雪月花を超越せよ
ロマンシングサガは私の青春でもありましたので、何かと言えばロマサガで考えてしまう癖があります。。。
しかしながら、ミンサガリマスターではPS2版と比較すると青の剣も乱れ雪月花もポンポン出るようになったとの噂も未確認です。
あいもかわらず、ニワカから脱せない憐れなライトユーザーということで…。
今回の記事は、ロマサガとは関係ないテーマです。
たまたま雪月花について書こうとして、なんとなく連想しただけですね。
良くない?
乱れ雪月花。
字面を見るだけでワクワクしますよね。
コトバンクによれば、雪月花とは
雪と月と花。
四季の自然美の代表的なものとしての冬の雪、秋の月、春の花。
四季おりおりの風雅な眺め。つきゆきはな。
茶の湯で、一座七、八人が雪・月・花の札をひき、雪に当たった人が菓子を食べ、月の人が茶を飲み、花の人が点前を行うもの。
裏千家の玄々斎が七事式の追加として考案した。
四季折々の自然の風物のなかで、もっとも雅趣あるものとされるものの総称。白楽天の詩に「雪月花の時に最も君を憶(おも)う」などとあるように、東洋的な風雅の心を抽出した概念の集約であるが、限定的には、春の桜、秋の月、冬の雪をいい、風流韻事の最たるものとして、平安時代以来、日本人の風雅の心の根幹を形成するとともに、象徴的素材として美的生活を支える基盤となってきた。
三枚組の絵の画題となったり、歌舞音曲の三段構成の名に用いられたり、茶道で茶式の名として用いられるのは、こうした伝統の表れである。なお、これらに時鳥(ほととぎす)を加え、より限定的には、「春の花、秋の月、雪の曙(あけぼの)、夕さりの時鳥」といって賞した。
とありますね。
花の人が茶を立てることになるのは知りませんでした。
類語に花鳥風月があります。
こちらは3では鳳天舞の陣で曲刀を投げる全体技ですが、2では落月破斬。
後ろから曲刀を飛ばす卑怯な技です。
何度これでLPが削られたことか。
というのは置いといて、実際には遊戯のようですね。
御伽草子。
《扇合(おうぎあわせ)物語》《花風物語》ともいう。
萩原院(花園天皇)の御代,都西山の葉室中納言の御所で扇合が行われたおり,公卿1人と口覆いをした女房とをかいた希代不思議の絵をめぐって,これを在原業平とする側と光源氏とする側との二手に分かれて相論に及び,巫(みこ)の花鳥・風月に占わせることとなる。両人はもと出羽(でわ)羽黒の者で,人を梓(あずさ)の弓にかけて口寄せすること神変(じんべん)奇特の姉妹で,業平側の人々の問いに応じて花鳥は短冊一つ取り出し,早速業平と占う。花鳥は梓の弓を打ち鳴らし一首を詠じ,風月は問い手となり,業平の一代記が語られるので,人々は身の毛もよだつほど驚く。源氏側の人々が,占いが合う合わぬはともかくと促すや,花鳥は神鏡と仰ぐ三尺の鏡の前でその徳を語り,精を出して光源氏の姿となり,名のりをしてわが一代の罪障を泣きつくどいつ懺悔して語る。風月も末摘花(すえつむはな)となって鏡にあらわれ,物ねたみして狂い,光源氏と問答を交わし,扇の絵をいつぞやの雪の後朝(きぬぎぬ)をかいたものと語り終え姿を消す。中納言は,扇の絵の不審からまのあたりに昔語りを承ったから後世菩提を弔おうと言って,さらに《源氏物語》の秘事を問うと,巻名を順に織り込みつつ語るので,狂言綺語の戯れに接した一同は奇特に思い多くのほうびを与えた。《伊勢物語》《源氏物語》の啓蒙書としての色が濃く,物語としては一貫性に欠けるが,扇合の場をかりて梓巫(あずさみこ)に昔語りをさせる趣向がいかにも室町風である。素材として源氏注や伊勢注が想定され,また当時の梓巫の生態が活写されているのも興味深い。源氏供養の風潮とも関係あるか。室町期末ごろの奈良絵本をはじめ伝本の数も多く,版本《衣更着(きさらぎ)物語》は上巻に室町以来の〈扇の絵巻〉の形式を踏襲した〈扇合〉を,下巻に〈花鳥風月〉を当て,挿絵にかなりの重点を置いている。
・・・どゆこと?
