売れてないミュージシャンという表現はやめろと言われた話
どのくらい昔からだろうか
俺は自分のことを説明するとき
「売れてないミュージシャン」
という言い方をすることがある
いつか自分なりに納得いくくらいには
売れてやろうとまだ思っているので
あまりマイナスな意味では考えてないのだが
特に
不特定多数の方に話すときには
わかってもらえたらうれしいなと思って
この話し方をすることがあるし
話しをしているひとが
テレビにでている「アーティスト」を基準に
ミュージシャンというものを考えているだろうな
と感じるとき
あなたが思う規模のミュージシャンとは
何もかもが違いますよ
「紅白に出られるといいですね」
と言わないで欲しいなと思ったり
思わなかったりしながら
言うこともこともある
「いつまで夢を見てるんだ
そろそろ落ち着けよ」
的なことを言われたことも複数回あるが
自分に落ち着きがないのは
小学生の頃からわかっているので
落ち着けないのは仕様なのよ
ごめんよ
「あと 音楽は夢ちゃうで
一番ヒリヒリするリアルやで」
と 心の捨て台詞
そんな中
昨日 弊社社長と
社長が相談をさせてもらっているひとたちとの
LINE上の会話で
この「売れてないミュージシャン」という表現が
好ましくないという意見が出た
少し前までずっと
自分の立場と活動のことなど
誰にもわからなくていいし
説明するだけ無駄だとすら思ってやってきたが
協力をお願いする機会も増えた
自分がこのひとに応援されたい
と思って話すときには
発動されることが少なかった
「売れないミュージシャン」話だが
誰かに「このひと応援してくれるかもよ」てな感じで
紹介してもらった場合
ムゲにもできない
そんな理解してもらうのが大変そうな場面ではやはり
「売れないミュージシャン」を基準にして
一から話をすることがあった
それはつまり
「テレビ的に知られてない俺を
もしも劣っていると思うのなら
それは勝手だけど
その目線で私を束ねないで
アラセイトウの花のように」
という気持ちが少々
そしてあら熱を取った
「売れてないってのはよ
今後売れるかも知れないって意味でもあるけどな
ただし あなたの思う『売れ』とは
多分違うと思うぜ」を茶碗に3杯くらい
乱暴に言うとこんなくらいの
30代からずっと持っていたこじらせ気質や反骨が
頼もしげに含有されていたりする感じなのだ
これが弊社社長には理解できないそうだ
さらに上記のLINEの内容に影響を受けて
「わざわざ売れてないとか言わないほうがいいと思う」と
すっかりおかんむり
俺は「わかってねえなあ」と呆れながら
夜風の中を歩きながらこれを書いているのだった
(あやしい)
11月23日に開催する
「ヤマサクついに!センまつり」は
売れてないミュージシャンである俺が企てる
ホールライブ
という部分が大事なんだといまでも思う
売れてないからこそ
悔しい思いをするのであり
もろもろ申し訳ないのであり
正直怖いのだ
思うように売れてないからこそ
応援がありがたいのであり
みんなの集めてくれた力が見えやすく
直接民主制で指示されたような
温度を感じられる瞬間が
大変うれしいのだ
売れてないからこそ
売れにくいのであり
それでも売れたいのであり
売ったのはあなただったりするのであり
俺が売れることがムーブメントとなりうる
俺はこの感覚や思いを嫌いじゃないし
なくしたくないのだ
わかりにくいすかね
伝わりにくいかも知れないけれど
叱られても 嫌われても
ありふれても気が触れても
俺はこのままいこうと思っているのだ
警官とすれ違いそうなので
いったんここで 笑