Decentralizedなゲームをつくる
2021年はNFTゲームにとって歴史的な年となったと言えます。Axie Infinityのユーザ数、取引数など全ての数字が爆上がりし、他にも様々なゲームが登場しました。2022年にリリースを控えているNFTゲームもたくさんあります。
一方で私は、いまのNFTゲームは不完全である、とも考えています。
現在のNFTゲームが抱える課題について言及し、次のゲームのビジョンを書きたいと思います。
いまのNFTゲームは中央集権的すぎる
11月、Axie公式から以下のようなアナウンスがありました。内容は「垢BAN」です。しかもその数24,000件。
チート行為をしたユーザをBANするのはゲームでは当たり前のことです。
しかし、DeFiではそれはあり得ないことです。例えば、Uniswapが禁止ユーザをBANした、などと聞いたことはないですよね。
また、Axieでは別件で炎上する事件がありました。Axieでは一定周期でキャラ強さ調整が行われるのですが、一定周期ではなく途中でキャラの調整を行うと発表されました。
Axieというゲームは極めて中央集権的に運営されています。他のNFTゲームもそうです。
一方DeFiはDecentralized Financeだけあって、かなり分散が進んでいます。
例えばMaker。ステーブルコインDAIの発行などを主導してきましたが、Maker Foundationは解散することを発表しました。
https://www.coindeskjapan.com/116768/
これは分散型であるがゆえにできることです。Maker Foundationが解散しても、ユーザは変わらずDAIを発行して利用することができます。
そもそもブロックチェーンはパーミッションレスで誰でもネットワークに参加できる仕組みであり、Decentralizedなものです。
NFTゲームが中央集権的に運営されているのはイマイチと言えるでしょう。
目指すべきDecentralizedなゲームとは?
では、これから目指すDecentralizedなゲームとはどのようなゲームでしょうか?
「分散性」「ゲーム性」という2軸で考えてみます。
新しいゲームは、ゲーム性においては他のゲームに劣るものの、分散性をDeFiに近いかたちで実現します。
ここで「ゲーム性」とは何か?という問いがあります。
DeFiも一種のゲームと捉えることもできます。壮大なカジノといってもいいでしょうか。コイン売り買いし、あちこちにステーキングして利益の最大化を目指すゲームです。
しかし私が考えるゲーム性とは、以下の要素を意識したものです。
DeFiにもこれらの要素はありますが、より強く意識したものをつくります。
どうやってDecentralizedなゲームを実現するか?
Decentralizedなゲームにとって必要なのはフルオンチェーンであることです。理由は以下の3つです。
この3要素はオフチェーンのゲームでは実現できません。DeFiを見ればわかる通り、すべての処理はオンチェーン上で行われ、結果はすべてオンチェーンに記録されることが必要です。
キャラの育成やステータス、アイテム、バトルのロジック、バトルの勝敗などがすべてオンチェーンに刻まれるゲームが必要です。
フルオンチェーンゲーム「CryptoFrontier」とは?
というわけでフルオンチェーンのゲームを作るために「FrontierDAO」というDAOを立ち上げました。FrontierDAOはフルオンチェーンゲーム「CryptoFrontier」を作るためのDAOです。
ざっくりゲームの仕様は以下の通りです。
DeFiにかなり近いですが、フロンティアと呼ばれる土地を奪い合うというバトル要素があります。
将来的にはキャラの育成や配合要素を加え、国VS国という形のバトルを実現したいと考えています。
FrontierDAOでは現在「ジョブ」という形で貢献してくれる方を募集中です。貢献してくれた方には、ジョブに応じてFROトークン(フロンティアトークン)を付与させて頂く予定です。
詳しくはdiscordにご参加ください!
Roadmap
https://www.notion.so/FrontierDAO-3b7667e7133c414e9362165bc95c0ca1
※FROトークンは今後発行予定のトークンです。
※FROトークンの価値を保証するものではありません。
※DeFiにおいてもコントラクトによっては垢BAN(アドレスのBAN)はあり得ます(ほとんどないですが)