ブライトフェスin広島 振り返り

はじめまして、べーじゅと申します。青ブタから入ったしがないブライトプレイヤーです。

今回は、1月11日に開催されたブライトフェスinストアホビーステーション広島2号店に参加してきたのでその振り返りをしようと思います。
noteの執筆は初めてなので至らない点は多いかと思いますが、最後まで読んでいただけると幸いです。


デッキ選択の話

今回私が選択したのは、青単blessingsoftware(以下ブレソフ)でした。
リストは以下の通り

ブレソフを選択した理由

今大会において私がブレソフを選択した理由はたった一つです。
それすなわち、”最後だから”。

思えば2024年1月12日に発売されて以来(大会の日でほぼ1周年)、この一年はブレソフを擦り倒してきました。なぜかといえば簡単な話で、自分の性に合っていたからです。なおかつアニメも映画含めて全部見たとあらばまあ擦らないわけがないと、そういう理由になります。

しかし、2024年8月4日に衝撃の情報が公開されます

発表当時アニメはまだ完結していませんでした

『負けヒロインが多すぎる!』の参戦です。
と言いますのも、私はこの作品を原作第1巻から追っており、アニメ放送当時も「いつかブライトに入ってくれたら嬉しいなー」と思っていたほどでした。さらには、新能力「マケイン」は奇しくもブレソフとは対をなすような効果をしています。となれば、1月31日からはおそらく負けインを擦り倒すことでしょう。

そんな折に発表されたのが「ブライトフェスinストア ホビーステーション広島2号店」でした。

広島は僕の地元です

負けインの発売直前にブライトフェスがあるならば、それはもうブレソフを使う以外ないじゃないかと、その時真っ先にそう思いました。

とまあ、長々と語ってきましたがようは「使い納め」です。あまりプラスな理由ではないかもしれませんが、私は今でもこの選択を後悔してません。

金沢終了後

金沢のブライトフェスが終了した段階で、私は広島環境では2デッキが活躍すると思っていました。フラッシュバッカ―青黒矛盾螺旋です。

お前はいつまで強いんだ
新進気鋭の注目株

どちらも金沢大会で上位に入賞したデッキであり、広島でも同じような環境になると考えたわけです。

アトリに関しては正直に言ってしまうとこの時点であまり評価しておらず、発売直後ということもあり一定数はいるだろうけど、そこまでの母数ではないだろうな~ぐらいに思っていました(発売直後のFGOと同じ感じ)。

両デッキに対してのブレソフですが、フラッシュバッカ―はまあやれないことはないです。相手の練度次第ではありますが、全然勝ち目はあります。青黒矛盾螺旋ははっきり言ってカモです。そもそもこちらのユニットはブライト持ちばかりなので「歪曲の魔眼 浅上藤乃」で処理されませんし、相手はユニットで殴らないと話にならないデッキなので的ができやすくとても戦いやすいです。

対象範囲は実は結構広い

ということで、金沢の結果を見た私は「これかなりあるんじゃないか?」とひとり勝手にワクワクしていました。
しかし、そんな僕の期待はあっけなく破られることになります。

アトリ杯

1月4日に広島で開催されたアトリ杯に参加した際、同じ参加者にこんなことを言われました。

「東京とかだと青黒矛盾螺旋が多いですけど、こっちのほうでは黒白矛盾螺旋が一番多いですよ」

……まじ?
そう思い、空の境界杯を開催していた中国地方のカドショのタイムラインを漁ってみると、たしかに黒白矛盾螺旋が数多く入賞しているのを確認できました。
こうなると困った人が一人、そう私です。

