ダクソ2キャンセル界隈についての諸論
近年ではSEKIROやELDEN RINGからフロムゲーに興味を持ち、そこからダークソウルシリーズもやってみるというプレイヤーも多くいるようだ。
そんな中で、「ダクソ2は賛否両論」「やらなくていい」などと言われることも少なくない。
そのようなダクソ2キャンセル界隈について、もう少し深く考えていこうというもの。
読んでいただけるとわかるが、単純にダクソ2についての評価とかそういう話ではない。
※「キャンセル界隈」って言葉を使いたいだけで、実際に2をスキップしてる人やそれを勧めてる人たちについて文句があるわけではないです。
「『ダクソ2はやらなくていい』は正しいのか?」という記事タイトルだと思っていただいて。
※未プレイでネタバレを気にする人は気を付けてください。記事の途中まではシステム関連のことが書いてあり、それは別に読んでも大したことないですけど、最後の項目はガッツリネタバレまみれです。
※私はダクソ2はそこまで詳しくないしフロム信者でもないので、細かいところに不備・間違いがあるかもしれませんがご了承。温かい目で見守ってね。
◯前提
この記事で扱うのは、「SEKIROやELDEN RINGをプレイ済みで、そこからダークソウルシリーズに回帰し、『そこでダクソ2をスキップするかどうか』」という話だ。
なので、「2014年の発売当初の話ではない」「他のソウル系ゲームの経験がある」「Scholar of the First Sin・ハイスペック版である」という点に留意しなければならない。
それらを考慮に入れた場合、「ダクソ2は賛否両論あるいは評価が低いからやらなくていい」ということになるだろうか?
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◯批評がキャンセル界隈に当てはまるか
ダクソ2についてよく言われる問題点・低評価点について、それぞれがキャンセル界隈に当てはまるかどうかを考えてみよう。
◇発売当初は・ハイスペ版でーー
「発売当初は悪かったがハイスペック版で改善された」というようなものは多くある。
んで、そういうのは確かに『一般的にダクソ2を評価するうえでは』重要な点だ。そのような批評は正しいと思うし、そういう動画や記事を否定はしない。
しかしこの記事で考えるのは、上にも書いたように「キャンセル界隈」について、すなわち現在の話だ。「昔はこうだった」「当時としては」というような評価は、今ダクソ2をスキップするかどうかには関係がない。
同様なものとして、ソウルシリーズは既に更新は終わっているため、装備等の調整(変更)についての批評も当てはまらない場合が多い。最終的な性能は評価対象となりうるが、変遷については今から始める人には関係ない。
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◇オンライン関係
どの作品でも協力・対人などのオンライン要素を重要視する人もいるだろうが、「SEKIROやELDENから入ってダクソもやるようになった」というようなプレイヤーは、あまりオンラインを重視していない場合がほとんどだろう。
特に2025年現在、「侵入や対人をやりたいからダクソ2をはじめる」という人はほぼいないと思うので、オンライン関係の批評についてもキャンセルするかどうかには関係ないものだ。
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◇マップ・敵配置
「マップや敵の配置がクソ」という評価もよくある。これは確かに批判される要素であり、特に敵の感知・索敵範囲についてはかなり良くないと思う。眼の前にいる敵と戦い始めたら、遠距離からとんでもないスピードで敵が集まっている状況がある。
これは確かにあまり良くない点ではあるが、ダクソ2をやらない・スキップするというほどの要素ではないと思う。
もちろん意味不明なほど理不尽な要素は不快感があるが、だからといってダクソは無双ゲーでもスタイリッシュアクションでもない。苦労して何度も死にながら頑張って進んでいくゲームだ。
敵が多い・感知範囲が広いとはいえ、実際に戦って学んでいったり、慎重に戦っていけば特に問題なく突破できる場合は多い。
また、この議題は他の作品の経験者がダクソ2をスキップするかって話なので、ある程度の知識や戦闘経験を持ち合わせていることになる。武器の強化やステータス振り、アイテムの使い方なども初心者というわけではないだろう。
したがって理不尽に思えるような敵の配置や難しいマップにおいても、やる気を削がれるほどの難易度ではないかもしれない。
