【OW2】初級者向け:強ポジションの二原則+α
強ポジ講座だ!いつになく初級者向け!あっさりして読みやすいぞ!
過去の記事と重複する内容も多いですが、表面的な部分からアプローチしていこうというもの。
◯強ポジって?
「強ポジってのはなくてぇ…」「状況によって変わるから…」と、よく言われる気がします。
オーバーウォッチには強ポジがない……そんなふうに考えていた時期が私にもありました。
しかし、それは絶対的な強ポジがないってだけで、相対的な強ポジはあるわけで。
「じゃあその相対的な強ポジってのはどこなの?」と聞かれれば、「いや、マップによってぇ…状況によってぇ…味方によってぇ…」とか歯切れが悪くなります。
それをなんとかしようと、相対的な強ポジを簡略化して説明しようとするのがこの記事。
(※初級者向けで簡略化してるので、深いところまで考えていくとあまり適切じゃない場面もたくさんあるだろうけども、私の記事が参考になるレベルのプレイヤーたちの試合なら、割といい感じにポジショニングできるんじゃないかと思います。)
◯原則1:『6時の位置』は避けろ!
デジタル化された令和の世の中ですが、アナログ時計を見る機会は未だに多いはず。
アナログ時計の6時の位置。これはたいてい弱ポジションです。
各ウェーブの交戦位置が時計の円です。戦場を中心に考え、6時のポジションを避けるようにプレイしてみましょう。
マップや状況的に仕方ない場合もありますが、「正面vs正面」というのはあまりよくない戦い方です。レートの高くないマッチだとそうなりがちです。
なので、6時の位置を避けるようにポジショニングして戦えるようにしてみましょう。
簡単に言えば「クロスを組もう」という話になるんですが、「クロスを組むためにどうすれば良いのか?」といえば、「6時の位置を避けたポジショニングをしよう」という原則で考えてみるのもいいと思います。
◇具体例:
釜山のダウンタウン。開幕に戦いが始まるわけだけども、
初級者だと、6時の位置でゴニョゴニョしてるプレイヤーも少なくないでしょう。あまりいいポジションではないですね。
(※「じゃあアナはどこに行けばいいの?」アナに関しては最後の方に書くので、そちらで。)
オアシスのシティーセンター。
左右に大パックもあり、高台もある。6時の位置でポイント内部を見ながらゴニョゴニョしてるだけじゃあ弱いぞ。
積極的に強ポジションへ移動できるようにしたい。
コントロールだと戦場になる円の位置が比較的わかりやすい。
その6時の位置にいるだけでなく、別の強ポジから戦えるようになりたいですね。
サーキットロイヤル第一。
エスコート・ハイブリッドでウェーブに勝ったら、みんなでペイロードに乗ってないで強ポジへ移動しましょう。
もちろん防衛側も同様。相手を6時の位置に押し込めるように、自分は左右のいいポジションへ移動して待っておこう。
コロッセオの開幕。
6時の位置、後ろの方で撃ってるプレイヤーは多いぞ。アナとかアッシュとかハンゾーとかキリコとかで。
画像右側のガラスが無くなったので、そのへんで戦いが起こることが多い。そこへ影響を与えられるようなポジションで戦おう。
ーーー
◇小括:
絶対的な強ポジションはないかもしれないけど、『6時の位置』を避けるようにポジショニングすれば、結果的に相対的な強ポジションで戦うことに繋がることは結構あるぞ。
「マップが…味方が…状況が…」とかでいろいろあるかもしれないけど、何も考えずにとりあえず「6時の位置を避けるポジショニング」を、やってみるといいと思います。
◯原則2:『車道で戦うな!』
オーバーウォッチのヒーローはたいてい人間とか動物とか人型の機械とかです。戦車とかボールがいるけど、基本的に車はいません。
車じゃないんだから、車道を歩いちゃダメですね。歩道を歩かなきゃ。小さい子どもでも知ってますよ。
オーバーウォッチも同じです。車道で戦ってはダメ。
オーバーウォッチの車道とは?主にペイロードやロボットが進む道のことです。
◇具体例:
ハバナ第一。
わかりやすく道路。
上の画像の赤い範囲、ペイロードが進む車道は弱ポジションですね。
建物の下や高台、遮蔽物を使うようにポジショニングしなければなりませんが、車道の真ん中で撃ってるアナやアッシュ、建物の角ではなく正面で待ち構えるタンクは少なくありません。
これも原則1の『6時の位置を避ける』と同じで、正面で戦わずにクロスを組むことに繋がるし、遮蔽物や高台を利用することにもなります。
リアルト第一の前半。
赤の範囲に行っちゃダメってわけではないけども、決して強ポジではないよと。
サイドや建物内部からの侵攻ルートがあるし、防衛側も車道で戦う必要はないですね。角や室内を利用しましょう。
続いてリアルト第一の後半。
特に防衛側は、狭い通路を突破されたあとに車道に沿って下がらないようにしたい。弱ポジで戦うとやられてしまうぞ。
できるだけ遮蔽や建物内・高台の強ポジを維持しながら戦いたい。
画像の「?」マークがついてるところは、車道ではないけど強くはない。けど遮蔽物があるんで、どうしようもなくそこで戦うこともある。車道で戦うよりはマシ。
リアルト第二。
こちらもわかりやすく、車道が弱ポジ。車道を避けて建物内・遮蔽物・高台にポジショニングするだけで有利に戦える。
他のエスコート・ハイブリッド、あるいはプッシュマップも同様で、ペイロードやロボットが進む車道は弱く、その周囲の建物や高台が強ポジである場合が非常に多くあります。
ーーー
Q:車道に行かずにペイロードにどうやって触るの?