というのも、ブレソフというデッキは黒白矛盾螺旋対面が絶望的に不利なんですね。何がきついかというと、5コスエース3種がバトルに勝たせてくれないところです。

バトル相手絶対殺すマン
困った、勝てない
エンドフェイズスタンドマン
困った、バトルできない
疑似荒耶
こいつもバトルできない

こんなやつらが毎ターンヒット+1されながら殴ってくるもんだから勝てるわけがありません。

しかしこの時点ですでに大会1週間前、デッキを変えようにも時間がないため、大会には当初の予定通りブレソフで心中することに。

また、この時に赤抜き3cの「うみのゆりかごへ」が優勝しており、かなりやれる部類のデッキであることがわかったため自分の中で大きく評価を上げました。

プレマは獲得できなかったものの、黒白矛盾螺旋の母数が多そうなことと3cゆりかごがやれるデッキだということを知れたためかなり大きな収穫でした。

どちらのブレソフを持っていくか

一口にブレソフと言いますが、ブレソフには実は2種類存在します。
青単黒単です。黒単のサンプルリストは以下になります。

福岡ではこれ使ってました

詳しいことはまたブレソフ単体の記事でも書こうと思っているので省略しますが、一応2デッキの差別化点だけ。
青単の強みは採用できるカードの多さからくる対応力の高さと、「大人の魅力 美智留」の圧倒的なパワーです。
それに対して黒単は、対応力や圧倒的なパワーこそありませんが、ハンドリソースの抱えやすさや軽量デコイを採用できる点で青単よりも優位です。

どちらを持っていくかは当然環境によってまちまちですが、基本的には青単のほうが持っていきやすいことが多いです。

では結局どちらを持っていくべきなのか。これに関しては一択でした。

青単です

理由はこれらのエースにありました。

黒単さいつよエース
青単さいつよエース

これらのカードにはとある共通点があります。それは、「直視の魔眼 両儀式」に対する回答であると言うこと。
「メインヒロインな彼女 恵」は攻撃時の-4000で、「icy tail 美智留」は攻撃時の6000ダメージでそれぞれ「直視の魔眼 両儀式」を処理できます。すると一見どちらを持って行ってもよさそうに見えますが、実は大きな落とし穴が。「メインヒロインな彼女 恵」の-4000は確定じゃないんですね。2枚落とした中の2枚ともが♡でないと「直視の魔眼 両儀式」が処理できないため、4,5回戦ほど戦うブライトフェスにはあまり向いていません。一方で「icy tail 美智留」は手札に♤こそ必要ですが、このデッキで手札に♤がないことはまあないので大体確定で「直視の魔眼 両儀式」を処理してくれます。
以上の理由により、私は青単を選択しました。

環境事前予想とそれに対するブレソフ

アトリ杯が終了した時点で、私は以下の3デッキが多いだろうと予想していました
・フラッシュバッカ―
・黒白矛盾螺旋
・赤抜き3cゆりかご

1.フラッシュバッカー




言わずもがなの最強デッキ。規制を受けたり、露骨なメタカードが刷られたりしている中で今なお最前線で戦う怪物。
2弾分のカードプールがあるためデッキの自由度が高く、できないことがないレベル

古参の人ほどフラッシュバッカ―を握っているイメージが強いです。これまでの大会でもなんだかんだ言って結果を残し続けているので今回も母数は多そうだろうなと思っていました。

<ブレソフ視点の話>

ブレソフ視点ですが、この対面は相手の構築と理解度によって有利不利が大きく変わります。極端ではありますが一例をあげると、殴らずにスタンドエンドをされ続けると死ぬほどきついです。バトルをさせてもらえないとなるとこちらのデッキの本領は発揮できませんし、何より「なにが悪い 伊地知虹夏」を複数面並べられると、こちらの「大人の魅力 美智留」を簡単に越えられてしまうのがとてもきついです。

あいむあらいぶなういぇすぷりんぐたいむおぶらいふ
7コスト12000。デカい!!