朝廷にて、二人の巫女に伝説の色男二人について占わせました。
伊勢物語のモデルと言われる在原業平。
源氏物語の主人公・光源氏。
物語そのものは、gdgdが過ぎるドタバタギャグです。
業平の一代記とは、要するに猥談です。
週刊誌レベルのくだらない信憑性に欠けるスクープ。
源氏物語側はどうしてあらゆるヒロインを差し置いて末摘花が出てくるわけ?と思いますよね。
末摘花の段は、確かにギャグ色が強いですが、読み易いほっこり回でもあるのですが。
ネタにされやすい。
実は、源氏物語では醜女として扱われていますが、実際の末摘花は宮廷一の美人でした。
恐らくモデルは小野小町でしょう。
更に、この戯曲に出てくるような物妬みする女性ではありません。
しかし、書いた人の根性が捻くれていたために悪い印象だけが植え付けられ、その虚像が独り歩きしているのですね。
源氏物語は、本当は宮廷内の意地悪な人が書いたお話。
でも実はゴーストライターが活躍しておりましたので、書いたとされる人は微妙に不幸な感じになってますね。
流石に良心が痛んだのでしょう。
この戯曲は現代には残っておりませんね。
ただ花鳥風月という言葉だけが伝わった感じ。
中身が下品なので。
当時(平安〜室町時代頃)は、何かといえば即興で歌を作って上手いこといったつもりを気取ることが、インテリにして賢者扱いされたらしいですね。
ごっこ遊びが日常に染み込んでいた感。
貴族仕草。
遊び好きだったのですね。
とにかく、雪月花です。
趣き、風情のあることの代名詞です。
タイトルは「雪月花を超越せよ」なんて挑発的なものになっておりますね。
歌を嗜む、お貴族様になれってことですか?
いいえ。
本当の意味で人生勝ち組になるには?という考察です。
冬の雪 秋の月 春の花
雪月花のイメージは全て美となりますが、実際はどうでしょうかね。
まず、冬の雪。
雪国の皆様、雪は好きですか?
私は雪は好きではないです。
まず、雪は重い。
そして、晴れ間が出ても全然溶けてくれない。
「ああ、まだこんな巨大な雪山が残っている。掻く場所もないし…。明日、いきなり真夏が来ないかな。気温が33度とかにならないかな」
と、ありもしない事を考えながらゲッソリしますよね。
スタッドレスタイヤを履くのもダルいですし、降雪量の少ない地域で70cm以上積もると、鉄筋製ではない車庫は壊れます。
他人事なら良いですよ。
一面の銀世界。
雅だねえ…。と呑気なことをヌクヌクと。
実際は、電車遅延だの家から出れないだの水道管凍結だので絶望しかないです。
雪が降って喜ぶのは、雪山のレジャー施設業者くらい。
スキーやスノボで遊んでくれる人がいないと商売上がったりですからね。
一方、北海道民は雪との共存を求められることに慣れすぎて、逆に雪がないと詰む生活スタイルを築き上げています。
野菜の貯蔵、米の貯蔵。
降雪バランスが必要。
降雪量の愚痴はともかく、冬の雪を超越せよ、とは?
