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普通のサラリーマンがタトゥーを彫ってみた 彫るときに気を付けたこと3点

タトゥーに興味ある人、結構いますよね。

昔に比べ、日本人でもアーティストであればタトゥーを入れていることは珍しくはなくなりました。

私も、好きな日本人ミュージシャンはほとんど(は言い過ぎかもですが)タトゥー入れてます。ワンポイントどころじゃなくガッツリ。ELLEGARDENの細美武士さんとか。

きっかけはどうあれ、興味はありながらも、「自分もちょっと彫ってみたいけど普通の会社員だしなー。リスクを考えると踏み切れないなー」って人、結構いると思います。


最近、私は普通のサラリーマンでありながら、2回目のタトゥーを彫りました。

そんな普通の会社勤めの人に対し、少しでも参考になればと思い、実際に彫ったときに気を付けたことをまとめてみました。

この記事は、タトゥーを推奨するものでも否定するものでもありません。

細かい話は後述しますが、先に私の感想だけ言うと、「やってよかったぜ!今のところは、だけど!」です。



まず、以下の人は参考にならないと思いますのでスルーしてください。

・「俺は一生音楽で食っていくんだ!」的な、アーティスト志向、もしくはすでにアーティストの人。すでに「タトゥー受け入れカルチャーがある業界」の人。

・民間、公務員、問わず、職務上自分の裸体をさらすことがある人。例えば、理学療法士さんとか。患者さんと一緒にプールに入ることがある、とか。ジムのトレーナーみたく、会社の規定で明確に「タトゥーNG!」とされている人。


あと、前提として、よく言われているタトゥーのデメリットを理解している人が読者対象です。

「タトゥー デメリット」とかググればすぐ出てきますが、一般的には以下のような感じかと思います。

・一度彫ると取り返しがつかない(外科手術で消せますが、傷は残るでしょう)

・感染症のリスクがある(らしい。所説あり)

・MRIを受けられないことがある(らしい。自分はなんともなかったです)

・保険に入れないことがある(らしい。所説あり)

・温泉に入れない(NGな温泉もありますが、寛容な温泉も増えてきました)

などなど。


さて、前置きが長くなりましたが、

普通のサラリーマンである私が彫るときに気を付けたこと3点をご紹介します。

1.Tシャツ、短パンでも人に見えない場所

2.なるべく痛くない場所、でも自分ではっきり見える場所

3.メッセージ性が強すぎない抽象的なデザイン

実際に彫った場所は、以下の画像の場所です。へぼい画像でスミマセン。

タトゥー画像

1.Tシャツ、短パンでも人に見えない場所について

最優先事項は、彫る場所です。

私はいわゆる法人営業的なことをしていたので、絶対にお客さんから見えたらダメだ、と思っていました。

日本人には、タトゥーに抵抗がある人がいるのは紛れもない事実。

特に対面営業をされている方ならわかると思いますが、「人は見た目じゃない!中身が大事だよ!キラリ!」理論は大事ですけれども、現実は厳しく、見た目で損をすることがあります。

こと日本人相手の営業職であれば、タトゥーにデメリットこそあれど、メリットは全くないと思っています。

私の会社は、IT系ということもあり、カジュアルを通り越してかなりラフな格好でお客さんに会うこともありましたが、ラフの限界は「Tシャツ短パン」だろう、と自己判断し、そこを境界線を定めました。