これに対する対策としては、「今更なアピール 美智留」があります。

ハンド要求は重めだが全体6000火力は強い

ブライトした上に♤を1枚見せるというユニット2枚要求の代わりに全体6000ダメージというかなりの高火力が出せます。これによってフラッシュバッカ―側のエース群やその他パワー6000以下のユニットを一掃できます。相手が溜めてきそうだなーと思ったらなるべく抱えておくのが無難です。

勝率としては5分、相手の理解度次第で4~6割といったところでしょうか。

2.黒白矛盾螺旋


空の境界から「矛盾螺旋」。毎ターンハンドリソースを回収しながら2ヒットの実質アンブロッカブルが殴ってくるのは流石に恐怖。おまけに「『両儀式』」(以下7式)というハイパー捲りカードも存在。
また、「俯瞰風景」「雨に唄えば」などの強ショットを採用できるのも強みの一つ。

条件が厳しい代わりに盤面一掃するハイパーカード
これが効かないデッキがどうやら出るらしい……?
言わずと知れた強ショット。これがあるだけでその作品の評価が上がる
着せ恋から追加された強ショット。レッドゾーンなら確定耐えなのが恐ろしい
7式との相性もバツグン

11月に発売された空の境界からは「黒白矛盾螺旋」が台頭するだろうと予想しました。理由は前述したとおりで、フラッシュバッカ―にも勝ち目があることから使用者はかなり伸びるだろうなと思っていました。

<ブレソフ視点の話>

正直言って相手したくないレベルできついです。こちらの理由も前述したとおりで、ブレソフ側のデッキコンセプトが一切通らない相手だからですね。
「直視の魔眼 両儀式」や「矛盾螺旋 荒耶宗蓮」を連打され続け、7式で蓋をされるだけで全然詰んでしまう対面です。
もちろん、「直視の魔眼 両儀式」に「icy tail 美智留」を合わせたり、「愛と青春のサービス回」を手打ちすることで「矛盾螺旋 荒耶宗蓮」を処理しに行ったりできますが、相手の動きに対してのこちらの手札要求が重すぎるためやはり苦しい戦いを強いられます。

これがなければブレソフは多分戦えなかった

とはいえ、勝ち目が全くないかと言われれば実はそうでもなく、こちらも相手の理解度次第になってしまいますが隙が存在します。それが「三重結界 荒耶宗蓮」です。

ブライト初の踏み倒しメタ

アタックフェイズ中に相手のユニットが登場した際にパワーが5000ずつ上がっていくということで、ブライトにおいて強いデッキの特徴である「踏み倒し」を咎めるカードになっています。このカードが刺さるデッキは非常に多く、フラッシュバッカ―や前日譚と後日譚はもちろんのこと、うみのゆりかごへも「惹かれる心 斑鳩夏生」がこのメタにひっかかります。

ただでさえ強いのに強化が確定しているらしい
テリトリー「うみのゆりかごへ」とあわせて実質フラッシュバッカ―

このように現環境においても非常に強力なカードですが、これが対ブレソフとなると話は変わってきます。
一見するとブレソフもアタックフェイズ中に踏み倒すためメタ対象になっているように思いますが、ブレソフは相手のユニットに勝った後に踏み倒すので、このメタを綺麗にすり抜けるんですね。これを理解せず4ターン目に「三重結界 荒耶宗蓮」をプレイし、ライフに行こうものならそれはただの的でしかありません。もちろん横に他のユニットをブロッカーとして置いておけば対策できますが、ここで「三重結界 荒耶宗蓮」の弱みが出ます。
このユニット、素のパワーは8000なんですね。こちらの「icy tail 美智留」のパワーがブライト込みで8500なため、アタック時効果で横処理をしながらバトルに勝つところまで行けてしまいます。

こうなってしまえば面数有利を作れるため、かなり戦いやすくなります。
まあそれでも「俯瞰風景」からの7式で沈没するのは変わらないんですけどね。
黒白矛盾螺旋を握っててブレソフにあたった人はなるべく5コスエースを投げ続けることを意識しましょう。

