演技カフェ初日で見えてきたもの。
開催した【演技カフェ】初日
前日の夜10時台での告知にも関わらず、ご来店下さる方々がいらっしゃって、更に背中を押してくれる様な連絡が相次ぎ、これには驚きました。
そして「役者の鍛錬の場」と位置付けたこの場所には、様々な角度から、思い思いの過ごし方が提案されました。
いくつかご紹介させて頂きますね。
キャスティングディレクター様にとっては、役者と作り手を繋ぐ「マッチング」としての機能を見出して頂いた様です。
“鍛錬する役者が集まる場所”
確かに、そんな意識を持った役者たちが集うカフェがあるなら、キャスティングをする側からしても、見逃せないかと、今になって、その機能に気が付きました。
ここから、出演に繋がったら、めちゃくちゃ嬉しいですね。でもあくまで、選ばれる様にとするより、「鍛錬を目指す」からこそ、出演に繋がる様な気がする、と、この場所に居ると感じます。
脚本・演出家様からは、「執筆中の脚本を、そこに居合わせた役者に、演じてもらえる」という部分が、とても魅力的だというご意見を頂きました。
一人で黙々と執筆するタイミングの他に、劇作家の皆様にとっては、役者がどう演じるかを目の前で確認しながら、書き直していけるのは、有り難いとのこと。
このご意見は、初日ながら早速取り入れて
【役者限定】から、脚本・演出家様もご来店頂ける形へと変更致しました。
声優様からも、店内モニターの高さが、現場と同じでちょうど良く、そこに居合わせた声優さんと、映像を観ながら台詞の掛け合い練習が出来たら、利用したいとのご意見。
壁のもう一面には、大きな鏡があり、身体を使った表現の確認をする一幕もあり、そんな風に設備に対してアプローチして下さる方がいたのも発見でした。
団体主催者様からは、団体としての動きの為というよりは、似た試みに挑んできた者として、今回のこの取り組みを応援したい!と熱い想いを傾けて頂きました。
そして、語り合い、演技カフェは、さながら真剣10代しゃべり場と化しました。(36歳と29歳)
練習以外にも、同じ志を持つ仲間が、ゆっくり時間をとって、こんな場だから話そうよと腹を割る。
何処かで時間を作るのって、なかなか難しかったりしますが、「あそこに行けば誰かと話せる」という手軽さと刺激は、ご自身の取り組みのスピードアップに繋がるかもしれません。
空いた時間には、書類作成。
家だと怠けちゃう作業だったりしますが、オフィスを持たない役者も、ここでなら、自分を律した状態で、作業がはかどる。コンセントあり、パソコン作業も携帯の充電も出来ます。
閉店間際に訪れた最後のお客様からは、数日後に迫ったオーディションの相手役をと頼まれ、一緒に読み合わせ。解釈を擦り合わせて、理解度を深めました。オーディション頑張って欲しい。応援しています。
Twitterでは、まだ面識のない役者様から、「利用したい」とのお声を頂いたり、フォローして下さる方も増え、今までにない形での反響を感じております。
役者業界に向けて発信した取り組みなので、それがネットを通じて広がっていくのは、本当に嬉しいです。
この場所には、あまりルールを設けない方がいい。
初日で分かったことです。
皆様に、好きずきに過ごして頂く。
そうすればこそ、常におもしろい何かが生まれ続けるのではないかと思います。
まるで子ども達が、自分達で編み出した遊びで、自由に遊んでいるかの様に。
お芝居だけを置いておいて、あとは皆様の自由。お好きにお過ごし下さい。
陽が暮れるまで、ここを目一杯楽しんでもらえたら。
【演技カフェ】初日は、全く予想のつかぬ形であっという間に幕を閉じました。5時間をゆうに超え、8時間の長丁場も疲れるどころか、わくわくしかしない空間でした。
もしかしたら、演技カフェが、日本中に出没する日も遠くないかもしれません。
「この後どこ行く?カラオケ行く?ダーツ行く?それとも演技カフェ行く?」
たったの1コイン500円で、街中で芝居に触れられたら。昔からこんな時代が来て欲しいと叫び続けてきましたが、もしかしたら芽吹き始めているのかもしれません。
いやいや。まだ第一回ですからね。夢は大きく掲げつつ、丁寧に大切に進んで参ります。
一般の方向けの演技カフェも企画中。
お楽しみに。
※役者・声優・脚本家・演出家・キャスティングディレクター・監督の皆様にご参加頂けます。※過ごしやすい空間作りを目指す為、ご来店には多少の審査がございます。予めご了承下さい。
※ご予約の際は、お名前・ご人数・略歴・滞在希望日時をご明記の上、ご来店下さい。
サポートしていただいたお金は、創作活動の費用に使わせていただきます。