウィンストンの場合とは違い、ソジョーンならば鈴と少しの御札ですぐに体力は満タン近くに回復できる。
そうなれば、サイドに展開していたエリアを明け渡さず、そのままダメージ・キルの脅威を相手に与えていくことができる。
こうなると相手のアッシュに対して2対1、サイドから攻撃されれば正面にも火力を出しづらくなるため、正面の味方も戦いやすくなるはずだ。こちらは正面・サイドから火力が出せることになる。
このキリコは直接ダメージを出していなくとも、サイドのソジョーンのヒール・ケアをすることで「エリア取り、ダメージ・キルの脅威のサポート」になっている。
もちろんダイナマイトを食らってからテレポするのではなく、初めから一緒にサイドでサポートしながら戦うこともある。状況次第。
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ただ単に「ライフが減った味方をヒールしました」というのでは、あまり意味がない。
それは、「エリア取りやダメージ・キルの脅威により交戦を有利に進めることのサポート」になっていないからだ。
ライフウィーバーの、特にライフグリップがクソなのはその点によるものが大きいと思う。
2,3個しかない重要なアビリティの一つが、「エリア取りやダメージ・キルの脅威のサポート」にならない。
ならないどころか、逆効果だ。せっかく侵攻して押し込んだ位置を明け渡すことになるし、もちろんダメージを与えることもできなくなる。
OWは生き延びるゲームじゃない。相手を倒すゲームだ。
◯それをするために。
ここまでは概念の話。
では、具体的にどうすればそれができるようになるか、ってことが重要。
もちろん上位レートや競技シーンの話は別として、私の記事が参考になるレベルのプレイヤーだったら、まず重要なのは視野を広く持ち、全体を把握することだと思う。
上で挙げた様々な例でも、ヒールする対象の味方だけではなく、相手も含めた全体の状況から判断しなければならないようなことだった。
全体を把握したうえで判断しなければならないので、味方ばかり見ていてはダメだ。相手の状況もよく見なければ。
さらに言えば、味方のライフゲージしか見えていないかもしれない。
ガチの初心者ならば、こうなってしまうのは仕方がないかもしれない。
しかし、これでは適切なサポートはおろか、ヒールさえまともにできなくなってしまう可能性がある。
上のウィンストン・キリコの例でも挙げたように、「ライフが減ってから回復」では遅い場合も多い。
相手の陣形を確認し、味方の動きをよく見て判断し、今からどの部分に相手は攻撃してくるのか、誰にヒールが必要なのかというのを把握できていないと、ヒールという行為でさえできなくなってしまうのだ。
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実戦での例:
かなり昔の試合。HDDをサルベージしたら出てきた。画像が荒いのはご了承。
リアルト第一でのバティスト。
これにより「高台の維持」「シグマと一緒に攻撃」ができ、この記事で書いたような「エリア取りやダメージ・キルの脅威のサポート」ができている。
はずだったのだが…
このバティストは後ろを向き、ゼニヤッタやウィドウメイカーのヒールを初めてしまった。
確かにどちらもほんの少し体力は減っている。しかし、それをヒールしたからといって、エリア取りやダメージを与えるサポートにはなっていない。
体力が減った味方をヒールするのは重要かもしれないが、ここで全体が把握できていれば、あの位置にいるウィドウやゼニヤッタにヒールは必要ないことはわかるはずだ。
相手が迫ってきているわけでもなく、ウィドウは調和のオーブでいい。
このゼニやウィドウに攻撃を当てているのは相手のオリーサ。あの位置でオリーサに食らったダメージをヒールしても、エリア取りにもキルの脅威にも貢献できない。ウィドウをヒールしてもオリーサを倒してはくれない。
こうなってしまったのは、全体の把握ではなく「味方のライフゲージを順に見て、減っていたらヒール」のような行為になってしまっているからだ。
そうして後ろにかまけている間に、シグマは再びダメージを食らったので退かざるを得なくなり、高台のエリアを放棄し、ダメージも出せなくなってしまった。
ヒールして立て直し、シグマとトレーサーは室内のサイドから展開。
ここでも、このシグマとトレーサーについていけばいい。
今からその二人がエリア展開・ダメージを出しに行くので、そのサポートをすればいいんだ。
しかし、このバティストはまた振り向いてしまった。
視界にいる味方の体力が満タンになったため、次のヒール対象を探しているのだ。
そうしているとシグマはヒールをもらえないので再び死にかけるし、トレーサーもヒールを貰いに戻って来るハメに。