勝率としてはいっても4割が限度でしょう。相手の理解度によっては1割を切ってもおかしくはありません。

3.赤抜き3cゆりかご


手札入れ替えと面展開こなすテリトリー

直近で発売された『ATRI -My Dear Moments-』から「うみのゆりかごへ」。「惹かれる心 斑鳩夏生」や「複雑な事情 キャサリン」から<ログ>を持つカードを展開し戦っていくデッキ。ログを持つカードにパワーの高いカードはあまりないが、ユニット回収札が多く場面に応じて様々な選択ができるのが特徴。

ハンデスと面展開ができるのは流石に強い

1月4日のアトリ杯を通じて個人的な評価を爆上げしたデッキです。デッキの回し方はシンプルで、「惹かれる心 斑鳩夏生」や「複雑な事情 キャサリン」の効果でドロップゾーンにあるログを持つカードを手札に戻し、「うみのゆりかごへ」の効果で手札に戻したユニットを盤面に出力して戦っていくデッキです。
また、「未来の灯火 アトリ」という実質ショットトリガーのようなユニットも存在するため、防御面もなかなか硬いです。

ブライト初ライフからドロップして効果のあるカード
「うみのゆりかごへ」の効果で盤面に出てくるのもシンプルに強い

<ブレソフ視点の話>

個人的には有利寄りに戦えるのではないかと思っています。ゆりかご側の展開の起点である「惹かれる心 斑鳩夏生」や「複雑な事情 キャサリン」がアタックしなければならないことを考えると、こちらとしてもブレソフ効果を発動しやすく戦いやすい相手になっていると思います。
また、アトリのパワーが全体的に低く設定されているのもブレソフ視点とてもありがたく、ものによってはブライトを切らずにバトルに勝ててしまいます。

とはいえ当然きついカードも存在し、それが「かけがえないのない思い出 アトリ」になります。理由はいたってシンプルで、とにかくデカい。これに尽きます。

ログの枚数分パワーパンプ。平気で14500とかいったりします。

こちらの展開の核でありフィニッシャーであるところの「大人の魅力 美智留」の12000をちょうどログ5枚で越えられてしまうため、こちらとしては後半になるにつれて油断ならなくなっていきます。
それともう一つ、ログが7枚付いた時点で基本的には「かけがえのない思い出 アトリ」は越えられなくなります。というのも、ブレソフの最大打点は「大人の魅力 美智留」のブライト込み15000であり、ログが7枚付くと「かけがいのない思い出 アトリ」のパワーが16500に到達してしまうため殴り返すことが不可能になってしまいます。一応「冴えない彼女の育てかた」「最低主人公へのご褒美」のようなショットで処理することはできますが、そう何度も撃てるものではないので複数立てられるときつかったりします。 

いわゆるジャンケン互換。このデッキの貴重な確定除去
実はこの互換はグレンラガンから冴えカノまでの間で一度も出てなかったりする

また、「複雑な事情 キャサリン」のハンデス効果も地味に痛かったりします。黒単だと全くもって関係ないのですが、青単だとハンデスがもろに刺さってしまいます。ただでさえハンド管理が大事なデッキなのにさらに苦しい戦いを強いられます。

と、基本的には有利ですが相手の展開次第では厳しい戦いを強いられるため油断はできません。
勝率は基本7割、相手の動き次第で4割ほどまでは落ちそうです。

このデッキの欠点

それまで私が使っていたリストは以下のような形なのですが、このデッキで挑むには3つの問題がありました。


1.台風互換がきつい
2.「矛盾螺旋 荒耶宗蓮」が越えられない
3.デコイがいない

1.台風互換がきつい

台風互換とは、「無慈悲な台風」のように「相手のコスト5以下のユニットをすべて手札に戻す」効果を持ったショットのことをさします。1/28現在では、『グレンラガン』『ぼっち・ざ・ろっく!』『NieR:Automata』『物語シリーズ』『着せ恋』『空の境界』の6作品で使用可能です。

