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ふたりの時


「ふたりの時」


窓の外の夜の明かりが

一つ また一つと消えて行く

口数の少ない君は

この日を待っていたの…と

ポツリと言う

君の瞳の奥にある悲しみは

今夜は見えなくなっている


今はただ

君とこうして居るだけで

君を見つめているだけで

湖に浮かぶ木の葉のように

心地良い時に揺られる

時よ このまま

どうかこのまま

ふたりを包んでいて欲しい

ふたりの時が終わらないでいて欲しい



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