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文化との距離感とアンテナの張り方

47都道府県を巡って感じたことをちょこちょこ綴っていきます。

日本は東京が首都で、それ以外の大都市と言われる都市が、いくつかあると思っている。

東京や大阪が文化の中心であることは、間違いのない事実だし、実際そのバイブスというか、独特の空気感によって新たな文化やムーブメントが生まれている。

そこに人が集まるから文化が生まれるのか、その場所だから人が集まるのかは、どちらが先かは「鶏と卵の問題」のようで、答えはないのだと思う。

どちらにせよ、人や街が文化を作るし育っていく。
その空気感に触れることができることは、人が成長する過程や人格形成に、大きな影響を受けるのだと思う。

都会に暮らす人たちと、そこから物理的距離がある地域に暮らす人たち。
そこには、超えることの出来ないなにかがあるのだと思う。

特に、文化やメディアに触発されるような世界を目指す時、その場所に行って体験することは大切だし、地方に住んでいると圧倒的な格差と距離感を感じることがある。

それでも、人はその人が嗜む趣味や嗜好、好きなものに対してアンテナを張ることで、新しい出会いが生まれている。

そのアンテナのセンサーは人それぞれで、その熱量で、地方から都会に出てくる場合は、アンテナの感度のセンスの良さで、いろんな物事はバランスを取ってきたし、その人びとが地方へ行くことで新たな文化やムーブメントが生まれてきたのかもしれない。

そうして情報や文化は、首都圏から地方へ流れて行ってきたことが多かったと思う。

地方だと思われる街も、実は大都市や首都圏への交通が良ければ、新たなムーブメントが生まれる可能性があるし、実際、そういった中核都市が大都市になっていくことが、これからは増えるのではないかと思う場所がいくつかあった。

それがいいとか、悪いとかはよくわからないけど、単純に首都圏、大都市圏、地方都市として分けて考えないほうが、これからの未来は面白くなっていくし、これからの文化の発信やムーブメントは地方から発信されると思っている。

すでにそういった萌芽的な企業やイベントはいくつもあるが、もっと面白くなっていくし、そのミックス度合いが日本的な感じもする。

そのムーブメントを起こすことのきっかけは、その人自身の趣味や感性、嗜好に対するアンテナの張り方が大事なのだと思う。

これまでの情報はどうしても、大都市圏から地方都市へ流れることが多く、そのためにアンテナの張り方は、四方八方へ張りめぐらせていくイメージだったけど、これからは網羅的もあるし、一点集中的なものもあると思う。

どこからでも、文化の種は生まれているし、地方都市の方が面白く感じる場合も多くあるかもしれない。

それを大きな文化やムーブメントにしていくことができるのかは、その土地に住む人の行動力とその土地に対する愛なのかもしれない。

だからこそ、自分が興味や関心のあることがあったら、とにかく網羅的にアンテナをはるのも面白いだろう。

なんでもないような、一言が新たなイベントや文化が生まれてくることの可能性と面白さを、旅して感じた気がする。

現代社会は、アッという間にネットで情報を手に入れることができるし、すべてがスピーディーでどんな出来事も共有できていると思われている。

でも、実際にその土地の空気感やバイブスやそこに暮らす人々の営みを感じることは、その土地に行ってみないとわからない。

日本は小さな島国のはずなのに、埋まらない距離感と考え方の違いがある。
それでも、そこをミックスして行けるのも、この国ならではなと思っている。

だから、もっといろんなところを旅して、いろんな景色を見てみたい。

まだまだ、旅で思ったことはあるので、また書きたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。

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星の図書係_ヤマシタサラ
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