「不思議な話」光る玉の話

長いこと生きてますと、一度や二度は変な体験をします。

たいがいは、当たり前のように起こって、あっけないほどあっさり終わってしまいます。

そして、今のは何だったのか?
と思いながらも、何事もなかったかのように日常が続くのです。

何の話をしているのか?
とお思いでしょう。
また嘘みたいな話をして、おつむが危うい人なんだろう。
と嫌悪感を持つ方もいらっしゃるでしょう。

そういう方は、この先を読む必要がありません。
嘘でも本当でもいいではないですか。
どうせ人間の知覚なんて危ういものです。

自分は生きてると思ってたけど実は死んでいた。
なんてことがあるかもしれない。

いや、さすがにそれはないか。

とにかく嘘か誠か気にせず読める人だけが読んでください。


息子たちが、まだ小さいころ。
上が2歳、下が0歳ぐらいかな?
3歳と1歳かもしれない。

2人とも同じ年の子供がいる家族と一緒に旅行に行きました。
2台の車で行って宿泊先の駐車場に到着した時の事です。

トランクを開けて荷物を出したりしていました。
駐車場の端っこは1メートルぐらいの斜面になっています。

その斜面は短い雑草が生えていて、ところどころ地面が見え隠れしているような状態です。

その時にどこかから「ジ・ジジジ・ジジ」というような音が聞こえてきます。
ふと斜面を見ると、草むらの中に2センチぐらいの強烈な白い光を放つ玉があるのに気が付きました。
プラズマみたいなものでしょうか?

私が最初に気が付いて「なんだ、あれは?」と言うと、他のみんなの視線がそこに集まりました。

「ジジジジ」という音は少しずつ大きくなってきます。
眩しいぐらいに青白い光を放っています。
もしかして高熱を発しているかもしれないと思った時、
私の息子がそちらに向かって走って行きました。

とっさに「行ったらあかん」と大きな声を出した時です。
「ジジジーーー」光り方が強まったり弱まったりしながら、音が大きくなっていきます。
そして「ボン」という音を発して光は消えてしまいました。

息子も手の届きそうなところまで来たものの消えてしまったので、きょとんとして立ち尽くしています。

私たちは、光が消えた辺りまで近づいて、どうなったのか見てみましたが何もありません。
棒で草を払ったりしたのですが、焦げているとかもないですし、本当に何の痕跡もないのです。

ほんの10秒間ぐらいの出来事ですし、みんな「まあいいか」みたいな感じになって、「なんだろねえ」なんて話しながらホテルに入り、それっきり忘れてしまいました。

それを今、思い出した次第です。
何年かに一回、妻とその話をしますが、答えの出ない話なので盛り上がるわけでもなく、また忘却の彼方に飛んで行ってしまいます。

本当にあれは何だったのだろう?
似たような物を見たことのある人はおられますかね?




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