特に、ダクソ2は早い段階から武器を強化することも難しくなく、特別なことをしていなくとも早めに+6には強化でき、雑魚敵にはあまり苦戦しなくなる。
(※私はダクソ3から入ったんだけども、当時は装備やステータスに無知だったしプレイもクソ下手くそだったので、ほぼ全てのマップで苦戦しまくった覚えがある。それに比べたら慣れた後にプレイした2の方が簡単だったし、SEKIROやELDEN RINGを経験したプレイヤーならなおさらだろう。)
マップでいえば、黒渓谷、熔鉄城、アマナの祭壇などがクソマップとして挙げられることは多い。
確かに不快な要素はあるだろうけども、黒渓谷は短いし、熔鉄城やアマナの祭壇はちゃんと手前から敵を処理していけば問題ない。弓で敵を釣ってもいいし、雫石を多く持っていれば回復も問題ない。誘い骸骨も無限に買える。
だから理不尽でも文句言うなといいたいわけじゃなく、「フロムの他ゲーが面白かったからダクソもやる」って人が「クソマップがあるからやらない」ってことにはならないと思う。課金ガチャゲーで自動戦闘をやろうってんじゃないんだから。
上にも書いたように、武器を強化してステータスを適切に振っていれば、これらのマップの敵は単体だと別に大した事ない。
敵の配置を学んで、適切な処理をしていけばじゅうぶん乗り越えられる。理不尽を乗り越えるのも、この手のゲームの楽しみではなかろうか。
私にとっては3のファランの城塞の毒沼の方がダルかったし、深みの聖堂も敵を一体ずつ弓で倒して進んでいった記憶がある。
(※マップや敵配置の話なら、私は朽ちた巨人の森の方がクソだと思う。上記のようなマップは中盤以降なので、もう慣れてるしレベルも上がって武器も強化して対策のしようはいくらでもあるんだけども、序盤に行くことになる朽ちた巨人の森はまだいろんなものが不十分な状態で、なかなか厳しい配置・数の敵に襲われることになる。いい武器も装備できず、エスト瓶や雫石も少ない状態で多くの敵に囲まれる。
記事の内容は擁護してる感じになってるけど、やっぱり感知・索敵範囲はクソ。)
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◇動作のモッサリ感・敏捷
動作に関しては、どう思うかはプレイヤー次第なので一概に評価できない。
SEKIROやELDEN RINGからするともちろん全体的にスローテンポなわけだがそれは無印も同じことだし、確かにモッサリ感は感じてしまうかもしれないが、それはイコールでダメだというわけでもない。
「SEKIROのようなアクションをやりたい」というのならば、もちろん面白くないと感じるだろうが、それはお門違いってもんだ。
適応力・敏捷のシステムについては、もちろん良くないと思う。分かりづらいし、数値が低いと回避したつもりでもダメージを食らうことは多く、非常にストレスになる。ダクソ3にはそのステータスがないため、やはり失敗だったと言って間違いないだろう。
とはいえこの要素も上と同様に、だから「ダクソ2をやらない」という致命的なものでもないと思う。
他者からの意見や批評を見てプレイするかどうかを決めるという人に対して、「とある要素がクソだからやらなくていいよ、何がクソかは教えないけど」ということになるだろうか。
どの程度のネタバレや攻略情報を気にするかはプレイヤー次第で、たしかに敏捷システムがクソかもしれないが、そうならば敏捷を上げることである程度は解決する問題だ。適応力を10~15くらいにしておけば、避けられずにクリアできないなんてことにはならないだろう。
ダクソ3のボス戦に比べれば、ダクソ2はゴロンゴロン転がりまくって攻撃を躱すようなゲームではない。相手の攻撃も大して速くもない。それはゲーム性の違いだ。
適応力・敏捷のシステムは確かにクソかもしれないが、多少ステを振ることでなんとかすれば、ダクソ2をスキップするという決定的な理由にはならないだろう。
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●小括:
他の批判点もあるだろうが、上に挙げてきたとおり、よく言われているダクソ2の批判される要素は、今から始めるプレイヤーにはあまり当てはまらない場合が多くあると思う。
それぞれの批判点はダクソ2の評価としては正しいだろうが、SEKIROやELDEN RINGを経てダクソに回帰してきたプレイヤーが、今からダクソ2をやっていこうという上では関係ないような要素も多い。
したがって、「ダクソ2は賛否両論・批判される要素も多い」ということは、回帰してきたプレイヤーがダクソ2をスキップするという決定的な理由にはならないと思う。
ただし、それぞれの理由が致命的でなかったとしても、様々な理由の積み重ねによって「やらないほうがいい」「やったけど面白くなかった」ということになる可能性はある。だけども、そんなのはどのゲームでも同じことだと思う。
