君が代、を時間から読む(20)
きみがよは
ちよにやちよに
さざれいしの
いわおとなりて
こけのむすまで
57577の歌であることを、日本国民に生まれて35年目にして気がついた。そして、この歌に込められた意味というのも、あらためて漢字をおっていくことで、いまさらながら勉強させてもらった。
さざれ石(小さな小石)が巌(大きな岩石)となり、苔がその巌にむすまでの長い時間、きみの時代が
という永遠なる治世を詠んでいるのだろうと。その由来などは、Wikipediaやその他のサイトに詳しいが、要は時間をテーマに詠んでいた歌であるということだ。そんなことをつゆとも知らず、なんとなく国歌斉唱していた。
これを機に、なんとなくこの歌を聞くことはこの先なくなったのである。そして、このさき、人生のなかで何度もこの歌を耳にするだろう、ときには斉唱するのかもしれない。そのたびに、自分の変化や時代の変化で、感じる意味は変わっていくだろう。そのときどきで、時間の感覚が変わっているだろうから。時間間隔の変化に気づく余裕が、そのときどきにあることを祈って。
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