これでは、「エリア取りやダメージ・キルの脅威のサポート」はできていませんね。
「ヒールさえできない」というのは、こういうこと。
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実践での良い例:
ブリザードワールド。チョークポイントで攻撃側のアナがダメージを食らった。
だけども、ここへモイラがヒールしに行かない。
モイラがフェードを切ってこのアナへヒールしに行く行為は、味方のエリア取り・侵攻・ダメージやキルの脅威のサポートにならない。
(別のヒーローとかで簡単にヒールできるなら、もちろんヒールすればいい。)
相手にトレーサーがいるわけでもないし、遮蔽を使ってたら死なない。味方のシグマが殴られてるわけでもない。自分に瓶を使ってもいい。
だから、優先されるのは必死にこのアナをヒールしにいくことではなく、味方のエリア取り・侵攻・ダメージやキルの脅威のサポートをすることだ。
状況をよく見て、今どの場所に攻撃やヒール・アビリティのリソースが必要なのかということを判断できるようになりたい。
「味方をとにかくヒールしなきゃ!」では、肝心な場所へ重要な働きができない。
アナは遮蔽を使えば死なないし、アビリティも温存できている。
このあと高台の相手へ瓶を投げ、味方のエリア取り・侵攻・ダメージやキルの脅威のサポートに貢献。
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あるいはレッキング・ボールをやってるときに、「ヒールしに来なくていいよ」と思うことが少なからずある。
「体力が減った味方を回復しなきゃ」という意識でプレイしているとこうなってしまうけども、重要なのは「エリア取りやダメージ・キルの脅威のサポート」をすること。
アクションを起こしたあとに一旦離脱しているボールをヒールしても、それによってエリアは取れないしダメージも出せない。
もちろん近くにローヘルスのボールがいたらヒールすればいいんだけども、重要なのはボールが交戦を仕掛けるときにサポートができるかどうか。
あるいは、ボールが仕掛けることによって生じるチャンス・エリア取りの、その部分のサポートを狙っていこう。
パックを取りに行くボールにモイラの黄玉やアナの瓶を投げるのではなく、次にパイルで仕掛ける場所に黒玉や瓶を投げよう。
◯戦う場所へサポートする
書いているように、「エリア取りやダメージ・キルの脅威のサポート」をするべきですが、OWというゲームでエリアを取ったりキルを狙ったりするためには、向こうとこっちで撃ち合っていてはいけません。OWはそういうゲームじゃないんです。
主にタンクやダメージが交戦を仕掛けに行くので、そこへサポートをする必要があります。
例:ジャンカー第二
第一を突破したので、建物内から侵攻するシグマ。
そこから高台のエリア取り、バックラインへの脅威を与えようとしているんだから、それをサポートするようにしたい。
ナノブーストを付けて相手のアナを撃破。ナノシグマがこの高台を制圧し、人数不利な青チームはもうどうしようもない。
「エリアを取る」「ダメージやキルの脅威を与える」ということのサポートができていますね。
そのために、それができるような準備・移動・連動ができるようにしましょう。
低~中レートの多くのアナだと、この場面でペイロードに乗ってると思います。それでは何のサポートにもなりませんね。
サポートが影響を与える地点に関しては、詳しくは以下の記事で。
雑に言えば、もっと前に出ましょうというだけの話だけども。
◯まとめ:「エリア取りやキルの脅威」のサポートをする
サポートもダメージを出さなきゃいけないとか、積極的に戦うべきだとか、色々あって難しい。
だけども、なんだかんだで最も重要なのは味方をサポートすることで、そのサポートの大部分はヒールだったりする。特にレートが低いうちは。
そうなったとき、そのヒールやサポートが的確に・適切にできないと試合には勝てるようにならないし、レートは上がらない。
逆にそれができれば勝てる試合も多い。ヒールしかしないマーシーでもブロンズ5じゃないでしょ。
「体力が減った味方を探してヒールする」「後ろでとりあえず前にいる味方にヒールを撒く」というのは典型的な間違ったプレイングだ。
OWに必要なのは相手の殲滅で、そのために必要なのはエリア取りやダメージを与えること。そのサポート、それをしようとする味方をヒールするようにすべきだ。
それができるようになるためには、味方だけを、特に味方のライフゲージを見るだけではなく、盤面・試合全体を、相手と味方の位置をよく見て状況を把握し、今から味方がどのようにエリアを取りに行くのか・ダメージを出そうとするのかを理解し、それをサポートできるようになるとよい。
補1:味方の動きを知る
基本的な考え方としては、「エリア取りやダメージ・キルの脅威のサポート」でいいと思う。
