「つねにすでに」とは何だったのか
「つねにすでに」というホラー[要出典]サイトをご存知でしょうか。
ご存知でなければ目の前の箱でググって調べてみてください。
私が「つねにすでに」を知ったのは、シーズン3の途中だったと記憶しています。
「記憶しています」と曖昧な言い方をしたのは、「つねにすでに」を知ったきっかけも、どれから読み始めたかも覚えていないからです。
【考察】
さて、ここで、
「つねにすでに」について考察してみましょう。
あ、一つ一つのエピソードの考察じゃないですよ!
ホラーの解説とかではなくて、
「つねにすでに」とは何だったのかの考察です。
結論から言えば、
“Project Always-Already”の目的とは、「ネット上から『嘘』や『噂』を無くす」方法を提示するために、ネットロアを用いた実験を行うことでした。
このことが明かされた「Xenoglossia / 真性異言」には、次のような文もあります。
また、ネットロアという名前のウイルスは、より大きく他者の感情を動かせる恐怖を持っていればいるほど、より効率的に他者の記憶領域をハックできる。
つまり、アルファベットのAから始まった一連のホラーは、「つねにすでに」そのものを広めるための手段であったと考えられます。
そして、アルファベットの最後「Zero / ゼロ消去」では、
「今できる最大の,そして最後の反抗」として、“Project Always-Already”を死なせるために「ゼロ消去」が行われたのでした[誰によって?]。
# これですべてが削除され,ロアが終わってくれるのか
# それでもすべては防げずに,新たなロアが生まれてしまうのか
しかし、「つねにすでに」というサイトが消えてしまったら、
ネット上で語られて広まっていく「つねにすでに」の内容について、それが正しいものであるのか確かめることができなくなります。
「つねにすでに」を構成するエピソードの、一字一句を正しく覚えていなかったとしても。
「思い出した記憶」に「虚偽」があったとしても、そもそも虚偽の判定が行えないので、「本当の記憶」として「覚え直して」しまうのです。
思い出した記憶にどんな虚偽があろうと、
一度それを虚偽の記憶ごと覚え直してしまえば、
さながら上書き保存したファイルのように、
それは昔からある「本当の記憶」になってしまう。
「虚偽」が「本当の記憶」になることで、
「嘘」や「噂」がなくなる。
ロアを終わらせるために「つねにすでに」を削除したのではなく、ゼロ消去も含めての“Project Always-Already”だった。
「ゼロ消去」で「Delete」を押した私たち[誰?]が、「つねにすでに」を真偽不明な「ネットロア」に変えたのではないでしょうか。
と思っていたら再公開されたから、これもうわかんねぇな。
『つねにすでに』
— 頓花聖太郎💀株式会社闇 (@tonka1981jp) August 1, 2024
ホラー作家 梨さんと株式会社闇で
作り上げた、26話の新たなネットロアです。
私たちはインターネットで
"おまつり"を作ろうとしました。#つねにすでにhttps://t.co/FOnlNvmmpr
こたえ