実際、誰にもばれたことはありません。

お客さんに限定せず、自分の中で「人前に出るときのMAXラフな格好」を想像し、そこを境界線と定めること。境界の中におさめること。これを最優先としました。


2.なるべく痛くない場所、でも自分ではっきり見える場所

場所という観点で、次に気を付けたポイントが、「痛くない場所」です。

自分、注射が大嫌いです。パクチーと同じぐらい嫌いです。

痛いの大嫌いです。映画の拷問シーンは「ひー」って言います。アウトレイジなんてまともに見れません。

どこらへんが痛いの?というのはググっったら色々でてくるので割愛しますが、二の腕から肩にかけての表側が比較的痛くなさそうだな、と事前調査で思っていました。

プラス、裸になったとき、鏡を使わずに直接自分の目で見える位置がいい、と思っていました。

自分は、タトゥーをアクセサリーの延長的なとらえ方をしていたので、「自分で見える位置にないとテンションあがらん!」と思っていました。

そういう理由から、肩のあたりと二の腕、の2か所になりました。



3.メッセージ性が強すぎない抽象的なデザインについて

デザインは、それこそ好みの問題ですが、私が自問したことは以下。

「一生外せないアクセサリを付けるならどんなのがいい?」

これまでの自分のファッションの遍歴を棚卸してみました。

服、靴、時計、部屋のインテリア、ギターから、すぐ飽きたもの、ずーっと使っているもの、好きな色、柄、などなど。

自分会議をした結果、「飛び道具的に買ったもの(派手な柄や色)は結局すぐ飽きる」という結論に至りました。

なので、シンプルかつ抽象的な柄にしました。

特定の文字や動物、建物など「それとわかるもの」は避けました。

前述のとおり、あくまで私は普通のサラリーマンなので、ごりごりタトゥーを追加していく気はありません。一生身に着けておいても良い小物アクセサリ、ぐらいの感覚を重視しました。


で、上記3点を気を付けた結果、再掲しますが、以下の場所になったわけです。

タトゥー画像

個人的には、この選択は正解だったと思います。


入れて良かったこと

良かったことは、ずばり、単純にテンションあがります。

もちろん、2か所ともそれぞれ理由があって、自分なりの意味を込めて柄を選んで彫りましたが、そのリマインドというより、単純に風呂入ったときに「お気に入りのアクセサリが目に入る」ことが大きいです。


あと、秘密基地感覚とでもいいましょうか。

自分、もしくは恋人・家族しか知らないことなので、「ここにタトゥーあるの知っているのは限られた人間だけなんだぜ、うへへ」という中二病をこじらせた感じが、テンションをさらに加速してくれます。


あと、副次的な効果として、せっかくタトゥー彫ったんだから、だらしない体はださい!と思えるようになったことです。

私が好きなタトゥーを入れている男性アーティストは、みんな体が引き締まっています。タトゥーを見せたいからか、もともと鍛えていたのかはわかりませんが、ともかくカッコイイのです。

そのイメージがあるので、別にムキムキになろうとは思いませんでしたが、お肉がタポタポしてきたときは「やばい!糖質カットして運動しよう!タトゥーがゆがんじゃう!」と思うようになりました。


タトゥーを入れたことがきっかけで、逆に、というと変ですが、化粧水使うようになったり、歯磨き粉を高いけど高品質のものにしたり、とわずかではありますが美意識が高まりました。まあ高まったというか、0が1になったぐらいですが。

おっさんのくせに美意識とかきもいですけど、言葉が浮かびませんでした。

ともあれ、今のところはタトゥーで困ったことはなく、後悔もありません。


最後に。

こういう人はタトゥーいれるのはやめたほうがいいかも 個人的にだけど


パートナーが反対している場合は、やめたほうがいいと思います。

結婚している人、結婚したいと思える人と付き合っている人。

事前にパートナーに理解を得られない場合は、やめたほうがいいと思います。

前述した、一般的なデメリットから反対する人もいるでしょう。

そいうことじゃなく、単に「生理的にムリ!」という人もいるでしょう。

生理的に、をもう少し砕くと、「親からもらった体にわざわざ傷をつけるなんてイミフ」「プロの人みたいで怖い」「むしろださい」とか、結局好き嫌いの話かと思います。

好き嫌いって、シンプルかつディープな問題です。

昆虫が嫌い!きもい!って思っている人に対し、どんなに昆虫のすごさ、美しさを語っても、好きにはなってくれません。

「わかってくれなきゃ別にいいよ!俺は昆虫好きだから昆虫飼う!」

「じゃあ別れる。あなたは好きだけど昆虫と一緒の生活は耐えられない」

パートナーを失ってまでやるべきことかどうか、考えたほうが良いと思います。


あと、子供です。

パートナーの理解が得られたとして。すでに子供がいる場合、もしくはこれから子供ができるかもしれない場合。

自分の子供が自分のタトゥーを見て、「ぼくもいれたい!」と言われたときに、親として明確な回答を持てるかどうか。是であろうが非であろうが。

子供が、子供の友達に対し「ぼくのお父さん(お母さん)、体にタトゥー入ってるんだよ!ぼくも入れたいんだ!」と言ったとき、子供に対しどんな影響があるか、という想像力。


今後の日本は、もっとタトゥーに寛容な社会になっていくとは思うものの、一定のデメリットはなくなりはしないでしょう。

このあたりの想像、というかシミュレーションをがっちりやって、パートナーとコンセンサスを得られるかどうか。

コンセンサスを得られない場合は、やはり時期尚早かと思います。


普通のサラリーマンだけどタトゥーを入れてみたいと思っている方へ。

少しでも参考になれば幸いです。

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