挑戦に火をともし、転職する話
この記事は、VAIOというブランドの憧れを糧にして、自分の夢に挑戦する転職に繋げるまでの話です。
Hello VAIO Z
さかのぼること2015年02月16日。
私はVAIO Z(VJZ13A1)の発表を見ていました。
グラフィックデザイナーとして社会人になり、iMacで仕事をする日々。学生時代から比べても、年々Macのスペックが上がっているはずなのに快適に動かないAdobeに疑問を感じていたころです。
学生の頃はWindowsでAdobeを触っていたのですが、ヒィヒィ言いながら開いていたファイル。教授のMacBookはさらっと開くのを見ては、「Macすげぇ!」となっていた時代はありました。
ただし、社会人になってから感動よりもスペックに見合わない動作が目立つようになり、ただただ作業時間が長く感じられました。
そんな時にVAIO Zの信念が心に突き刺さります。
時間を道具で補う行為
私にとってPCとは道具としての相棒であり、限られた時間の中でグラフィックデザインのクオリティを上げるには、とにかく制作に充てられる時間が必要でした。
この時仕事で海外におり、まさに、低スペックPCで作業をさせられていて待ち時間の方が長かったことからも痛感していました。クリエイティブな仕事ではありませんでしたが、正確な情報を記載する案件だったため、余裕が生まれる=情報の精度をあげる事に直結していたためです。
そこで取る行動はただ一つ、買ってしまおう。
圧倒的なレスポンスで。
帰国後すぐにヨドバシカメラに向かいまして、実機を確認した後にその場で注文をしました。当時はSONYから独立した手だったことから?店頭販売だから?かは分かりませんが、ソニーストア経由で注文をしました。
発表が2/16。注文が2/23。発送が3/9。
私がこの頃からスピードを求めていたのが、履歴からも分かります。
カスタマイズをしてCore i7、メモリ16GB。準備は整いました。
MacとWindowsの二刀流に戻る
さっそく当時抱えていた激重ファイル案件を、職場のiMacよりも快適に操作ができることでなんとか乗り越えた記憶があります。それくらいデータの処理で困っており、苦肉の策でした。
同業でMacを使わないデザイナーが見当たらず気持ち悪がられましたが、仕事が進むのであれば誰も文句は言いません。ただ、常用はできなかったためその後自宅使用に切り替え、プライベートのデザイン案件をいくつかこなすことで活躍をしてもらいました。
2023年2月現在も現役で、起動も速いしslack、zoom、youtubeと快適にこなしてくれます。
この時から、『デザイナー=Mac』の図式が頭からなくなりました。
使用するアプリケーションは同じです。なら、いいんじゃないかと。
学生時代も利用する授業によってはMac/Winを行き来しなければならなかった事もあり、強い先入観がなかったことがよかったです。
「仕事でWindowsを使えた」という自信が一つできたことで、会社業務でMacに戻っても、どこか選択肢の一つとして持ち続けていました。
ここからはキーボードを見直してHHKBにしたりRFにしたり、
トラックボールの沼にハマったりと大忙しでした。
スクリプトを探してみては、仕事で簡略化できないかを模索していた時期もあります。
さらには色を正確に見たくてライトを買ったり、なんなら分光器を買って各現場の照明を計ったりもしていました。もはやただのオタクです。
仕事にのめり込んだ変化
また、自分がやりたい仕事も少しずつ変化をしていきます。
今まではグラフィックデザインを自分の手で作り上げることにやりがいを感じていました。でもいつしか、自他関係なく印刷物を綺麗に仕上げるためのデータ・工程管理に魅力を感じるようになったのです。
次第に現場に向かうことが多くなり、印刷物を作ってくれている方々とのふれあいからやりがいを感じるようになっていきました。
現場からの返答をデータに組み込んでみたり、後の作業を考えたデータ運用を考案・運用してみたりしました。得るものが多く、少し前までは印刷事故を起こしたくない恐怖から取り組んでいたことが、この頃は印刷を楽しむため、浴するという気持ちに変わっていたように思います。
