【ざっくり解説】AWSとレンタルサーバーの違い
暑さに弱い山下です。
年中、13℃の国で暮らしたい
さてさて、本日のテーマは・・・
『AWSとレンタルサーバーの違い』です!
「AWS(EC2)とレンタルサーバーって何が違うの?」
「どうやって使い分けたらいいの?」
そのようなご質問を、特にWEB制作会社様から頻繁に頂戴します。
確かに用途は似ていますね。
しかし、AWSとレンタルサーバーは似て非なるもの。
それぞれの特徴をきちんと理解し、上手に使い分けることが重要です。
そこで今回は、AWSとレンタルサーバーを6項目で比較し、それぞれの利用推奨ケースを解説していきます。
それでは行ってみよーー (oノ´3`)ノ ピューーン!!
1.AWSとレンタルサーバーの比較(6項目)
1)導入・運用の手軽さ
導入・運用が手軽なのはレンタルサーバーです。
レンタルサーバーは導入時の環境構築や日々の運用監視は不要です。
それらの業務は全て、サービスベンダーが対応するため、誰でも手軽に利用できることが特徴です。
対して、AWSは導入時の環境設計・構築、日々のアラート監視や復旧作業をユーザー自ら実施することが求められます。
AWSやサーバーに関する知識や技術が必要となるため、導入・運用のハードルは少々高めです。
2)導入費用
導入時にかかる費用を安価に抑えられるのはAWSです。
AWSは導入段階で費用が発生することはありません。
対して、レンタルサーバーはサービスベンダーにもよりますが、導入時に初期費用が必要なケースが一般的です。
3)ランニングコスト
ランニングコストが安価なのは、一般的にレンタルサーバーです。
AWSは従量課金のため、場合によってはAWSの方が安価になるケースもありますが、後ほど紹介するAWSの利用推奨ケースとの兼ね合いで、レンタルサーバーよりも高額になるケースがほとんどです。
4)カスタマイズ性
カスタマイズ性が高いのは、AWSです。
AWSはOSやミドルウェア等をユーザー側で自由に設定することが出来ます。
対してレンタルサーバーはOSは基本固定、ミドルウェアも固定もしくは選択形式の場合がほとんどなため、カスタマイズ性はあまり高くありません。
5)対応可能アクセス数
突発的なアクセス増による、高負荷に耐えることが出来るのはAWSです。
AWSの場合、1環境を1ユーザーで利用することが一般的なため、他ユーザーの影響を受けるようなこともありません。
レンタルサーバーの場合、1台のサーバーを複数のユーザーで共有しているため、一定の負荷がかかると自動的にアクセス制御がかかり、503エラーが発生する場合があります。
6)セキュリティ対策の柔軟性
セキュリティ対策の柔軟性はAWSの方が高いです。
AWSはセキュリティの要件に合わせて、ユーザー独自のカスタマイズが可能です。
また、拠点間をVPNで接続することも可能なため、セキュリティ対策はAWSの方が優れています。
対してレンタルサーバーの場合、セキュリティ対策のレベルはサービスベンダーに依存します。
拠点間をVPNで接続することも基本的にはできません。
2.利用推奨ケース
上記の比較を踏まえて、AWSとレンタルサーバーそれぞれの利用推奨ケースを解説します。
AWSの利用を推奨するケース
① 個人情報の取り扱いがあり、高度なセキュリティ対策を求められる
例:ECサイト
②突発的なアクセス増が見込まれる
例:大規模な広告を打ち出す予定のサービスサイト
③100万PV以上の大規模なサイトを取り扱う
例:大規模オウンドメディア
レンタルサーバーの利用を推奨するケース
①ランニングコストを抑えたい
②サイトの特性上、ある程度のサービス停止を許容できる
例:個人ブログ
3.さいごに
今回はAWSとレンタルサーバーの違いについて、まとめてみました。
大中規模のサイトはAWS、小規模のサイトはレンタルサーバー、という感覚で、ざっくり使い分けることが出来ると思います。
「費用を重視しすぎてECサイトをレンタルサーバー上で稼働させた結果、個人情報漏洩や機会損失を引き起こした。」
「取り敢えずAWS上に個人ブログをアップしたけど、毎月予想以上の金額が請求される」
そのような事態を防ぐためにも、それぞれの特徴をきちんと理解して、正しく使い分けることが大切です!
それでは、また来週!!