ある方の生き様が、それを教えてくれました。
冬の雪
神代にて
さらに清せし
あきらめの
月の中にも
欠けることさえ
Twitter廃人時代、雪さんという方と相互さんになったのです。
その方は、突然スピリチュアル界隈に現れました。
Twitter初心者を名乗る彼女は、自らを魔女だと話していました。
その頃の私は何でもかんでも鵜呑みにしていましたので
「マジかあ〜。魔女クラスタってどうなんだろ。調べよ」
と受け止めていました。
そして魔女について調べている内に様々な情報に辿り着き、私は元いた健康クラスタの面々から
「とうとう本格的に頭がおかしくなったぞ」
と陰口を叩かれるようになり、やがてスピリチュアルクラスタへと引っ越しをしました。
その頃、いつの間にか雪さんと相互フォロー化していました。
彼女は人気者らしく?仲間内でAmazonポイントのやり取りなどをして適度にTwitterを楽しんでいるように見えました。
(現在はAmazonポイントの交換をDMなどで行うと凍結されます)
そうこうしている内に、彼女は地元の東海地方から脱する決意を固めているようでした。
彼女は旦那と離婚をして上京し、華々しい人生を歩むよう夢をみているようでした。
アンケートを取って、離婚の是非をフォローさんに訊ねていた模様・・・。
私はたまにしか彼女を見なかったので、そのタイミングを完全に逃していました。
気がついた時にはアンケートは締め切られており、6割「離婚すべき」に投票されていました。
辞めなよ。と思いました。
結婚は勢いでするものですが、離婚は軽々しく行うものではないです。
バツがつくことが、男女共にどんなに大変か。
ましてや周囲に焚きつけられてすることではないですよ。
別居なりで対処し、取り敢えずでも繋がっておくべきです。
しかし、雪さんは別れる気満々でした。
「夫の存在価値なんて、ATMでしかないのよね」
などと平然と呟くようになりました。
なんてことを…。
ネットミームになっているとはいえ、言って良いことと悪いことってあるでしょう。
どれだけ旦那様にお世話になっていることか…。
ツイートの端々からそれが垣間見れるのに、旦那様がいらっしゃらなかったら苦労するだけなのは目に見えているのに、全く現実が見えていないようです。
その後、雪さんはTwitterから消えました。
年末に離婚したらしいです。
え?
馬鹿かな?
と思いました。
一番損する時期じゃないですか。
それから暫く経って、突然DMが来ました。
なんと、雪さんの別アカウントからのフォローのお誘いでした。
「アドラー繋がりってことで、また相互になりましょ」
「え? アドラー??」
アドラー心理学botというアカウントをお互いフォローし合っていたようです。
アドラーの話なんて一つもした覚えがないのに、唐突にアドラーを話題に出されて驚きましたが、取り敢えずでOKしました。
ここまでの雪さんのプロフィール。
1985年11月11日生まれ
血液型はB型
ITの心得があるらしい
肌質がブルベ冬と診断され、ずっとそのことについて話していた。
月収は28万程
離婚の慰謝料を払う側であること
フォローさんに誘われたら飛行機でも新幹線でも利用してヒョイヒョイ会いに行ってしまう
何故かやたらとゾロ目について執心していると思ったら、誕生日がゾロ目だったらしいです。
それで、自分を特別視し始めたようですね。
1111のゾロ目にどんな効果が?
4次元世界への侵入、という意味があります。
しかし、それで運が上がるとかは無いと思いますが…。
やたらとブルベ冬ブルベ冬と連呼していましたが、よほど嬉しかったのでしょうね。
本当にそうだったんですかね?