ただ、グラフィックデザイナーも並行して行っているので、時代に合うスペックのノートパソコンがあればなーと思いながら日々を過ごしていました。
亀裂 コロナ禍
そんな中、2019年末に不穏なNEWSが飛び込んできます。
なんだか変な風邪が流行っているらしい。
私たちの生活様式が一変するまで、そう時間はかかりませんでした。
仕事が現物を見る仕事なので完全リモートとはいかず、慌ただしく会社の設備が家に送られデザインワークはできるようになりました。
その頃から、またVAIO Zを持ち歩いてメールやデータの確認に引っ張り出したりと、作業環境を持ち運べる事の重要性が日に日に高まっていったのです。
コロナ元年の2020年は、どうやって働いていたかを覚えていません。寝る時間も不規則。仕事が入る時間も不規則。関係者全員が手探りで、一時的に仕事がなかった時期もあったはず。でも、覚えてない。
Slackを使っていたけれどログが流れてしまい、且つ無料会員なのでこれ以上遡れず。
そして、2021年2月18日。新たなNEWSが届きます。
そう、新VAIO Z(VJZ141)の登場です。
救世主の再来
当時の私は現場で印刷物の最終チェックを行いながら、元データも扱わなければなりませんでした。加えて、デザイン案件もこなす状態です。クライアントのリモートワークがまだ完璧ではなく、コロナ前のようなスケジュールで仕事が入ってこなかったためです。
どこにいようとデータを確認して不備を見つけなければ、よくて半日、悪くて一日以上のロスに繋がっていきます。加えてデザイン案件もこなしており、修正や新規依頼が舞い込んできていた時期です。
業務が間に合わないので、ひっぱりだした旧VAIO Zで回しながらやっていたのですが、いよいよ限界かな…と思っていた矢先の発表だったため、悩みに悩みました。
なんせ、構成を盛ると金額がすごいことになるからです。
ただ、この頃使用していたiMac 2019含め、Macの挙動や処理速度に関して確信めいたものが出てきました。
iMac比較ではスペックで劣る友人のWindows機の方が、目に見えて処理が早い事例が出てきたこともあります。これはベンチマークのスコアではなく、同じデータを利用した業務の比較になります。体感ではなく、ファイルの展開時間や移動・表示・効果追加などなど、実際のアプリケーションを利用して比較した結果です。
ベンチマーク的にはiMacに軍配が上がってはいるけれど結果は逆。とりあえず使用しているパーツではなく、両OSがどのような制限の元でアプリケーションを動かしているのか、という部分で差が付いているのだろうと自己完結できていたのも一歩踏み出す要因になりました。
また、AdobeのMac固有のバグが一向に改善されず、私の業務にクリティカルダメージを与えていました。結局、購入決断までは一週間程度悩んだだけだと思います。
申請受理、実戦投入
すったもんだあり、会社にVAIO Zを購入してもらってからは快適の一言です。特にMac固有バグがなくなったことで2,3重のチェックがなくなりスピードが出てきました。
加えてどこでも作業ができます。
会社スマホのテザリング契約を上限まで引き上げてもらい、今まで数時間待たせていた作業を十数分にまで縮められたときは感動すら覚えました。
テザリングではスマホの電池がみるみる減っていくため、完全なモバイル作業は実現できません。しかし今回購入したVAIO ZはSimスロットを付けていました。さらに運良く業務圏内に5Gがやってくるということで構成に組み込んでいたのです。当然ですが電池の消費スピードは緩やかで、よい決断をしたなと思います。
現場入りしたり電源が確保できる場合はテザリングで。移動中など緊急事態はsimでと回線を使い分けていました。
どこにいても、どんな仕事をしていても合間で別の作業ができる。デザインをしながら印刷物のチェックをしたり、移動中に3GBのデータをダウンロードしておけるようにもなりました。もはや革命です。