このショット群は効果範囲が非常に広く、また相手の盤面複数に干渉できるという点で環境に多く採用されるショットになります。
ではブレソフ視点このショットはどうなのかというと、まあ死ぬほどきついです。
台風互換の効果範囲から逃れられるユニットは「大人の魅力 美智留」しかおらず、またブレソフは横に並べて強いデッキなので全体バウンスがしっかり刺さってしまいます。

というわけで、この台風互換に対抗する手段は何かしら用意しておきたいところです。

2.「矛盾螺旋 荒耶宗蓮」が越えられない


「矛盾螺旋 荒耶宗蓮」の効果をもう一度おさらいしておくと、①「フィールドからドロップしたときにテリトリーを閉じる」②「エンドフェイズ時にスタンドする」の2点になります。①はデメリット効果なので今回はどうでもいいのですが、問題は②のスタンドする効果です。
アタックせずにスタンドしたままエンドされるならライフは減っていないため長期戦に持ち込むことができるのですが、エンド時にスタンドされるのは話が別です。ライフを減らされた挙句スタンドされるとなると長期戦もできなければブライトもできないという非常に苦しい状態になってしまいます。

「矛盾螺旋 荒耶宗蓮」の強さはこれだけにとどまりません。そのパワーも非常に優秀です。
この9000という数値、非常に絶妙でこの数値を越えられる5コスト以下のユニットは「新進気鋭のイラストレーター 出海」「大人の魅力 出海」しかいません。

ブライト込み13500
1ダメージお祈りはやりがち
3コスト8000。さすがにデカい

一応「今更なアピール 美智留」を用いて相打ちまで持っていくこともできますが、リソース消費が激しいため正直やりたくはありません。

つまり、「矛盾螺旋 荒耶宗蓮」は「愛と青春のサービス回」と「新進気鋭のイラストレーター 出海」or「大人の魅力 出海」を使い、さらにブライトまで切ってようやく倒せる相手ということになります。
しかも、これは横にブロック可能なユニットが立っているとその瞬間に「矛盾螺旋 荒耶宗蓮」が残ることが確定するため、確実な処理手段というわけでもありません。

以上から、「矛盾螺旋 荒耶宗蓮」というカードがブレソフにとってどれだけきついカードかがわかっていただけたかと思います。
こちらの対策も何かしら用意しないと話にならないだろうことは確かでした。

3.デコイがいない

最後の3つ目は「デコイがいない」になります。「冴えない彼女の育てかた」のカードプールを見てもらえるとわかるのですが、この作品、デコイ持ちが各色1種ずつしかいません(カードリストだと赤の「プロット作り 倫也」だけなぜかデコイを持っていないことにされているので注意)。最近ようやく『ATRI』というデコイ4種仲間が増えました(『ATRI』のデコイは基本強いものばかりだけど)が、それまでは少なくとも1作品に5種以上デコイがあったことを考えると少し冷遇気味であると言わざるを得ません。

そんななけなしのデコイですが、性能はどうなのかというと、これです

これでどうしろと

はっきり言って弱いです、弱すぎます。まあデッキに入れる性能ではないでしょう。

じゃあデコイが無くて困っていたのかと言われると、実はそこまで困っていたわけでもありませんでした。なぜなら、これまではユニットをブロッカーとして置いておくだけである程度ライフを守れたからです。
風向きが変わったのはフラッシュバッカ―が環境に出てくるようになってからでした。というのも、手撃ちの「難しい注文」でブロッカーを全部どかされるようになっちゃったんですね。それからコマンドを手撃ちしたうえでユニットを展開できるデッキが増えてきたため、私はこのタイミングで黒単に乗り換えました。この辺の歴史みたいなものはブレソフ解説記事で詳しく書こうと思います。今は「青単はデコイがいないために現環境死ぬほどきつい」ということだけ覚えておいてください。

