【このベトナム人候補者はすごかった 】～不真面目だけど不思議な魅力を感じる～

昨日投稿したBさんについて

私がBさんを評価するのは、ただ優秀だからというだけではない。ダメなところをさらけ出せるところに魅力を感じるのだ。

候補者の多くは教科書的なことばかりしゃべり、「その人らしさ」が見えてこないことが多い。

Bさんの場合は、自分のしくじった過去を語ることができるのだ。

高校卒業後、ベトナムの大学に通うことになるのだが、大学時代は遊び過ぎて授業をさぼることもあり、近くのネットカフェで1日中ボーっとすることもあったという。

そんなある日、将来のことについて考えたときに、
「このままでは自分はダメになってしまう！」と恐怖を感じたようだ。周りの人を見て、「自分はこのようにはなりたくない」と。

ただ、大学の授業にも肌が合わない。何か刺激が足りない。
ここでも周りの人の表情を見て、「感覚的に違う」と感じたようだ。「みんなまじめだし、良い人ばかりだけど、何かワクワクするものがない。。。」「何かが違う。。。」「この環境で過ごした人生の先に何があるのか？。。。」

Bさんは、もっと広い世界について知りたかったという。
「米中が衝突して世界が揺れているときに、学校は何を教えているんですか？」語気を強めて言い放った。

その後、日本留学を決意する。
そこから出会う人が変わり、環境が変わり、人生が変化してきたという。

愛知の大学では一流企業の最前線で活躍した教授からビジネスのイロハを学ぶことができた。外国人の優秀な友達からも刺激を受けたとようだ。

「今の自分がダメだからといって腐らないで欲しい」
Bさんは語る。「何か行動を変えて、環境を変えれば人生を変えることもできる」と。

学校の勉強が得意な候補者とは異なるタイプのBさんに、私は不思議な魅力を感じた。

以上で