2作連続良作という奇跡:ドラえもん のび太の宇宙開拓史
大長編ドラえもんは、どれも良作ばかりだと思う。1作目ののび太の恐竜から始まる大長編は、子どもが見ても、大人が見ても、一緒に見ても楽しめる。
最近、週に1度は子どもと大長編(映画)ドラえもんを見ている。実は、いくつかのパターンに分かれている(勧善懲悪モノ、歴史を深堀して実は悪役がでてこないモノなど)。
この2作目の宇宙開拓史(81年公開)では、作品内のメッセージとして「地球の空気が悪い」「都会と開拓」「友だちとは」というような表現、発言が多く見られる。環境の話は、地球レベルで話し合いが始まった頃が公開と重なる。
都会と開拓の話では、もともと話の発端が、空き地が使えなく新しい遊び場を探すこと(場所がないんだよね)から始まっていて、地球の話と舞台となるコーヤコーヤ星が結びついている。
今回の作品では、一度使った道具や行為などがきっちり後の展開につながっていることだ。
で、今回1時間30分のうち、1時間はケンカしていたジャイアンたちが、最後のび太のピンチにすぐに動くのも、改めてみると感動するシーンである。
そして、地球とコーヤコーヤ星をつないでいた、「時空の扉」を破壊されそうになることで(のび太たちをコーヤコーヤにこさせないために)、最後の別れがやってくるという、結構シナリオが完璧(ドラえもんの映画は、最後もう一つの世界を作って終わるなどのパラレルワールドで終わることもしばしば)なんじゃないかと改めて思った。
なんにせよ、1作、2作と楽しめる作品でヒットを飛ばして、この先何十年続くことが約束された気がする。しかも3作目は、大魔境とさらに進化していくから驚きしかない。
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