いいえ。
自撮りの肌から察するに、イエベ春っぽかったですよ。
それから暫くして、急に宗教関連の?小難しそうな冊子の画像をアップしました。
なんだろうと思っていましたが、創価学会の案内でした。
あ、あの相互さん、創価学会員なのか、とすぐに理解しました。
やけに親しげにしていると思ったら、どうやら勧誘目的だったようですね。
その後は、全く絡まなくなって…。
私はそれ系について匂わせツイートをしていたので、該当の方からの勧誘は逃れたようです。
「知り合いに急にご飯に誘われたと思ったら、日蓮関係でさあ」と。
よくある手口です。
別に創価学会に問題があるという訳ではありませんよ。
ただ、やけに仲良くしてくるなあ〜と思ったら勧誘だった、なんてのは日常茶飯事なんですよね。
その後は、一緒になって勤行に励むだけですが。
私は全く励んでいないです。
チャネリングで大作先生と仲良くしているからいいの。
しかも、大作先生とはいつかの縁で親族になった経験があるらしいのですね。
「あ、おじさんだったのか」
と分かり、一気に敷居というか垣根が下がりました。
本当は、めっちゃいい人ですよ。
雪さんは、宗教勧誘でチヤホヤされて舞い上がってしまったようです。
それで気持ちよくなって、離婚までしてしまったらしいんですわ。
宗教って、本当に人生の試練としてに立ちふさがってくるのですね。
うちの両親も宗教のもつれで試練負けして離婚しましたし。
覚悟もないのに宗教に近づくなとはこのことで、しかも日蓮系は
「入信すると運が爆上がりする」
という甘言で信者を増やしているんですよね。
雪さんはそれを信じ込んでしまったらしいです。
運はそうそう上がりませんよ。
現世利益が欲しかったら、一旦人生を終わらせて、人生を組み直す必要があります。
それを知らない雪さんは、強気になって女一人で上京してしまいました。
それからしばらくして、彼女は転職の匂わせツイートを始めました。
勤めて3ヶ月程で、頭の中が暇すぎて仕方なくなったようです。
どうみても、試用期間で切られていますね。
重要な仕事を任されなくなった。
というか、勤めて3ヶ月でそんなに難しいことを頼まれないですよね普通は。
いや、東海の方々は気を悪くすると思いますけど、やっぱり地方なんですよ。
東京とはやはりレベルが違いますよね。
パソコン教室を出ただけのプログラミング知識しか持たぬ、IT歴3年のペーペーでは前線で活躍するには無理なんですよ。
「やっぱり月収20万のラインは捨てられないわ。地元では月収13万だったの」
とか呟いていました。
え!
それで東京で通用すると思ったの!?
30代後半で!?
それから暫くして、男性を名乗る謎のアカウントからいきなりリプライを貰いました。
誰だ??と思いましたが、TLを覗いて理解しました。
あ、雪さんの裏垢か、と。
びっくりしました。
その方は、ガテン系であると名乗っていました。
マジか…。
雪さんはITで仕事が見つからず、ドカタに就いたようです。
しかも、よくよく考えたら彼女はロゼパラムだかを頓服にしており…。
A型か、と思いました。
就労支援A型。
精神病の既往歴が或る人は、普通は一般職に就けなくなります。
そこで、救済策として就労支援制度なるものがあるんですけど、A型は基本的にドカタ。B型は軽作業と分かれているんですね。
お金が欲しい人は、A型に行きます。
体力に自信がない人はB型に行きます。
雪さんは、A型を選んだようです。
月収27万くらい。
激安です。
土木作業の中でも、簡単な仕事しかさせて貰えない為。
そのアカウントは本音をぶちまける用だったみたいです。
ここまでの雪さんのプロフィール。
ドカタに勤めている。
上京したのは、推しに会う為だった。
推しの勤めるガールズバーで散財していた。
消費者金融で借りまくり、200万の借金を作っていた。
アキバの広場で路上カラオケが趣味だった。(犯罪です)
元フォローからはブッチされていた。
かまってくれるのは、ガールズバーの人だけ。(金目当て)
大変そうだな、と思っていると、突然本垢で爆弾発言を呟きました。
「やっぱり、車って必要よね」
え?
都内で車を??