そもそもSEKIROやELDEN RINGだって買ったけどクリアしてない人はたくさんいるわけで、それらのゲームをクリアし、そしてダクソに興味持ってプレイしようとする人なわけだから、多少の不満点があってもやって後悔したりクリアできずに投げ出すということにはなりづらいと思う。
ポチポチ脳死ソシャゲしかやらない人に、いきなりダクソ2をやらせるって話じゃあないんだ。既に他作品の経験者なので、面構えが違う。
◯プレイヤーの嗜好・指向
これも上の項目の「当てはまるか」ってことと共通するようなテーマでもあるんだけども、多くの批評に該当するようなプレイヤーと他作品からダクソに回帰してきたプレイヤーでは、そもそもの嗜好や指向が異なっていると感じることは非常に多い。
例えばダクソ2の批評動画を出しているような方たちは、やはりやり込んでいる人が多い。「デモンズやダクソ無印も好きで、ダクソ2も数百時間・侵入や対人も楽しみました」というようなプレイヤー。
もちろんそこまでやり込んで詳しい人たちの批評は的確なものな場合が多いだろう。しかし逆に、この記事で議題に上がっているようなプレイヤー、すなわちSEKIROやELDEN RINGから入りダクソに回帰してきたようなプレイヤーたちは、誰もが長時間・何周もやり込むわけではないし、もちろん対人もしないというような人たちのほうが多いように思える。
ダクソへの挑み方も様々で、例えば強いボスと出会ったときに、ひたすら何時間もレベルを上げるプレイヤーもいるし、白霊を呼んで簡単にクリアするプレイヤーもいる。
フロム作品を一通りプレイしたあとはどうなるかはわからないが、他作品からダクソに回帰し、無印(または3)をプレイした後にダクソ2をやるかどうかっていうプレイヤーは、その他の作品もあまりやり込んでいない場合が多いだろう。
したがって、少し嫌らしい表現かもしれないが、「とりあえずクリアしたい」「こなせればいい」というタイプのプレイングになってしまうことも多く、それは典型的なフロムゲーを好むプレイヤーとはそもそもの嗜好・指向が異なっているということだ。
上の項目で書いた「批評が当てはまるか」というのはシステム的なものに関することだが、「そもそもの嗜好や指向が当てはまるか」ということについても考えなければならない。
例えば、ダクソ2はボリュームは多いと思う。多くのマップがあり、ボスも多い。アイテム関連も様々。それはやり込む立場の人間からすると良い点として挙げられるだろう。
しかし、もしかするとそれは良い点とは言えないかもしれない。ダクソ2をスキップするかどうかっていう対象のプレイヤーは、ダクソ2をやり込む目的でプレイしないであろうからだ。
「ダクソ2はボス戦が面白くない・弱い・印象が薄い」という批判がされることがある。私もそう思うのだけども、カジュアルプレイヤーはそこまで気にしないかもしれない。
フロムゲーが好きでボス戦も好きなプレイヤーであれば、SEKIROやダクソ3のような面白いボス戦を何度もチャレンジしたくなるのかもしれないが、そうでないプレイヤーも多い。それらのゲームも1周しかしないのであれば、ダクソ2のボスに印象が薄いかどうかは大した問題でないかもしれない。
そしてそれは、「良い点がやる理由にならない」というだけではなく、「悪い点がやらない理由にならない」という意味でもある。
「ソウルシリーズが好きだからこそ、ダクソ2は酷評する」という人も多くいるだろう。しかしそれは裏を返せば、「そこまでやり込むつもりやこだわりがないからこそ、別にかまわない」ということになるかもしれない。
ダクソ2は、「ソウルシリーズとしては」「他作品と比べれば」というような評価がなされることは多い。
しかし、あまりフロム信者でないようなカジュアルプレイヤーからすれば、別にそういう観点から比較する必要はないため、ただ遊んでクリアできれば満足かもしれない。
YouTubeやTwitchで配信されている方で、強いボスでも白霊やリスナーを呼んで簡単にクリアしていっているプレイヤーを何人か見たことがある。あるいはネタバレ大歓迎ってわけではもちろんないだろうけども、ある程度は情報を仕入れて強い武器や進め方を知りながらプレイするという人もいる。
もちろんそれらが悪いわけではない。プレイの仕方は様々だ。そういうプレイヤーごとの価値観が異なる状況の中で、ただ「ダクソ2は低評価をされることが多いから」という理由でスキップするのは・スキップを勧めるのは、その判断自体が正しいかどうかではなく、考え方・判断の基準が間違っているかもしれないので注意する必要がある。
◯結局やったほうがいいの?