データと暫定の画像やPDFで見るのではなく、生データで確認を、しかも迅速に行えることは大きなアドバンテージでした。
デザインも、印刷の管理も妥協しない。
VAIO Zが軽量にスピード×スタミナ×強靱さを妥協しなかったように。
飛躍と仮説と欲望と
結果として、一気にデザイン案件が増えました。
理由は簡単で、他デザイン会社がコロナ禍での業務に対応し切れていなかったからです。(と、クライアントから後日伺いました)
あらゆる工程が遅くなった時代に、クリエイティブな時間をいかに作り出すか。この1点にたまたまVAIO Zが突き刺さりました。
メールが来て画像と、文章と、参考サイトなどがすべて一画面に表示できる。支給されたデータの不備を確認できる。通話で補足ができる。これらすべてを実現するには、タブレットではまかなえなかったのです。
特にメールは、社用iphoneで受信すると文字化けを起こしてしまい、転送や返信をしてから内容を把握することもしばしば。長文になるとスマホでは全体像が把握しづらくなることもありました。
快適さに溺れて、実際は多少の無茶をしました。
どこでも作業ができるので、0時頃にデザインを送っておき、朝一で内容を確認して貰えるようになど、クライアントの特性を見つつ提案タイミングを調節していました。
その分、二度寝をしたりしてギリギリ規則的な範囲に収まるように調節をして目まぐるしく日々が過ぎていきました。
そんな、クリエイティブとプロダクトを同時にこなしていく日々を送れば当然経験値も今まで以上に入ってきます。
諦めていた移動時間、何もできなかった待機時間がすべて動的な仕事に使えるからです。元々は早く仕事を終わらせてプライベートを充実させよう!なんて思っていたわけですが、結果は逆。仕事ができるからドンドンやってしまいました。
対応すればするほど案件が入ってくる。早くこなせればその分確認に時間が取れてブラッシュアップできる。私にとってはいいことずくめです。
萌芽 新しい挑戦の糸口
余裕ができたことで、グラフィックデザインの案件にも印刷時に綺麗になるように一手間入れることができました。モニターでは分からないけれど、印刷してみると変化が出るような。
少しでも誰かの目に止まるように。少しでも自分の関わったデザインが好意的に受け止めて貰えるようにと思って。
この気持ちが次第に大きくなり、私は転職を本格的に考えるようになりました。
実は、転職を視野に入れ始めたのは2019年です。
今後の身の振り方を考えるにあたり、まずは転職サイトに登録して何をしなければいけないかを聞いてみようと思いました。
結果は鼻で笑われました。
そりゃ当然です。情報収集としての姿勢が強い上に、自分の立ち位置が全く見えていなかったのです。市場からの評価、アピールポイント、人としての芯が全くありませんでした。
「お前はちゃらんぽらんだ!」という事を気づかせるためだけに時間を割いて頂いた当時のエージェントさんには申し訳ないことをしたと思っています。
それぐらい、転職を舐めていました。
転職活動を通しての自分探し
それからは複数の転職サイトに登録しては応募をしてお祈りをされる日々です。連絡を取ったエージェントも30以上に及びます。中には話を聞いた上で「紹介できる求人がございません」と伝えてきた方もいます。直接応募も含めると100件近い応募をしたと思います。
私の履歴書を見て会社が興味を持ってくれるような目立ったスキルもなく、当のスキルも内容がニッチすぎると、経歴の弱さが露呈していました。
さらに自分自身の核になりそうなポイントが曖昧なため、その都度履歴書・職務経歴書を見直しました。だからといって突然スキルレベルが上がるわけでも増えるわけでもありません。
小休止と仕事への専念 そして夏が終わり
”今”の自分にはこれが限界だと気づいて、現職の中で出来ることを増やすことにしたのが2020年。結果を作って、VAIO Zの力を借りて共に駆け巡った2021年夏までの自信を胸に新たな気持ちで書類を書きました。
少しずつ、書類が通るようになりました。
