年金追納に行ったときの話(2)
「wmtadwpめdamgaoptpa[eop65p303mll;lmglamopgamlam;ga:l33manen
pmbpさjpath/mtmdpゆmheisei21jpdtmjpkたはqdw-%5¥8000lka10gatsum[k
¥#5-766-&%8@、、、、、、、、、身内にだったら絶対に話す内容です」
その前に何を話していたのか、さっぱりだったが、身内、その一言で、すでに好感度の高かったおばさんへの信頼度は100倍増しだった。その前に行っていた肝心の内容はよくわからなかったので、改めて聞き直した。わからなかった理由はいままで、国家権力が背景にある組織で、国家の損になるような話を聞いた経験がほとんどなくて、まったく信じられず、頭に入ってこなかったからだ。わざわざコストをかけて、手紙で誘い出しといて、実はこの後に、新手の国家からの新商材の売り込みでもされているのではないか、と疑念と先読みが頭の120%を占めていたからだ。
身内、という一言に我に返ったのは、国家という全体に、個としてむきあっていた、全体-個の関係性に、突如として、公-私の関係性が混ざりこんできたからだ。目の前にいる人が公務員のおばさんから近所の事情に詳しいおばちゃんに見えてきた。実際に話し方も、少しくだけたものに変わったように思う。国の視点ではなく、私個人の視点に立って、話してくれている。そんなことがあるのか、組織の利害から離れてのその行動にまったく信じがたいという思いと、勇気をたたえたいという思いが混ざってきた。そんなことより、改めて説明を聞くと、
職員サン「△△さんの場合、この全額免除の期間は運が良いことに、半額分の8,000円強が支給されることになっています。というわけで、本日、追納したとしても、半額分の8000円強がプラスになるだけです。全額免除の期間が一年前だったら、1/3の支給でもう少しお得で、払うことをおすすめできましたが。。また、この先、制度が変わることもあるので、非常にお得な期間から全額免除になっています。
実は、これについては、手紙の裏面に細かい字で書いてあるんですが、わかりにくいし、読まないですよね。すみません。わざわざ。
この説明がなければ、支払っていたと思いますが。どうされますか。」
わたし「要するに、回収期間が2倍の40年になったということですよね?」
職員サン「おそらく、100歳を超えて生きれば、、」
わたし「90歳まで生きている気がしません。何歳からもらえるかもわかりませんしねぇ。払うのやめます」
職員サン「はい。わざわざご足労頂いたにも関わらず、すみません」
わたし「こちらこそ、丁寧に説明いただき、ありがとうございます。知らなければ、払ってました」
もともと、意気揚々と払うつもりでいた気概はすっかり失い、もやもやだけが残った。私がそのときに行った意思決定は、「自分がどれだけ生きられるかの期待値」と「年金システムと国家への信頼度」を瞬時に計算し、損得勘定で決めた味気のないものだった。少しは立派な人間になれるかな、みたいなという当初の誇りを含んだ感傷的な気持ちは、実は支払えば、損はしないかな、もしかしたら少しは得をするかもしれないというインセンティブに支えられていたわけだ。
こんなときは、本屋でも寄っていこう。そこで、ギラギラした一冊の本を見つけ、帰ったのだった。