A:横からでも触れます。
ペイロードの接触判定はペイロードの中心から7.5mくらいなので、車道に立たずとも遮蔽物を使いながら進めることができます。
防衛も同様に、横から触って止められます。なんなら上の画像の場所だとガソリンスタンド上からでも触った判定になります。シビアだけど。
ーーー
◇小括:
絶対的な強ポジションはないかもしれないけど、『車道で戦わない』ようにポジショニングすれば、結果的に相対的な強ポジションで戦うことに繋がることは結構あるぞ。
「マップが…味方が…状況が…」とかでいろいろあるかもしれないけど、何も考えずにとりあえず「車道で戦わないポジショニング」を、やってみるといいと思います。
◯+α
記事のタイトルが「二原則+α」ってことで、そのプラスアルファが何かというと、遮蔽物とライフパック。
強ポジといえば「遮蔽物の近く」というのは模範解答の一つです。
ただ、6時の位置=味方の後ろにいると相手からの攻撃を喰らわないため、遮蔽を使う必要がないようなプレイングにもなってしまいます。
「6時の位置を避ける」「車道で戦わない」という行為をすれば、そこは結果的に遮蔽物の近くである場合が多くあります。もちろん例外もあるけど。
また、それはライフパックを取りやすくもなります。
初級者のプレイヤーは、ライフパックを取るような戦い方にあんまりなっていないんじゃないでしょうか。1試合に何回ライフパックを取ってるでしょうか。
基本的にライフパックがある位置は「6時の位置」や「車道」ではない強ポジで、正面以外からの侵攻ルートにもなっている場合が非常に多くあります。
遮蔽物やライフパックを有効活用するために、「6時の位置を避ける」「車道で戦わない」というポジショニングからアプローチしていってもいいと思います。
◯結:ムーブ!
OWに絶対的な強ポジはないかもしれないけども、相対的な強ポジはあり、そこへポジショニングするために『6時の位置を避ける』『車道で戦わない』という原則を提唱してみました。
んで最も重要なのは、当たり前ですがそこへポジショニングすることです。知っていても移動しなきゃ意味がありません。
過去の記事にも書いてますが、極端に言えばOWは撃つゲームではなく、移動するゲームだと思ってます。
ポイントを確保したりペイロードを押したり止めたりするわけですが、そのために必要なのはエリアを取ることで、そのためには基本的には移動しなければなりません。
撃ってるだけじゃエリアを取れない場合がほとんどです。
んでその移動のために、タンクが盾を張ったり相手にジャンプして脅威を減らしたり、ルシオがスピードブーストをかけたり、移動アビリティを使ったりするわけです。
そこから戦いが始まります。移動してなきゃ始まりません。
タンクがサイドに展開するから・高台へ飛ぶからエリアが取れます。
ダメージやサポートがそれに連動して移動するから、エリアを有効活用できます。
強ポジへ移動しなきゃ始まりません。弱ポジで撃っててもエリアは取れず、試合を有利に運ぶことはできないでしょう。
そのために、『6時の位置を避ける』ような、『車道で戦わない』ようなポジショニングをすると良いかもしれません。
ムーブ!!
◯補足
◇『自分が』やる
この記事は、初級者向けの強ポジ講座です。この位置がOWの戦術的な正解とか、そういうことを言いたいわけではありません。
んで、なんでここで紹介したようなことが強ポジになるかというと、レートが高くない場合、だいたいみんな正面にいるからです。
なので、『自分が』6時の位置を避けるポジショニングをすると、囲い込み・クロスが組め、いいポジション・エリアで戦えます。
過去の記事でも何度か書いてますが、例えば私はシグマで歩いてサイドとか高台とか取りに行きますよ。
「サイドや高台にいるアッシュやウィドウが辛いよう!DPSがトレーサーやソンブラでなんとかしてくれないと無理なんだぁ!」。
いや、別にそれでもいいですけど、自分がやりゃよくね?と。やれるさ。
タンクやダメージはもちろん、サポートでもキリコやモイラ・ブリギッテはそういう強ポジを取りに行く・抑えることができるヒーローです。
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◇死なない?