けれど当時の方向性としてはグラフィックデザイナー×印刷オペレーター(?)という中途半端な状態でした。組み合わせがではなく、スキル的にどっちつかずだったわけです。
書類が通ってもグラフィックに専念してほしいタイプの求人や、より流れ作業を求めるタイプのオペレーターなど。当然面接まで行ってもしっくきません。ただ当時は、わざわざ2軸を記載するくらい、どちらも好きだったようです。デザインだけでもなく、オペレーター業で印刷物を直接量産するような立場もと欲張っていたのだと思います。
自分の経歴の売り込み方を模索する
私が上司になれば、若い子をクリエイティブな作業に専念させられますとか、色々な案件に関わってきたのでクセを掴んで作業効率を上げられますとか、お祈りをされるたびに言い方を変えていきました。
もちろん一次面接に漕ぎつけても、通過することはありません。
オンライン面談、面接が一般的になり機会は増えたので経験になっていったものの、早めに退社してネット環境が整っている場所まで移動するのは大変でした。
わりとあっさり1年が経過しました。
書類が通るようになったと言っても、そもそも自身のスキルと結びつく求人がほぼ無い状態でしたので、本当にあっという間でした。書類通過まで漕ぎつけたものの、成果が上がらない期間のメンタル維持は想像以上に大変でした。人に当たっていた時期もあったように思いますし、即改心して割けに流れた日々もありました。
この間、開拓をしたビール達は瓶を取っておくほどの仲です。
気づきはいつも突然に
そんな中、とある印刷系会社の面談を受けることになります。
印刷品質を管理する部門だったので、気分も高揚しながら通話を開始しました。現場に入れるかもしれない、と。
…結果は、自分のこだわりを見つけることになりました。
ここでは「印刷品質」を管理する行為というのは、後手に回るサポートセンターのような役割だったのです。印刷の基準を均一化し、データの特性を考えずに量産すれば効率がいいのだそうです。そして、クレームが来た案件を刷り直す、と。
この発言を聞いて、いらだちが抑えきれないのが分かりました。
表現は悪いですが「ゴミを進んで量産する」という行為に思えたからです。
大切にしていたことに気づく瞬間
私が知る限り、印刷現場の方々はこだわりを持って印刷をしてくれています。データを完璧に映し出すモニターがこの世に存在しない以上、印刷に当たる方の美意識(データの解釈と言い換えてもいいです)が品質の善し悪しを決めてきたからです。
もちろん何も考えず、オンデマンドで印刷するだけの案件もありますが、私はこだわらないで済む印刷に関わったことがないので、今回は範囲外とさせてください。
印刷所によって服装が統一されていたり、光源が一定になるように窓がないところがほとんどです。場合によっては24時間、常に同じ環境で印刷を行えるような体制になっています。
そんな現場の方々に、上記のような品質管理を行うとするならば「こだわりはいらないから、ただ刷れ」と宣告をするようなものです。
この面談は私の怒りを抑えながらの質問を重ねて終了しました。
終わってからの気持ちは、「ただ、印刷を良くする仕事がしたい」でした。
進むべき道を想い描く
書類に掲載するスキルの表現を変え、より印刷思考に寄った内容に変更していくことになります。もちろんデザイナーとしてデータを直接作成、修正していたことが土台になっているので記載はしつつも、将来的にやりたい方向にストーリーを積み重ねていく構成にしました。
大学時代から何をして、社会人として色々経験をしてきたこと。以上を踏まえて「今」何に挑戦をしていきたいかを構築していく作業です。小説を書くことに近いかも知れません。
今まではスキルや実績を箇条書きにして、欲しい情報を見つけてもらうことを目的としていました。ファミレスのメニュー表に近いと思います。見てくれる人それぞれの好みに合うように、方々にアピールをしていたのです。
文章にすれば中途採用を狙う人間としては問題なく見えますが、特色が出ないのが難点です。当然、スキルで言えばできる人はごまんといるような状況ですから決定打にもなりえない。
そこで、自身の経験をストーリー仕立てにすると違う側面を見せられます。
