マガジンのカバー画像

言の葉の詩(うた)

51
月や星 草や花 私の好きな沢山の言葉たち 「好きな言の葉のうた」として詩を詠んでみたいと思います 時として心の叫びを綴ることもあります
運営しているクリエイター

2024年3月の記事一覧

不思議なパン屋さんの物語

不思議なパン屋さんの物語

「不思議なパン屋さんの物語」

ギィ〜! カランコロン!

ドアを開けると

焼きたての香ばしいパンの香り

ずらり並んだ美味しそうなパン

思わず笑みが溢れる

おーい!皆んなー!

来たよ来たよ〜

良い顔しような

あっ

見られてるよ

あぁあぁ

トングはそっとお願いしまーす

そうそう 次はこっちこっち

私たちも美味しいよ

わぁ 私も選んでもらえた

皆んなー!

私たち 幸せにに

もっとみる
二輪草

二輪草

「二輪草」

地中で寒さをしのいでた

  花の赤子は伸びをする

山に 春の陽ふりそそぎ

  光は土をのっくする

土を破って咲き競う

  ここにも

    そこにも

      あそこにも

光に向かい

  笑顔の花びら開くとき

山の緑にしろ花の

  頬をぴんくに染めて咲く

二輪草 二輪草

頑張れよ

頑張れよ

「頑張れよ」

君はどうしているだろうか

人より早く出社して

一番遅くまで仕事していた

逢えなくなった子供のこと

涙を堪えるように

逢いたい思いを振り切るように

仕事に没頭していた

ごめんな

「そんなことはありません」

そう言ってる声が聞こえる

時々そんな君を思い出すけど

なるべく君のこと忘れるから

ただ

いつか子供と一緒に過ごせること

願っているよ

頑張れよ

眠り船

眠り船

「眠り船」

荒れ狂う夜の宙に船を出す

氷が押し寄せる

ガツンゴツン

持ちこたえるだろうか

また弱気になる

気持ちが船の推進力だというのに

だか穏やかな宙の夜は

眠り船がふわりゆらりと宙に出る

いつも夜は私を試す

眠らせてやろうかと

私を試す

作った気持ちなど見抜かれる

今夜という夜は

眠りを許してくれそうにない

負のスパイラル

負のスパイラル

「負のスパイラル」

3月の強い雨が

街をグレーに染める

ワイパーの周期的な音が耳につく

今朝から体調が悪く

気分も沈みがちだった

  昨日までの

  あなたの笑顔は

  何処に行ったのかしら

ハンドルを切りながら

あきれ顔の妻

  追い詰めないでくれよ

ポツリと言葉を吐き捨てた

そう答える自分にも嫌気がさした

負のスパイラルってヤツか

独り言のように小さく囁いた

浮気ではなく

浮気ではなく

「浮気ではなく」

出逢い

それは驚きだった

15時に帰る私を

彼女は仕事中に待っていた

出口までの通路の片隅で

佇んで待っていた

 お疲れ様でございます!

 えっ!ここ通らないかもしれないのに

 ずっと待ってたの?

 はい!

仕事など二の次にして

何の用があると言うのか

 先輩のアカウント名 教えて頂けませんか

 Insta の?

 はい!

純粋な女性だった

負け

もっとみる
山の夜

山の夜

「山の夜」

山小屋に明かりが灯る頃

山の賑わう音を連れ

遠く剱岳に陽が沈む

くれない色と暗闇は

山々を少しずつ黒くして

やがて

色も音も真空にして行く

今夜は

優しく煌めく星の夢を

雲の上の その上の

暗闇の 地球の上で見る

ありがとう

ありがとう

「ありがとう」

知らんぷりしてもいいのに

何にも得るもの無いのに

そう思ってた

 何か寄り添ってあげること

 支えたいと思うこと

 見返りなんて

 そんなこと考える訳ないよ

きっとそう言って怒るよね

君の思いやりが嬉しくて

優しさが嬉しくて

そう僕だけじゃない

君から支えられる人

沢山いる

君の瞳には

何が見えているのでしょう

君の心の中には

どんな花が咲いている

もっとみる
古い手紙

古い手紙

「古い手紙」

辛いから

辛いから去ることにした

オレ勝手すぎるよな

ごめんな

もう電話番号も変えたよ

これが最後の

わがままだから

これが最後の

お前への優しさだから

オレがいたらダメだよ

お前にはもっと良い人がいい

これを読む頃は

もう旅立ってる

元気でな

良い人みつけるんだぞ

  ほんと勝手な人だったね

  どうしてるかな

  疑うことを知らない

  純粋

もっとみる
夜は消えてゆく

夜は消えてゆく

「夜は消えてゆく」

夜の深まる頃

小さな灯りの下でベッドに入る

夢を見ようと

静かに曲を聴きながら

目蓋を閉じる

  そこに居るこころは

  歩き出そうともせず

  消えそうな蝋燭がまた浮かぶ

気がつくと いつも同じ暗闇の中

もう慣れてしまった

浅い眠りを諦め

弱いこころを責める

  生きてきた時を思い

  生きてきたこの身体を思う

そしてまた

今夜も 夜は消えてゆ

もっとみる
やめる潮時

やめる潮時

「やめる潮時」

私には
X をやめる潮時がある
note はまだ考えていない

心の表現は私にとって大切なこと
 美しいと感じたこと
 悲しいと感じたこと
 好きだとか怒りだとか
 いろいろ!
心の表現方法はと言えば
 私の場合
 X や note で詩をポストする方法
ではいつまでX で発信するのか
 終わりなんか決めない
 永遠の旅立ちの日まで?
 そう答える人は多いでしょう
 私の場合
 

もっとみる
おまじない

おまじない

「おまじない」

寂しいときは

クルッと一回まわるんだ

こころと宇宙が一緒になって

君を優しく包んでくれる

これはね

不思議に良く効くおまじない

大きな宇宙はまわっているから

こころを一つにするわけさ

悲しいときも

嬉しいときも

クルッと一回まわるんだ

そうするだけで

もっともっと

幸せになれるから

君の手に引かれ

君の手に引かれ

「君の手に」

君の手に引かれ

青い空の丘を歩く

君の手に引かれ

花の咲く春を歩く

君の手に引かれ

虹の架かる明日を歩く

君の手の温もりを感じて

不快にさせてしまった詩

不快にさせてしまった詩

今朝Xにポストした詩です
自虐の最後の1行に「まてよ」と思い
不快にさせる詩かな、と気付き数名の方からの「いいね」にお詫びを入れ削除しました
note には私の心の記録として投稿します

「クズ」

昨日は睡深1メートルか

それ以下か

多分そんなモン

直ぐに浮上してしまうし

彷徨うだけの夜

多分病気!

あぁそうだ病気だった

効かない薬飲んでるし

昼の瞑想が一番楽しいよ

寝てしまう

もっとみる