上京から幾らもない頃。
正気の沙汰ではないと思いましたが、スルーしていました。
そんなある日、突然裏垢で
「定時制でさ…」
とか学校の話を始めました。
あ…。
この人は高校受験に失敗して、定時制に通ったのか、と思いました。
最終学歴 定時制高校卒。
滑り止めも駄目だったのかな。
普通、中学からの進路は学校がうんと親身になってお世話をしてくれるのですが、やる気を見せないと先生は動いてくれません。
どんなに成績が壊滅的でも、早期に泣きつけば先生はちゃんと高校に入れてくれるんですよ。
あらゆる手を駆使して。
動くのが遅かったんでしょうね。
中学の時点で、大学進学かそうでないかを視野にいれるくらいでないと駄目ですよ。
しばらく裏垢をROMっていましたが、雪さんはそれに気付かない様子。
そんな頃、病んだ様子でウザ絡みをしてきました。
仕事が上手くいかないようです。
大喧嘩の末、本垢とブッチしました。
「どうせあなたに話しても何も分かって貰えないから」
とかなんとか。
こういうことを言ってくる人は、100%どうでもいいことで悩んでいる上に、自分の思い込みと戦っています。
もうええわ、と思っていると、突然雪さんの裏垢が
「クビになる」
「性風俗ってさ」
とか呟き始めました。
まさかと思っていましたが、マジでした。
A型をクビになるってどんだけよ。
そして、彼女は後ろ専門店に勤め始めたようです。
それから色々あって、彼女は死にました。
SNSは更新されません。
ここまでの雪さんのプロフィール
定時制高校卒業後、仕事につかずブラブラしていたのを旦那様に拾ってもらった。
故に結婚が早かった。
別れた旦那様への慰謝料は5000万だった。
上京さえすれば億稼げると思っていた。
本当に車を買っていた。
消費者金融の借り入れは1000万を越えていた。
路上カラオケで歌を褒められたと勘違いし、声優を目指そうとしていた。
AFの経験はあったので風俗業に抵抗は無かったが、NSOKにしてしまったので梅毒を感染されていた。
ていうか本番も許すのかよ。
風俗店でも問題を起こし、ヤクザに絡まれて…。
臓器を取られるくらいならまだマシだったんですけどね。
トランクに詰められて、某国に豚の餌として売られていきました。
武勇伝のオンパレードでした。
事実は小説より奇なりといいますが、ここまでの人はなかなかいないですよ。
これが真理の雪なんですか?
私が過去、巫覡情報を真理の雪が霊界から降ってくる、と揶揄めいたことを言ったのを、彼女は自分のことであると勘違いしたらしいです。
雪さんはフォローさんと8人、肉体関係を持ったようです。
ええ?
そんな短期間で?
しかもガールズバーでそれを暴露し、みんなにドン引きされているのにも気付かずにベラベラと…。
ホスト系というか、水商売は基本おだてることが仕事なので、こういうところにハマる人は総じて口が軽くなります。
更に、あることないこと作り話までして話したがるようになる。
話を盛る癖が付くのです。
増長し、その感覚の切り替えが出来ずに雪さんは職場で横柄な態度を取って、フォロー出来ぬほど反感を買ったのでしょう。
ホスト系、マジで辞めたほうがいいです。
自白剤ってレベルじゃないくらい、なんでも吐かされます。
一定の知能に満たない人は特に。
そして、あっという間にお財布が空っぽになります。
調子にのって、金銭で人間関係を繋ごうとして。
プライドが高いのに、高すぎるが故に媚を売って体裁を保とうとしてくる。
この高いんだか低いんだか分からないプライドが、豪雪の山。
人生の足止めポイント。
気付けない人は、本当に気付けないです。
ブルベ冬の雪。
アデュー。
秋の月
つきのころはさらなり
かぜのまえのちりにおなじ
月の話は、この辺りですかね。
南北朝時代ってなんだったの?というお話。
平安の貴族社会から武家社会への移り変わりですね。
このきっかけは?
ずばり、元寇。
なんですが、その前に鬼舞辻無惨が大暴れしたので、その警護で…とかいうのは冗談で。
その頃、朝鮮半島から襲撃が増えておりまして、朝廷は対応に手を焼いていました。
九州大陸の都が焼かれ、移住者に乗っ取られたことで仕方なく軍部に力を入れる事になったのですが…。
先に書いた、花鳥風月。
あのノリが抜けきれず、遊戯ばかりに興味を持って、戦いを恐れる者が多くありました。
そうして、兵に力をいれるべきだよね?という寄り合いで、歌って誤魔化す輩が多く現れ、その間に半島からの襲撃で九州からの租が半減。
業を煮やした島津が、武家を立ち上げました。
「腑抜け共め。自分の身は自分で守るからな」
その考え方は、やがて全国に広まっていきました。
そうして
雅を重んじる南
武に身を落とす北
に分かれ、対立を始めました。
源氏は、足利氏。
平家は、藤原氏。
だったんですよ。最初は。
元寇をきっかけに、武家への思想はどんどん強くなっていきました。
武家諸法度。
北条政子、強いなんてもんじゃなかったです。
この方に勝てる人なんていないでしょう、というくらい。
やがて藤原氏は落ちぶれ、源氏側に。
何故か平家が足利氏に。
どこで逆転したんだ?
