オンラインとオフラインの融合。DROBEが「BEYOND RETAIL」を掲げ、めざす未来
この度、株式会社DROBEは約10.6億円の資金調達を実施いたしました。詳細はプレスリリースをぜひご覧ください。
リリースにも記載があるように、DROBEは「BEYOND RETAIL」といったスローガンを掲げております。弊社の主要サービスであるDROBEは、スタイリングサービスという印象からニッチなニーズに根ざしているものと捉えられてしまったり、過去の近しいモデルの失敗例からネガティブに捉えられてしまうことがあります。
ここでは、その印象を覆し、ファッションにおける店舗・ECにつぐ第三の選択肢をつくっているということ、そしてそれは、小売産業を大きく変革するポテンシャルのあるものだということを、資金調達というニュースにあわせてお伝えできればと思っています。
ファッションにおける第三の選択肢とは？
我々は、すべての人がファッションについてポジティブに意思決定できる未来を目指し、そのインフラとなるようなサービスをつくっています。
現在、DROBEは直近公表ベースで月商1億を突破し、取扱いブランドは国内大手のアパレル・セレクトを中心に200ブランド以上、会員数も15万人を超え、10代〜80代まで幅広い方にご利用をいただいています。
DROBEは特定のテイストや年代に特化したブランドではなく、新しい買い物体験を提供するプラットフォームなので、年代も、つかうニーズも様々です。
一方でご利用いただいている多くの方に共通するのが、”ファッションは好きだけれども自信がない”といった点です。実は日本にいる女性の7割が同じく”ファッションは好きだけれども自信がない”いわゆるファッション迷子となっております。
この結果を最初にみたときは正直驚き、データの確からしさを疑いました。
私の感覚では、ファッションって、楽しんでいるか、あまり気にしないかのどちらかにわかりやすく分かれると思っていました。（事実、同じ質問をしても男性の”ファッション迷子”は女性の半分以下の割合になるので、男性的な感覚でものを見てしまっていたのだと思います）
この背景には、「トレンドの希薄化」「商品供給量の増大」「オフィスファッションのカジュアル化」「ファッション情報源の変化」等、様々な理由がありますが、結果として消費者とファッションの接点である「店舗」「EC」では不足が生まれてしまっています。
ファッションに自信がない人からすると、店舗で洋服を購入することはハードルが高く、そのハードルを理由に店舗、ひいてはファッションから疎遠になる人も多くいます。私自身、新しいテイストやブランドの店舗にいくときには緊張感を覚えますし、普段ファッションの情報に触れていない方であれば、なおさらかと思います。
ECサイトについても、買いたいものが明確であれば使いこなせるのですが、細かなディテールやシルエット等、ファッションアイテムは様々な特徴から構成されているので見つけるのも一苦労です。
結果として、ついシンプルなもの、コンサバなもので妥協してしまうといったお話をよくお伺いします。好き好んでそうなっていればそれでいいのですが、ある種の諦めに似た感情が伴っているケースも多いです。
DROBEはまさにこういった方のための、店舗(オフライン)とEC(オンライン)のいいところどりをし、第三の選択肢を提示するサービス、パーソナルコマースです。
パーソナルコマースを構成する要素は1 to 1、シームレス、セレンディピティです。その中でも私が一般の方がファッションを楽しむ上で非常に重要と考える、セレンディピティについてご説明します。
なんとなく会社用のシャツを買いに店舗を訪れたら、つい目に止まったジャケットを手にとってしまった、そしてそれが自分にとても似合っていてそのまま購入を即決した、そういった体験にファッションをポジティブに意思決定する原動力が詰まっています。
ファッション雑誌やファッションに特化した情報にふれる人が少なくなった中で、自分が欲しい物を明確にイメージできることも難しくなっています。それでも、SNSや同僚のファッション、頭の中には自分がなりたい像や着てみたいファッションのヒントがたくさんあります。そのときに、プロがパーソナルに選んで絞り込まれた珠玉の数着が目の前にくれば、「実はこういう服がほしかった」といった体験につなげることができ、ファッションの可能性を閉ざすことなく楽しんでいただけます。
DROBEではお客さまへのユーザーインタビューを不定期に実施しているのですが、ECサイトの利用についてお伺いするとほぼ100％の人がDROBEを除外したうえで回答されます。突っ込んで聞くと、お客さまからするとDROBEは店舗でもECでもなく、中間のような存在と捉えられていることが多く、ここから「オンラインとオフラインの融合」といったワードも生まれています。
