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大卓球時代

今、みなみクラブは空前の卓球ブームである。

テーブルにペーパータオルのボックスを並べた簡易卓球台で、日夜白熱の戦いが繰り広げられている。

「日夜」と書いたけど、決して誇張しているわけではない。

そう、今は春休み。

朝から昼食までの間、昼食後から夜までの間、延々と卓球大会が繰り広げられている。

指導員は卓球をやり過ぎて右肘と右肩の鈍痛に悩まされている。
大リーガーだったらおそらく手術を決断するであろう痛さだ。


学校や習い事、大人に決められたスケジュールの中で忙殺される子ども達。

忙しい日々の中で、大切な何かを失ってはいないだろうか。

みなみクラブには大人が決めた時間割は存在しない。

朝から晩まで子ども達が、その時にやりたいことをやる。

自分の時間の使い方を、他人に決められるのではなく、自分で決める。

当たり前のことなんだけど、この当たり前が保障されていないのが現代の子ども達だ。

クラブにいる間だけは、子ども達が主体的に動ける時空間を保障してあげたい。

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