『6時の位置』を避けると、味方の後ろにいるより危険かもしれませんね。
そこで死なないような戦闘能力・判断能力を身につけるんだ。
相手より良い位置で・良いエイムで撃てば死なずに相手を倒せる。
相手に襲われるんだったらスリープダーツを当てればいい。
そのまま戦うと不利になるんだったら逃げればいい。
そういうのは、後ろにいて戦わずにいると鍛えられない。怖いか?それとも恐怖を抱く勇気すらないか?
いいポジションへ移動して、相手としっかり戦う・戦局を見極めること。そうすることにより、OWの能力の成長に繋がるはずだ。
関連記事:
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◇アナは?
一部のヒーロー、特にアナは、6時の位置から射撃するような状況は多いし、実際にそれが正解である場合も多くある。
なんだけど、初級者向けのポジションの話として二つ。
一つは、多くのレートが高くないアナは、「前方やサイドに展開しすぎて死んでしまっており、正解である6時の位置にいないからレートが上がっていない」というわけではないと思う。
むしろ、6時の位置(しかも遠く)から撃ってるだけだからレートが上がっていない場合のほうが圧倒的に多いんではなかろうか。
確かに上手いプレイヤーのプレイングを見ても、表面的には「後ろで撃ってる」というシーンは多い。
しかしだからといって、「アナは後ろで撃ってれば良いんだ」というわけではないし、実際にそれでレートが上がっていないんだったら立ち回りを見直さなければならない。
上手くないアナの特徴として、一番は「阻害瓶を入れられない」、続いて「的確な射撃ができていない」。
阻害瓶を入れるためには、正確に状況判断をし、適切な位置に投げられる準備をしておかなければならない。
そのためには、味方の後方=6時の位置で撃ってるだけでは、上手くいかないし上手くならない場合が多いだろう。
あるいは的確な射撃に関しても、もちろんエイムの精度の問題もあるけども、味方に対しても相手に対してもいいポジションから射撃する必要がある。
自分が6時の位置にずっといるからサイドや高台に展開する味方にヒールが届きません、では良くない。
それらの観点から、確かに6時のポジションから撃つことが多いかもしれないアナだとしても、上位プレイヤーでないなら立ち回り・ポジショニングの改善のために、この記事で書いたような意識を持って移動していくようなプレイを試してもいいかもしれない。
もう一つは、これを言ったらおしまいなんだけど、こんな初級者向けの記事が参考になるレベルのプレイヤーはアナやんないほうがいいぞ!
アナはサポートの中ではかなり射撃にリソースを割かなければならないヒーローで、スコープを覗くと視界が悪くなり、機動力もないのでポジショニングも難しい。
なので、他の射撃・ヒール・移動が簡単なヒーローでポジショニングや立ち回り・戦闘能力を向上させてから、アナをプレイするのでもいいと思う。
もちろんやりたきゃやれば良いんだけど、6時の位置から射撃に夢中になってるアナは非常に多いです。気をつけようね。
参考記事:
後記:手段と目的のアプローチ
この記事の内容自体は、以前に書いたものとほとんど同じものですが、アプローチ方法が違います。
以前の記事は「強ポジから撃つと強いよね」→「だから移動しよう」という、目的が先にあってそれに手段を適用させる形式でしたが、この記事は「こういう移動をしよう」→「ほら、強ポジに移動できて強い攻撃ができるようになったでしょ」というような、手段が先にあって結果として目的が達成できるような。
どっちも重要だと思うんですが、この記事のような初級者向けでは後者のような、先に手段・行動を示すような方式が良いように思います。「とりあえずコレをやりましょう」というような。
ただ、そっちばかりになると表面的な理解にしかならず、誤解が生じる可能性もあります。
典型的なのがアンチピックで、表面的な相性だけを気にしていては、具体的に何がどういう理由でアンチピックとして成立するのか、実戦でどういう行動をすればいいのかが疎かになってしまう可能性もあります。
これら二種のアプローチはどちらが正しいというわけでもなく、どちらもバランスよく取り入れていくべきだと思います。
世に溢れている解説は表面・手段・行動からのアプローチが多いため、私はどちらかというと根本・目的・概念の確認のような記事を書くことが多いです。
表面的なプレイングばかり気にしても、根本が理解できているか、あるいは逆に、概念や理想ばかり知ろうとして、それが果たして自分のプレイングに繋がっているかどうか。
学んでいく・成長していくうえで、これらの違いを意識するといいかもしれません。よくないかもしれません。
ネガティブな記事ばっか書いてても何にもならないので、役に立ちそうなことを書いていかねば。
いや、書くことあんまりないんだけども。
2024/07/23 デ・カイパー志熊
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