なんだけども、具体的に突き詰めていくと簡単な話じゃあない。
というのも、味方がどのようにエリア取りやダメージを与えようとするかがわからなければサポートのしようがないからだ。
以前にあった試合。アイヘンでモイラやってたとき。
味方のレッキング・ボールがシフトを押して丸くなったの見た瞬間に、モイラの私もシフトを押した。
私はボールを結構使うので、ボールが今からどう動くかがわかるからだ。ボールはもちろんキャスディを殺しに行く。だから私もそのサポートに行く。
味方がどう動くかがわかっていれば瞬時にサポート行為ができ、フォーカスも合わせられる。
このシーンでファイナルブロウを取ったのは味方のキリコ。キリコもわかってた。
このように味方をサポートするという行為は、味方の動きをわかってなきゃいけない。
もちろん野良のマッチだと合わないことはある。タイミングだとかフォーカス対象とか。
しかし、だからといって初めから味方をサポートすることを諦めていては、何のためにサポートをやっているかわからない。味方をサポートするからサポートなんだ。
どういうサポートをするべきかは、この記事に書いた通り。
そしてそのために、味方の動きを知る必要がある。味方は今からどこに仕掛けるのか、その相手に対してどれぐらいのサポート・ヒールが必要なのか。
もっと言えば、相手の動きも知る必要がある。
やはり直接的な脅威となりやすいのは相手タンクで、できればアビリティを管理できるようになりたい。ザリアのバリアとか、ホッグのフックとか。
それらを知るためには、もちろん後ろでヒールしているだけじゃあ学ぶことはできない。
タンクやろうね!!
補2:サポート・ヒール以外のこと
この記事では、「味方をサポートする・ヒールする」という行為に焦点を当てたんだけども、もちろんそれだけじゃあ勝てない試合はたくさんある。
味方がいい感じに動けてたら自分も相乗効果でいい感じにサポートもでき、ついでにダメージやキルにも貢献するのは簡単なんだけど、そうじゃないときもたくさんある。
そういうときに「サポートだから何もできませーーん」では、レートは上がらない。
味方が悪くて負けることも多くあるだろうけども、そういうときにサポート・ヒールだけしていても何にもならない。
そこで必要なことは様々。自分でダメージを出すことももちろんだし、「チャンスメイク」ってのもある。
サポートでもエリア取りやイニシエートの役割ができるんだ。私はタンク脳なのでそれしかできない。
それに関しては以下の記事を参照していただいて。
後記:進振り
補1や補2に書いたように、サポートはタンクやダメージの立ち回りをわかってなきゃならないし、自分がエリア取り・チャンスメイク・イニシエート、そしてダメージやキルも狙っていく必要がある。
なので、サポートはマッチの中で一番上手い人がやるべきだと、私は思っている。
ハンドスキルはともかく、全体の把握・理解はできないと、サポートとしてサポート能力を発揮することができない。
タンクやダメージはアビリティを使って攻めて戦っていろいろやってるのに、サポートは後ろでヒールしてるだけではいいマッチとは言えない。
しかし、現状ではそうなってしまっている場合は多いと思う。
ーー
現ZETA DIVISION所属の、Viol2tって選手がいる。
ここ数年はどうかわからないが、OW1の末期のころは間違いなく世界で最も上手い選手の一人に数えられたプレイヤー。
その最も上手い選手はOW2になってからは何をやるかといえば、ルシオやブリギッテだ。
最も上手い選手がサポートをやる。それも「エイムがいい」とかじゃない。理解度・状況把握能力が求められ、それをゲーム内で発揮することが求められるルシオやブリギッテだ。
それほど、サポートというのは重要で難しい役割なんだ。
だから私は、タンクやダメージも経験して、総合的にOWが上手くなって、その上で適正がある人・上手い人がサポートをやるようなのが理想だと思っている。
仮に私が中学校や高校のOW部の顧問になるんだったとしたら、普段は基本的にタンクやダメージしかやらせないと思う。
エイム・フィジカルも含め総合的にOWの実力を上げることに重点を置き、大会前にチーム・スタメン選手を決めてスクリムをやっていこうという段階で、適正に合わせてサポートをやる選手を選ぶ。
もちろんプロレベルだったら専門性が上がるから別だろうけど、少なくとも中学や高校のレベルではそれでいいと思う。
野球とかでも、子どもの頃からファーストの守備しかさせません、なんてことないでしょ。総合的に野球(の守備)が上手くなって、それから試合をするうえで守備位置を決めるわけで。
もちろん顧問になる予定はないし、野良のマッチがそうなることもないので、こんなことを思っても仕方がないのだけれども。
2024/06/20 デ・カイパー志熊