いまはまだ名もない、「店舗でもECでもない」存在のサービスですが、これを第三の選択肢として根付かせていきたいというのが我々の想いです。
DROBEの目指す姿と戦略
DROBEが長期で目指す姿はビジョン・ミッションで表現しています。より具体的には、いまDROBEがサービスを提供している婦人向けファッションにとどまらず、意思決定をポジティブにする範囲を拡げていきたいと考えています。ただし、これは長期の絵姿であり、まずは婦人向けパーソナルコマースを立ち上げきることにフォーカスしていきます。
一方で、我々単独で立ち上げていくことにこだわりはありません。むしろ、本気で世界を変えたいと考えたとき、そうでないほうが大きな世界を描けると考えています。そこで、今からはじめるのがB2B2Cでのアプローチです。
冒頭にも記載しましたが、我々のサービスは目新しいものではなく、過去にも類似のサービスが多くあります。つまり、それだけ各社が「パーソナライズした商品の提案」に可能性を感じていたということに他なりません。しかし、多くのサービスはオペレーションでの苦戦や、利益とクオリティがトレードオフになってしまう状況に陥り、クローズしてしまいました。
その点、我々はテクノロジーとエグゼキューション力を活かして過去”パーソナルスタイリング”とよばれた事業モデルを立ち上げきっています。
テクノロジーにおいて、50万件以上のスタイリングの教師データを用いたスタイリング AIはスタイリストの工数を15分の1にしながらも、購入率や継続率といったお客さまの満足度を図る指標は落ちるどころかむしろ上げることができました。
エグゼキューションについては、現時点で200ブランド15万種類以上となっている商品における分類や無限の選択肢を、顧客が意識することなく、その人にあった商品をすっと提示するようなユーザー体験が実現できています。これは、複雑に組み込まれたオペレーションの工夫の賜物です。
これらのケイパビリティをもって大手ファッション企業との提携からB2B2Cでサービスを展開していく予定です。実際に進んでいる案件もあり、2023年にはニュースをお届けできるのではないかと思います。
絶賛採用拡大中です
ただ、まだB2Bはなにもはじまっていませんし、B2Cでも非連続な成長にチャレンジしていかなければいけません。一定のサービス基盤はできつつも、組織はまだ会社立ち上げ当初と大きく変わっておらず、ここからの脱皮が必要とされる状況でもあります。シリーズBとはいってもなんら守りを固めるフェーズではなく、いかに攻めて可能性を最大化できるか、まだまだそれに尽きるスタートアップです。
これから入社するメンバー、もしくは私を含めた既存メンバーの成長にDROBEの未来がかかっています。DROBE、絶賛採用拡大中です。ご興味持たれた方は是非カジュアルにでもお話させてください。
正直な話、これまで私はDROBEという会社ではビジョン・ミッションに自然と共感するごく一部の人たちとご一緒できればいいかなと思っていました。
しかし、最近はその考え方に疑問を持ち始めました。
10年前の私がDROBEのビジョンやミッションを見ても、その時点ではファッションの仕事もしていないし、そこにいる消費者のニーズやペインを知らないのでピンと来なかったかもしれません。
ただ、このB2Bの話は別です。10年前の私だったらこの話にめっちゃワクワクするだろうと確信しています。これはすなわち、0→1のアイデアフェーズではなく、すでに一定の形がありニーズを捉えているモデルを自分の知見をもちいて大きくしていける手応えにほかなりません。
やらない理由がないです。そんな方が過去の自分の他にもいるだろうと強く感じております。
ようやくはじまったDROBE第二章、これまでご興味を持っていただけなかった方ともお会いしお話しできる事を楽しみにしています！
🔶最後にいろいろ宣伝させてください！
採用情報はこちらです
オープンポジションでのカジュアル面談も大歓迎です！
採用イベントやります
シリーズBって実際どうなの？を先にシリーズBを完了した企業のCxOの皆さんに伺います。https://1219drobe.peatix.com
このnoteで記載した内容を、CMDOの佐熊と一緒に、より詳細にお話しします。https://1222drobe.peatix.com
ポッドキャストも始めました
DROBEのリアルな情報をお伝えするポッドキャスト番組です。第一回のゲストは私で、サービスの話からプライベートの話までゆるくお話ししています。
https://open.spotify.com/show/30qIdZ38XQW6rbkhI2pnTt?si=1668c982ae29403a
最後に。。。
今後私以外にも、経営陣をはじめとするDROBEのメンバーのnoteが続々公開される予定です！ぜひお楽しみに〜！
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