まず、
経験を客観視した上で成長できていることを分かってもらいやすい。
「色々やってきました」ではなく、「色々やったうえで、次に○○へ繋げていきました。次第に△△な仕事がしたいと思うようになりました」といった具合です。
経験を散らばった点として提示せず、まとまりとして伝えることができると考えました。
諸刃の剣なのですが、読後感にも貢献しそうでした。
履歴書・職務経歴書をストーリー仕立てに構成をしているので、最後まで読むことができれば満足感を味わってもらえるのではと考えています。ここに来て急に表現が曖昧になるのは、私が採用される側として狙っただけなので、人事や求人を出した部署の方がどう感じたかまでは、分からないためです。
当然最後まで読まなければ意味がないので、飛ばし読みで該当スキルのキーワードをおうような人や、在籍会社、学校名でザッピングされるタイプでは引っかかりもしません。
それでも2019年から3年が経とうとした転職活動でもっとも辛かったことは、お祈りではなく自身の気持ちを偽ってアピールしている時間です。
すでにそこまでデザイナーとして最前線を守ることへの興味はなくなっていました。この業界に転職するなら後続を支えたかったのです。気持ちとしては確実に感じていたので、面接中にデザイナーとして活躍を求められると心が痛みました。転職をしたいという気持ちから「大丈夫です」なんて言ったことも多々あります。が、終わってから心に重しが残るのです。
なので、一切の猫かぶりを止めました。
そう覚悟を決められるくらいには、VAIO Zのおかげで経験を積めたからです。ちょっと話が前後しますが、タイミング的になぜVAIO Zが良かったかを記載しておきます。
デザイナー=Macという認識は、デザイン業界及び、利用するクライアントも同じ認識でいることが多いです。日清食品は社内デザイナーにWindowsを支給しているようでしたが、あくまでイメージの問題としてMacに軍配が上がります。
そんな中、突然Windowsを持ち運んだデザイナーが目の前に現れたら面白いと思いませんか?「えっ、デザイナーなのにWindows何ですか?」って。ついでに言えばメールの文字化けも、添付ファイルの不備にも悩まされません。クライアントは100%Windows環境でしたので、デザイナーであるこちら側が相手に合わせれば、よりスムーズな業務が行えたからです。
Macが強く求められていた時代は、確かにあります。現在でも現場とデザイナーは同OSを使った方が問題が起こりづらいでしょう。
私の場合は少々異なり、現場とクライアントの、まさに真ん中に立って業務を行っていました。どちらかに偏ることはできないとはいいつつ、クライアントと問題なく連絡が取れなければいけません。
現場にお伺いを立てつつ、データの受け渡し方法を調節しながら、ちょっとだけクライアントに寄る方法がWindows機の導入でした。
一見些細なこと。数秒の手間も積み重なれば嫌悪感も蓄積されます。それはクライアントもデザイナーも同様です。OSを揃えることで”小さな不満”が双方解決されていました。
Windowsで、気軽に持ち運べて、(例えファンの音がうるさくても)パフォーマンスを優先できるモバイルノート。それが、VAIO Zだけだったのです。
補足にしては長文になりました。以上です。
単純にPCが高スペックなだけでは、経験を積むことができなかった。
経験を積み重ねることに挑戦するためのモバイルノートに出会えたことで、様々な挑戦ができたからこそ、物語を描く土壌ができていたのです。後は文章に起こして、人に届けるだけでした。
さて。
そうして書き直した後の書類を初めに見て頂いた会社に、ご縁があって転職することになりました。苦節4年の転職活動はこれにて幕を閉じます。
春から新しい職場で働くことは決まりました。
実現に向けたサポート
私の仕事はVAIO Z(VJZ13A1)がフォローしながら経験を積み、
VAIO Z(VJZ141)を使った挑戦で経歴内容を変えるくらい業務と重ね、
そして、自分が本当にやってみたいことに迎えるように背中を押してくれました。