室町幕府ですね。
どうやら、劣勢が源氏らしいです。
平家の方が強いということなんですって。
源氏パイと平家パイ、どっちがいいですか?
みたいな曖昧な感じじゃないですが。
選べないよ…。
気分で食べるから。
どっちも美味しいじゃん…。
それはともかく。
「忠度の都落ち」
で、ひっくり返ったらしいです。
やっぱり武家は脳筋じゃあかんねえ、と足利氏が学を求めましたので(朱子学など)やがて藤原氏を論破するようになり、文武両道万歳として武家が優位に立つようになりました。
そもそもは、藤原氏がいつまで経っても対処を取らないのが原因でした。
歌ばかり歌って、ちっとも現実を見ようとしない。
上手いこと言ったつもりでノラリクラリと危険を訴える声を躱し、「学が無いものが吠えてもねえww」と問題先送りにしたせいです。
平安の世は既に末法であったという説は、この辺りから来ています。
「こんな腰抜けが権威を握っているなんて、世も末よねえ」
という。
このノラリクラリ仕草は艮の大建直しの最終構成まで持ち越されました。
中身は南北朝とは関係ないんですけど、先送りにし続けたものがあったのです。
望月が欠けたら、そこで運のツキ。
十六夜から試練が始まります。
しかし、それは飛躍のチャンスでもある。
藤原氏が本気出して鬼滅隊を設立すれば、ずーっと天下を取れたのにねえ。
産屋敷家は無惨を生み出した故に責任を…と言っていますが、どうみても朝廷の一派ですよね。
あの財力、普通じゃない。
どこからそんなお金が…。
後醍醐天皇のあと、朝廷は極貧状態でした。
その前から火の車でしたが、食うに困る程になりました。
立て直しに大変な時間をかけることになり、その間大嘗祭などを省略していたのです。
新嘗祭・大嘗祭はどうしても欠かすことが許されない重要な儀式なのですが、これを省略するとは…。
故に、時代の加速が早まりました。
量子的な意味で。
かなり勉強になるお話だと思うのですが、天皇家の沽券に関わるが故に醜聞であるとして明治時代から源平合戦のネタは徐々に廃れていきました。
私はお菓子を除き、源平の考えと無縁の人生を送ってきました。
学校で習うけど、対立って?という感じ。
マニアなネタなんですよね。現代では。
秋の月は、風林火山です。
チャンスを絶対に逃すな。
人生は掛け算だ。
昇る時は昇る。
堕ちる時は一気だ。
しかし、雅な宮廷仕草ってなんなの?
それは…。
春の花
七十二候。
1年を72で区切って暦とし、四季折々を楽しむものです。
しかし、これらは良く読むと、すべて恋の歌なのです。
そして、残る歌というのは実は全てえっちです。
猥談しか残らない。
これは世の常です。
例えば啓蟄の頃。
これはダイレクトにいやらしいです。
蟄虫啓戸
(ちっちゅうこをひらく)
冬ごもりの虫が土から出てくる
桃始笑
(ももはじめてわらう)
桃の花が咲き始める
菜虫化蝶
(なむしちょうとなる)
モンシロチョウの幼虫が羽化する
啓蟄はモロです。
当時の人も、経膣と思っていました。
膣なんて言葉があったのですか?
