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樹に会いに。

春のはじめの優しい里山が好きです。

近場の里山で日差しを追いかけ、大好きな樹に会い、心癒されてきました。


黒岳

富士山の近く、愛鷹山塊の片隅に黒岳という標高1086メートルのお山があります。コースタイムは登り90分ほどの短めのコースですが、変化に富んだ景色が続き、大好きな樹があるので私にとって時々足を運びたくなるお山になっています。


登りはじめはトトロの世界。風の通り道という大好きな曲がぴったりだといつも思います。

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足を進めていくと、次はまっすぐな木々が並ぶ道。心も体も上を向き、まっすぐになる気がします。

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しばらくすると、苔の世界が広がります。

自然がつくってくれた美しい日本庭園のよう。

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ミツマタの蕾。まるで淡雪、それとも小さな真珠。風にたえるアセビの蕾。朽ちた木の根は森のオブジェみたい。

山歩きは私にとって宝探しです。

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途中にある可愛いあしたか山荘。私は古いものが好きなので必ず足をとめてのぞいてしまいます。

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小屋をこえ登っていくと、そこに私の大好きな樹が姿を現します。

400年もの時を超えた、杉の樹。

その姿にいつも心奪われます。

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生きている木を「樹」と言うそうです。

樹や森は強い力で生きている。

その力を時々少しだけもらいに来ます。

ここへ来れば大丈夫、という場所がある。

お気に入りの場所を大切にしていきたいと思います。


(本当はこの先に、富士山が美しく見える展望台と黒岳の山頂である広々した場所があるのですが、この日は樹とながなが過ごしていて、時間がなくなりたどりつけませんでした!)










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