普段使っているAdobeのillustratorやPhotoshopはバッテリーを急激に消費します。どんなモバイルノートでも2時間持たないでしょう。CPUの廃熱も馬鹿になりません。構造によっては発熱をコントロールできずに処理スピードを落とすことで対処するのがほとんどです。そんな中でも、ファンを全速力で回しながら処理スピードを担保してくれる、約1kgのモバイルノートPCのVAIO Zは、頼もしい相棒でした。
VAIOのブランドミッション「挑戦に火をともそう。」
私の挑戦に寄り添うように、2台のZが側にいてくれたことは
本当に幸運としか表現できません。
私にとってVAIOは、子供の頃からの憧れでした。
ロゴのデザインは個人総合でTOP3に入ります。それくらい好きです。
PCのデザインに関しても同様で、パソコン雑誌を見てはため息をつくのはVAIOだったと記憶しています。
実際に手にしてからは、憧れに見合うような使い方をしようと心がけていた節があります。(心がけていただけで、娯楽に使う時間も長かったことも事実です。)所詮背伸びですが、筋トレにはなっていたようです。
「もっと仕事がしたい」という気持ちに呼応するように登場した新VAIO Zはもう一度背伸びをする機会をくれたように感じています。
先日転職の準備をしていて不安がこみ上げてきたのです。
やれるだろうか…と。
落ち込んだときに聞く音楽リストを一通り追えた後、
私はVAIO Z(VJZ141)の動画を見返して、奮い立っていました。
また新しい挑戦に火をともそう。と。
流されやすいにも限度があるだろう…とも思いますが、今の私にしっくりくる言葉なのでしょう。ありがたく頂戴致します。
なによりも、目の前にある挑戦は具体的にイメージをできています。道中が分からないので不安は消えないでしょう。それよりも、達成できたときのワクワクを想像して進みたいと思えています。
完璧じゃないが、地に足着かないわけでもない。重力の変わった環境に慣れてしまえば問題なく立って走れるという予感もあるので気楽にいきたいです。
この転職は、VAIOという相棒を信頼して獲得できたと思っています。
仕事を受けるとき、ボリュームやスケジュールを考えて
VAIOがあるからできると思える安心感は、常に私を前向きにしてくれました。
それくらい、窮地を救い、チャンスを手にする機会をくれました。
憧れを踏み台にして
私はこれから、
綺麗な印刷が世の中に広まって欲しいという夢に挑戦します。
正確には、お世話になる会社の業務に夢を載せて貢献したいと考えています。
私が印刷現場に出入りして、特に尊敬していた点は、各会社が目の前の印刷を良くしようと常に模索している姿勢でした。2023年現在よりももっと過去になると、印刷機自体が鮮麗されていないが為に、職人が試行錯誤をしていた時代もあります。私はこれを、職人の善意と呼んでいます。
印刷を良くしようと思わなければ、とりあえず印刷して、デザイナーなりクライアントからもらった指示を反映する受け身でいれば仕事として成り立ちます。
私がご縁でお付き合いしていた現場の方々は、善意ありきで仕事と向き合ってくれていました。データがどうなっているかを言い訳にする前に、ゴールを少しずつ高い場所へ設定してくれていたおかげで今があります。
今は印刷機がよりハイテクになり、昔のようにネジを緩めたりして~なんて微調節が利かないと伺っています。高性能だからこそ人が入り込む隙間は少なく済み、出力の調節に専念できるという良さはありますが…。
私は、職人の善意を印刷システムに落とし込んでみたいなと思っています。
印刷を通して提案をする。今も無いわけではありませんが、アプローチの方向性を増やして、印刷を楽しんで欲しいなと思っています。
業務を始めてみないとできること、できないことの境目は分からないので、深淵に飛び込むような転職だと捉えています。でも、やってみたいから、挑戦したいと踏み出せるくらいには自身を積み重ねられたので、やってみようと思います。
私を支えてくれたVAIOに感謝を込めて。
これからも、共に歩むVAIOに向けて。
また、決意を新たにして。