ありましたとも。
血通(ちつう)ということで、月経を意味する言葉。
蟄虫啓戸
葉野菜に産み付けられた蝶の卵が孵って芋虫が出てくる頃ですが。
一方の人間社会では、袴の間からイモムシがコンニチハ、という露出狂を意味します。
桃始笑
桃の花の向こうの女童(めのわらわ)が笑いかけてきて可愛いねという意味。
そして、桃は普通にお尻ですよ。
菊紋が可愛いね、という意味でもある。
上記の女童のお尻ではありませんけどね。
菜虫化蝶
菜(野菜)の芋虫が蝶になったぞ。
転じて、一回抱いたら愛着がついて、イモムシが蝶になったように見えるね、と言う意味。
芋っ子だと思ってたけど、ちゃんと女じゃんね、うへへ。です。
いくら春は恋の季節だと言っても、根っからの変質者みたいですよねえ。
残っている唄は、殆どこういう意味だと思って間違いないですよ。
エロ本のない時代、こういうのを詠んではニヨニヨするのが貴族文化でした。
この腐敗とも言えるような文化が熟成した世で、貴族の誰かが学のない武家を呼びつけて
「この歌を詠んでみろ」
と言うですよ。
知らずに読み上げた武士は、影でヒソヒソ笑われます。
「あんないやらしい歌を平然と読むのね」と。
それで「忠度の都落ち」
宮廷のイロハを教えてくれた五条三位俊成卿の元へ、薩摩守忠度が帰り道の途中にわざわざ寄って、礼を申し上げに向かうお話です。
薩摩守忠度は感謝してますもんね。
「指導ご鞭撻感謝至みゐる」と。
お陰で、宮で恥をかかずに済んだということです。
おまけに論破まで出来るようになった。
そして、薩摩の辺りはやたらと耳早です。
情報通。
勉学に熱心なんですね。
その心です。
セクハラとかいうレベルでないくらい、性に乱れていたのですよ、宮廷は。
中学生レベルの戯言を平然と言い、きゃあきゃあと騒ぎ立てる。
くだんね。
ということで、源氏が立ち上がりました。
源氏物語の光源氏のモデルとなった中原中将は、実は非常に誠実な男性でした。
公達らのいやらしい絡みをのらりくらりと躱し、紳士な態度で女人にもモテる。
食い荒らされて婿の来てのない姫を憐れみ、妃に迎えたりしました。
前も書きましたが、彼が抱いた未通娘(おぼこ)は本命の妻のみ。
あとは、散々喰い物にされた女性ばかりを引き取って…。
特に末摘花は酷かった。
やたらと話題に上がる上に、記録に残す人の頭がドピンクなので、その尾ひれにより「彼はなんていやらしい男なんだ」と勘違いされていますがね。
実は、光る君ほど清い男性はいませんでした。
伊勢物語のモデルでは?と噂される在原業平も同様です。
実は、伊勢物語は全然いやらしい話などではないのですよ。
いやらしい歌で溢れかえっていますが、実は超・超が付くほど誠実な男性が
「いや…。心配させてごめんよ。それはないからね」
と毎回お断りをしています。
ナンパかな?
いいえ、違うのです。
本当にないんですよ。
露骨な表現が多いので「え?」となりますが、実は全然違うんですよ。
泥中の蓮なんですよ。
谷せばみ峯まではへる玉かづら
絶えむと人にわが思はなくに
谷から峯から玉かづらがちらほらと見えて良いねえ。
目立つし、人がいると勘違いしてしまう人もいるかもね。
という歌ですが。
谷というのは股間ですね。峯はバスト。
玉かずらというのは白い小花ですので、この場合は全身ぶっかけを意味します。
世の人はみんな、こんなことをしていると思っているようだが、それはとんだ誤解だよ。
という歌です。
えっちな人は
谷せばみ峯まではへる玉かづら
絶えむと人にわが思はなくに
「股から乳房までの体毛が白くなるまで、猥談を考えない人はいないよねえwww」
と読むようですが、業平はこういったことにウンザリしていました。
故に、伊勢物語は読み手によって意見が分かれます。
業平はスーパーがつく助平だ
VS
業平はハニートラップが一切効かない堅物
答えは後者です。
在原業平は、在りよりの在りの男。
どんなに麗しい美女が目の前でいやらしい踊りを踊ろうと
「君。そんなことをするものではないよ。服を着なさい。」
と平然と言い放つのであります。
その証拠の歌が、百人一首。
千早ぶる 神代もきかず 龍田川
からくれなゐに 水くくるとは
