うちの猫が教えてくれたこと#1
数十匹の猫と友達になった私が彼らに教わったことを1日1つ紹介していきたいと思います。
先に断っておきますが、猫が私に教えてくれたことは、誰もが知っていることです。
何気ない日常、つまらない普通の日々こそ本当は1番大切な時間で、もう戻ってくることはないかけがえのない宝物になる。
私が出会った猫の殆どは田舎によくいる半野良です。
私の家に餌をもらいに現れてはいつのまにか消えていく、そんな子たちが多かったです。
1番多い時で19匹の猫が私の家に遊びに来ていました。
彼らは半年〜2,3年するとどこかへいなくなりました。
今までの日常が私にとって非日常に変わりました。
そしていつしか彼らのことを忘れていきました。
大切な存在だったのに、記憶からどんどん薄れていくんです。
時の流れには抗えないんだなと、子供心に感じました。
あの頃にはもう2度と戻ることは出来ません。
そしてそれは今の人間関係でも然りだなと。
私は今年度で大学を卒業します。
6年間通いました。
その中ではたくさんの出会いと別れがあり、時に大きな傷を負ったり、負わせました。
あのときに戻って謝りたい。
また話したい。
そう思ってももう会えない人がたくさんいます。
今を大切にしなくちゃ。
分かっていても意識しないと忘れてしまう。
仲がよければいいほど惰性になって、思いやりが欠けてしまうこともありました。
人間は寿命が長いから、世界も広いから、正直今この時点の大切さを噛みしめることって普段あんまりないと思うんです。
生きてさえいれば、頑張れば会えるチャンスがあるから。
でも猫は人間と比べるととても短い期間しかこの世にいません。
今でもよく覚えているのが、腹膜炎で、2年足らずで命を落とした猫です。
余命宣告をされた彼女と過ごす日々は毎日がとても大切な1日でした。
普通に今日がやってくることってこんなに素晴らしいことなんだな、と。
彼女との出会いの中で、時間の有限さ、今この瞬間の大切さ、思いやり、色々なことを学んだ気がします。
彼女との別れが、私にとって人生で初めて自分以外のために悲し涙を流した日でした。
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