ダクソは無料ゲームではないし、数時間で簡単に終わるゲームではない。あるいは職業で配信者をやってる人にとってはゲームの選択は重要なことだろう。
だから賛否両論あるゲームに対して「やったほうがいいのか」という問いが生まれるのは当然のことであるが、私は全然プレイしていいと思う。少なくともこの記事で書いたような、SEKIROやELDEN RINGでフロムゲーに興味を持ち、ダクソシリーズもやってみたいと思うようなプレイヤーは。
この記事で書いてきたように、それらのゲームの経験や知識があるのなら、多少の理不尽なマップや敵は打開できるはずだし、ダクソ2の不満点は、今からダクソに回帰するプレイヤーには関係ないものも多いからだ。
「賛否両論・否定意見もあるからクソゲー」というわけでは、絶対にない。
しかしそれと同時に、もちろんやんなくてもいい。時間もお金も無限じゃあないし、別に2をスキップしても3をプレイすることに支障はない。実際にスキップするプレイヤーは少なくないようだし。上にも書いたけど、お金も時間もかかるからね。
あとまあ、やっぱり良くないところもたくさんあるよ。よく言われることもそうだし、以下に書くようなことも。
◯補・ネタバレ:良くないところ
ここまででも若干のネタバレは含んでるんだけども、ここからはガッツリです。ストーリーに関することもあります。気をつけてね。
ダクソ2をスキップするかって観点ではなく、私が良くないと思うところを書くだけ。
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◇攻略の導線
ダクソ2の批判点としてあまり挙げられないんだけども、私は攻略の導線が悪いというのがかなり気になってる。やり込んでいる人はもう迷わないから言及しないのかもしれないのだけど、私はかなり不満だ。
ダクソ2も他と同様、かなり自由にいろんなところに行けるようになっている(3はあんまり自由でもないけど)。それはいい点でもあるかもしれないんだけども、迷ってしまう・進行が止まってしまうということにも繋がり、下手するとそこで辞めてしまうかもしれない。「次はどこに行けばいいかわからん」が発生する可能性は、高いと思う。
迷って探索を続けているとレベルが上がってしまい、ただでさえ弱いボスをすぐに倒してしまってガッカリすることになるかもしれない。
自由に色んなところに行くことができ、それが攻略順の自由度という意味では良いのだけども、「今は進行不可能なところにも途中までは行くことができ、そのせいでどこがどこだったかわからなくなってしまう」ということも少なくないかもしれない。
ダクソ2は、今までに行ったことがある/今まででも行けていた場所に後からまた戻って来るということが非常に多い。
例えば4つのソウルを集めた後はドラングレイグへ向かうわけだが、そこへどうやって行くのかがピンとこないかもしれない。虚ろの影の森の分岐から進むわけだが、そこを覚えていないかもしれないし、他のまだ行っていない場所を探索して行き先がわからなくなるかもしれない。
そこへ行っても、そこにはDLC凍てついたエス・ロイエスへの入口があり、そこへ入ってしまうプレイヤーも多いだろう。そして雪原の先には進むことができず、何か条件やアイテムが必要だと思ってしまうかもしれない。私も初見のときにそうなった記憶がある。実際は、そこへは入らずにスルーして奥へいくとドラングレイグなわけだが。
私は1回クリアしたあとに、そこそこ期間を開けて2回目をやったんだけども、そのときは序盤でずっと迷い続けていた。
色んなところに行けるからこそ色んなところに行ってて、だから進めなかった。これは私が悪いのかもしれないけども、特に何もきっかけがない状態で一度行った場所に戻る・篝火までの道中に人がいるという発想にならなかった。
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あるいは、王の指輪を手に入れれば渇望の玉座へ行くことができる。
んで玉座の守護者と玉座の監視者を倒したとき、巨人の共鳴を持っていないと何も起こらない。メッセージが出るわけでもなくマジで何も起こらないので、そもそもアイテムを持っていれば何かが変わるということすらわからない。