正直デコイがないとかなりきつい環境ですが、かといって「ウザイテンション 倫也」を採用するわけにも……と、当時の私は長いこと葛藤していました。

最終デッキリスト

最終的なデッキリストは、冒頭でも出したこちらになります。

まず、1と2の解決策として今回私が採用したのが「一世一代の晴れ舞台 出海」になります。

解放中10000のよくある子。これが思いのほかマッチしていた

6コストであるために台風互換の効果対象から逃れられ、また解放中にパワーが10000まで上昇することから「矛盾螺旋 荒耶宗蓮」を上から取れるようになります。これがなかなか馬鹿にできなく、相手のターン中にアタックしてきた「矛盾螺旋 荒耶宗蓮」をブロックできるため相手のアタックの抑止力になります。
本人はブライトを持っていませんが、6コストの♤であることから「大人の魅力 美智留」から繋がるため、デコイを踏んだ後の雑な2点として運用するのも強いです。

このカードを採用するにあたって抜けたカードが「大人の魅力 出海」になります。

このデッキの初動枠であり、中盤以降も8000というパワーで相手の7500以下を上から踏めるため小回りの利く良いカードです。
このカードを抜くという判断をした理由は2つあります。
一つ目は8000というパワーが現環境においてそこまで大きくないという点です。まず前提として、「ドロップゾーンに指定のマークが5枚以上あればパワー+5000される」カードたち(私は「大人組」と呼んでます)は、このデッキにおいて「ブライトを切らずに相手ユニットを取ることで無料1ドローをする」という役割があります。この「大人の魅力 出海」はまさにその代表で、3コストというこの先がなにも繋がらないコストである以上、そこに求められるのはブライトを切らずに1ドローするリソース力です。
しかし、今の環境だとそうもいきません。「矛盾螺旋 荒耶宗蓮」「三重結界荒耶宗蓮」「星座になれたら 喜多郁代」等、8000以上のユニットが増えてきたためその本領をあまり発揮できなくなってしまいました。そのため、「大人の魅力 出海」の役割はそこまでないと判断しました。
二つ目はブレソフは1ターン目に3コストを出す必要があまりないという点です。こちらに関しても解説記事を作ったときに詳しく話そうと思いますが、とにかく「ブレソフは1ターン目に絶対動かなきゃいけないデッキじゃない」ということだけ覚えてください。となれば3コストのカードの価値は少し落ち、4枚も採用する必要はないのではと判断しました。
以上2点が「大人の魅力 出海」の採用枚数を減らした理由になります。

では、3に関してはどうしたのかというと、見てもらえればわかるように「ウザイテンション 倫也」を採用しました。
これに関しては、やはりデコイがいないと相手の受けが広くなってしまい試合の進行上大きく不利になると判断したためなくなく1枚だけ採用しました。このデッキはその性質上たくさんドローできるので1試合のうちにどこかで拾ってこれればいいなというつもりで1枚のみの採用です。
入れ替えた枠としては「今更なアピール 美智留」になります。これは4コストエースのどちらでもよかったのですが、最終的に2打点あるほうが詰めやすくなるだろうと判断しての「今更なアピール 美智留」抜きになります。
ここに関しては本当に泣く泣くだったのでかなり直前まで迷っていました。

いざ本番

推し
推しその2
ぬっくん

いつもの店に行くと、次弾『負けヒロインが多すぎる!』の高レアカードたちがお出迎え。非常にテンションが上がりながら第1回戦へ。

1回戦 うみのゆりかごへ

まさかの身内戦でした。山口から一緒に遠征に来ていた友達とまさかの1回戦から当たることに。手の内のばれている相手なので正直やりたくはなかったですが、泣き言を言っても仕方がないので意を決して試合へ。

対戦結果 勝ち

はっきり言って割と運勝ちでした。こちらが1、2ターン目に順調にユニットを展開できたのに対して、お相手はテリトリー解放ターンである3ターン目まで何もできず。溜めるプレイをしようとしますが、時すでに遅し。最初に開いたライフ差が埋まることなくそのままストレート勝ちしました。
序盤にしっかり展開されていたらわからない試合でした。

