モノノケソウルフード音楽ネタまとめ2巻分
前回の1巻に引き続き、今回は2巻の音楽ネタをまとめていきます。
実はかなりディープなモノノケソウルフードの音楽の世界をお楽しみください。
・#06 「喰べてあげようかな」
筋肉少女帯「生きてあげようかな」(1992年発表)
アルバム『エリーゼのために』収録曲。
筋肉少女帯は1984年にナゴムレコードからデビューし、バンドブームが起きた80年代後半から90年代に活躍した。一時期活動休止状態となっていたが、2007年に活動を再開し、現在もバンドとして活動中。
ほとんどの作詞を担当するボーカルの大槻ケンヂは作家としても活躍。小説「グミ・チョコレート・パイン 」などで知られる。ライブ中はよく歌詞を間違える。
・#07 「喰らった果てに何もなくても」
eastern youth「歩いた果てに何もなくても」(2018年発表)
イースタンユースは1988年結成の北海道出身の三人組のロックバンド。
ジャンルとしてはオルタナティブロック、エモ、ハードコア、エモコアと称される音楽で、最近再結成したナンバーガールの向井秀徳もファンも公言しています。
絶叫とも歌唱ともとれるエモーショナルなボーカルとギターが特徴的。
P50 ホットドッグ店「フランク・カッパ」
フランクザッパ
フランクザッパはアメリカで1966年にデビューしたミュージシャン。
変拍子を多用する変態的なギタープレイが特徴的。
1993年に癌で亡くなるまでに60枚のフルアルバムを発表。
P55 ONTAMAFES 泉大津フェニックス
OTODAMA 泉大津フェニックス
OTODAMAは2005年から9月初旬に開催されていた野外大型夏フェス。
会場は大阪の堺泉北港の泉大津フェニックス。
尚、夏に野外での開催は2019年が最後とのこと。
・#08 「次々喰々」
アンジュルム「次々続々」(2016年発表)
アンジュルムはハロー!プロジェクトに所属するアイドルグループ。旧グループ名はスマイレージ(S/mileage)。
ビートの強いEDM曲で、ファンからの人気も高い一曲。
作曲者の平田祥一郎はハロー!プロジェクトに編曲者として多数参加しているが、作曲提供は今作が初となった。
ちなみにモノノケソウルフードは他にも時々ハロプロネタが挟まれている。(1巻P17のタイムテーブルなど…)
P78 久地楽「アースウィンド… アンド…」
アース・ウインド&ファイアー
アース・ウインド&ファイアーは1970年代に活躍したアメリカ出身のファンクバンド。「セプテンバー」や「宇宙のファンタジー」などの名曲とともに"ディスコ・ファンク"の代表的なバンドとして知られる。
P94 かすうどん店うのたけに飾られているAC/DCタオル
AC/DC
AC/DCはオーストラリアのロックバンド。アルバム売上が2億枚以上、また、2003年『ロックの殿堂』入りするなど、説明不要な人気バンド。
ギタリストのアンガス・ヤングは半ズボンとギブソンのギター"SG"がトレードマーク。
・#09 「少年よ大志を喰らえ!!」
天海春香(c.v. 中村繪里子)「乙女よ大志を抱け!! 」(2009年発表)
大人気ゲーム「THE IDOLM@STER(アイドルマスター)」のメインヒロイン、天海春香のキャラクターソングとして発表された楽曲。THE IDOLM@STER MASTER SPECIAL 01に収録されている。タイトルの後ろに付いている「!!」の数も一致しているのでこの曲のパロディだと思われる。
楽曲ではアイドルの学校での等身大な生活が歌われており、寝古川と久地楽の学生時代の回想が描かれる9話の内容とリンクする。
P125 ジンくんのセリフ「ヤッタルチャン大作戦」
スマイレージ「ヤッタルチャン」(2013年発表)
スマイレージ(現:アンジュルム)楽曲。
大阪出身のメンバー中西香菜の大阪弁での語りが印象的な楽曲。
当時のプロデューサー、つんく♂による変態性とポップ性が共存したアンセム。
ちなみに"ヤッタルチャン大作戦"は本曲が収録されたアルバム『(2)スマイルセンセーション』のリリース時におけキャンペーン名。
・#10 「喰撃ラブハート」
Fire Bomber「突撃ラブハート」(1995年発表)
1994年から1995年に放送されたアニメ「マクロス7」に登場する劇中バンド"Fire Bomber"の代表曲。主人公の熱気バサラが戦場で初めて演奏した歌で、ストレートなハードロック調の楽曲。
「マクロス7」はロックバンドを真摯に真正面から描いたバンドアニメでもあり、バンドもの作品が好き人にはおすすめです。
P129 梅田ハードレイン
梅田ハードレインは大阪梅田に実存するライブハウス。
1999年から営業しているライブハウスで、バンドの生の音や空気を身近に感じられる。
P132-133 久地楽のセリフ「俺の歌 聴けや!」
熱気バサラ「俺の歌を聴け!」
前述したアニメ「マクロス7」の主人公、熱気バサラの決め台詞。
P144-145 見開きで描かれるクジラ
マクロス7のOVA版『マクロスダイナマイト7』に登場する銀河クジラ
多少こじ付け気味だが、マクロス7からの楽曲タイトルのパロディ、決め台詞の引用、久地楽=クジラが歌っているということから、銀河クジラがモチーフのシーンだと思われる。
・#特別編 「呑んだことナインス」
あふりらんぽ「やったことナインス」(2018年発表)
劇中バンド"ハタタガミ”のモデルにもなっている大阪の女性二人組バンドあふりらんぽの2018発表のアルバム『AFRIVERSE』に収録されている楽曲。
2巻の音楽ネタは以上です。
前巻は大阪に所縁のあるバンドの音楽ネタが多かったですが、今巻はそれ以外にも引用が広がってよりジャンルがごった煮になった印象です。アイドルネタ、アニソンネタも増えてきました。フランクザッパとアンジュルムのネタが同時に読めるのはモノノケソウルフードだけ!
なんとなくなイメージですが、夜森が電子音楽、寝古川が邦楽、久地楽が洋楽、ジンくんがアイドルソングへの言及が多い印象です。そんな4人の演奏する曲はどんな音楽になっているんでしょか。
ネタの拾い逃し、間違い等あれば修正するのでご指摘ください。
次回はいよいよ最終巻となる第3巻です。モノノケムジカの行く末はどうなるのか?必見です。
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