だとするとそこが到達点ではないと判断するのは当然のことで、別の部分へと探索へ赴くことになるのは自然なことだ。
また、巨人の共鳴の入手方法も分かりづらいかもしれない。祭祀場で灰の霧の核を貰えるわけだけども、「滅びた者たちの記憶を覗くことができる」としか書かれていない。
これにより数か所の記憶の中に行けるわけだが、巨人オジェイの記憶にたどり着けない可能性は十分にある。別の記憶(ジェルドラの奥とか)に行ってしまえばそのためにあったんだと納得し、それ以上は探さなくなるかもしれない。そもそもこの時点では、記憶の中にあるアイテムを持っていればラスボスが出現するなんてわかっていないわけだし。
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DLCエリアへの行き方は特にわからないと思う。発売当時のことは知らないし他の媒体で何か説明があったとかがあるのかもしれないが、少なくとも後からプレイする人(=ゲーム内だけで完結する人)にとっては、どこがDLCエリアでどうやって行くのかってのは分かりづらいもんだと思う。説明とかないよね。
例えば熔鉄城の奥の噴水を調べると転送されるが、その先は「閉ざされている」とだけ表示される。
「鍵が必要だ」というメッセージでもないため、開く条件はわからないし、この先がどういう場所なのかもわからない。(進んだ後に篝火を灯せば、転送先一覧の表示順的にDLCだとわかるかもしれないが。)
んで、この扉を開くには重い鉄の鍵が必要だ。その鍵の説明には使い所が書いてあるので、手に入れればここへ来て進むことはできる。しかし、重い鉄の鍵を手に入れるのが難しいかもしれない。
まず熔鉄の鍵を手に入れる必要があるのだが、それは熔鉄城の奥にあるレバーを引いたあとに熔鉄城の序盤の方を探索しなおす必要がある(ゴリ押しでも取れるんだっけか)。鍵を取ったとしても、説明だけではどこで使うかは非常に分かりづらい。
これが、まさか序盤のボス・最後の巨人の手前だとは想像しづらいのではなかろうか。
もちろんあそこの扉に鍵がかかっていることを覚えていたり、確かに鉄の扉だし溶岩っぽい感じのところではあるので察しが良ければたどり着けるかもしれないが、なかなか難しいのではなかろうか。私は調べなきゃわからなかった。
熔鉄城の時点ではまだまだ行くところもあるので、鍵を手に入れたとしてもその先で使うかもしれないくらいの感覚のプレイヤーのほうが多いのではなかろうか。鍵を手に入れるたびに、毎回最初から全てのステージを調べ直したりはしないだろう。
これは黒渓谷のほうも同様で、あちらのほうが鍵を見つけるのは難しいかもしれない。エス・ロイエスへは簡単に行けるだけに、ほか二つはなぜ複雑になっているのかよくわからない。
「探索不足」と言うのならばそうなのかもしれないが、私にはちょと導線が悪いように思える。
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◇ボスが弱い
上にも書いたけど、ボスが弱い。他作品を経験した後であればダクソ2のボスを見切るのはさほど難しくない。もちろんそのうえで、動作のモッサリ感や敏捷の仕組みで総合的に難しくなり、何度も死んでしまうかもしれないが。
特にダクソ3をやった後では、かなり残念な感じになると思う。見切りやすいってのもそうだし、「これダクソ3の操作感・回避性能だったらクソ簡単じゃん」と思えるようなボスも多い。DLCの煙の騎士などは特にそう思う。動きはそこらへんのロスリック騎士のほうが強いんじゃなかろうか。
だからやはり、やるならばスキップせずに2からやったほうがいいだろう。
もちろんそれはゲームが違うし後発のものと比べるのだから仕方のないことなんだけども、ダクソ2に関しては「あのボスたちと何度も戦いたい」とはあまり思わない。
最後に良くない点を書いたから後味悪くなったけども、私ももちろんダクソ2はいいゲームだと思ってるし、スキップしたほうがいいとも思わない。やろうぜ!