2回戦 黒白矛盾螺旋

来ました不利マッチです。この試合はこちらの右手にかかっています。

対戦結果 負け

割と順当に負けましたね。一応きちんと「直視の魔眼 両儀式」に「icytail 美智留」を合わせたんですが、2枚目以降が止まらずそのまま敗北。「『両儀式』」に怯えすぎて相手のライフをあまり詰められなかったのも反省かなぁといったところでした。

3回戦 フラッシュバッカ―

このマッチはお互いの練度勝負です。あとは相手が採用しているカードにも左右されます。

対戦結果 負け

お相手きちんと理解していましたね。無理に殴らずなるべくユニットをためるプランを取られ、「最低主人公へのご褒美」お祈りも通らず負け。しかしこちらの試合も反省点が多く、相手に5打点入れることができたターンで欲張ってしまいそのままエンド。返しでしっかり処理をされてしまい結局打点が足りずに負けてしまいました。

4回戦 理想の國ブリテン

実はこのマッチ微不利がつきます。というのも、「無垢なる湖光 メリュジーヌ」がきつく、「直視の魔眼 両義式」と同じ対応を強いられます。また、テリトリー効果の8000ダメージが非常に痛く、基本ブロックでライフを守るこのデッキにとって立てたユニットを貫通されるのは非常にしんどいです。

対戦結果 勝ち

相手が「無垢なる湖光 メリュジーヌ」を投げられず、「ワイルドルール バーゲスト」でスタート。ブライトを切らずに上を取れたことでリソース的にかなり楽に。そのまま押し切って勝利。

5回戦 黒白矛盾螺旋

不利マッチとの再戦です。やはり大会全体を見渡しても黒白矛盾螺旋は多く、終始「なんでこんな環境にブレソフで乗り込んだんだろう」と思っていました。

対戦結果 負け

「直視の魔眼 両儀式」に「icytail 美智留」を合わせられなかったことによりそのままずるずると負けパターンに持っていかれ順当に敗北。やはりデッキ内に実質8枚のカードと4枚のカードでは触りやすさに差がありすぎますね。

最終結果 2-3

負け越しでした。もちろん負けたことも悔しくはあるんですが、黒白矛盾螺旋にここまで勝てないかと軽く絶望した1日でした。

反省

試合内容を踏まえて、反省点はいろいろありました。「今更なアピール 美智留」はもっと評価高くても良いとか、「ウザイテンション 倫也」は2枚採用しても良いとか。
中でも一番衝撃だったのが「矛盾螺旋 荒耶宗蓮」が全くと言っていいほど採用されていなかったことです。もちろん、風のうわさでは「テリトリーを閉じる効果が痛いため不採用でも良いのでは」というのは聞こえていたんですが、まさかここまで不採用構築が広がっているとは思いませんでした。それであればもう少し構築を変えられたかなという気はしているので、少し悔しいです。
ともあれ、「矛盾螺旋 荒耶宗蓮」が不採用であるというのはブレソフにとっては非常に大きな追い風です。もう少し練りがいがありそうですね。
まあ、その前にマケインに太刀打ちできるか怪しいのですが

さて、不純な動機から始まった「ブレソフで現環境に抗ってみようの会」でしたが、結果としては惨敗でした。これで心置きなくマケインに乗り換えられるね()!とはいえ基盤自体は非常に強力なデッキなので、環境を見てまたどこかで使ってやろうとは思っています(それはそれとして運営さん、強化お願いします)。
ちなみにブレソフじゃなければ多分「忘れられない夏」を使っていたと思います。


さて、ここまで長々と付き合っていただきありがとうございました。記事内でも何度か言いましたが、需要があるかはわかりませんがブレソフ単体の解説記事でも書こうかなと思っています。ただ、私がとても遅筆なので気長に待っていてください。

何か質問なり指摘なりがございましたらぜひとも投げつけてください。打ち返すかキャッチするかはします。

それではみなさま良いビルディバイドブライトライフを~


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