在原業平による歌です。
神々が住み、不思議なことが当たり前のように起こっていた、いにしえの神代でさえも、こんな不思議で美しいことは起きなかったに違いない。
奈良の竜田川の流れが、舞い落ちた紅葉を乗せて、鮮やかな唐紅の絞り染めになっているなんて。
という意味とありますが、実は何通りも読めます。
まずは、おからの話。
龍田川というお相撲さんにゾッコンだった神代という高貴な女性がおりました。彼女はフラれ、自暴自棄になっていつかしか落ちぶれてしまいました。
そうして物乞いをするまでになったのですが、豆腐屋さんにオカラを恵んで貰いにいきました。当時もオカラは安く、食うに困る人の主食でした。しかし神代は高貴な態度が抜けず、下手(したて)に出るというということを知らなかったため、傲慢な態度であるとして豆腐屋にオカラを恵んで貰えませんでした。神代は絶望し、空腹に耐えかねて入水したということです。
千早というのは、十二単の衣のことでもあります。
高貴な身分を捨てきれないものの末路、という歌。
そして、またしても「忠度の都落ち」
薩摩の一族は野蛮人とみなされていました。
どんなに千早ぶる、つまり高貴の出であると主張し、古から伝わる伝統があっても、奈良の都には敵わないですよ。
唐韓(からくれない)大陸文化、そっちの野蛮人と同じでしょうよ。
という先入観の歌です。
水くくるとは、とは、同じ水は飲めない。
九州大陸の鄙人にあげるものはないですよ😜
という意地悪な言葉ですね。
こういう人が大勢いたということですわ。
それを、業平は皮肉ったのです。
更に一つ。
龍田川を真性包茎とみなすもの。
勃った皮。
皮被りの粗チンきんだちクソ野郎どもが、金にモノを言わせて大陸文化を喜んで、遊んでばっかりいて。
空気めっちゃ淀んでいるやんな。
という意味ですね。
このように、幾つもの意味を読むのが、本来あるべき和歌の姿です。
業平は、天皇の女御・二条の后とデキているという噂でした。
実際は業平は機転が効いて頭が回り、話すと面白いので仲が良かったというだけですが、朝廷全体が性に乱れて淀みきっていましたので、このようにありもしない噂だらけだったのですね。
そして、ちはやぶるの歌は忠告でした。
「あんまり贅沢ばっかりしないほうがええよ。唐からもたらされたものばかり喜んで、成金っぽくて見苦しいぞ」
と。
全く通じなかったようですが、素晴らしい歌ということで百人一首に残るまでになったといいます。
伊勢物語は、男が言った。女が返した。
という感じの恋の歌集になっております。
カラオケデュエットみたいなノリですね。
♠ 男性パート
♥ 女性パート
ほぼこれですね。
♠ 筒井つの井筒にかけしまろがたけ
過ぎにけらしな妹見ざる間に
♥ くらべこしふりわけ髪も肩過ぎぬ
君ならずして誰かあぐべき
♠
全てが筒抜けのように、君を見つめて来た。
ずっと妹のように思ってきたけど…いつの間にか君はそんなに美しく育って。
♥
髪が伸びると共に、互いの腰の位置がいつの間にか変わってしまったね。
あなた、逞しくなって。あなた以外の誰と愛し合えばいいの。
有名な23段は悲恋のように描かれていますが、実は違ってですね。
幼馴染の男女が親の反対を押し切って結婚したはいいものの、生活が苦しくなって男はいかがわしいと噂の地へ働きに出なければならなくなりました。
男が従事した仕事は遊郭の下働きでしたが、女は嫉妬して身綺麗にしてこっそり職場を覗きに行きます。
そこで見たのは、男が遊女を甲斐甲斐しく世話をする様でした。
女は嫉妬のあまり男を逆レイプしました。
男はそんな女を見て反省するどころか逆上し、本当に遊女に手を出してしまいました。
そうして、誤解が解けぬままに二人は別れてしまった、というお話です。
短気は損気ですね。
田舎者はこれだから駄目よねえ、という話。
生駒の山というのは、近畿と九州を掛けています。
どんだけ九州は田舎扱いされてんのよ、という。
同時に、奈良も超絶貶されていますね。
奈良が田舎扱いされているのは、あらゆる歌から伺うことができます。
京都至上主義にも程がある。
都会と地方の対立。
これは人間の習性なんですかねえ。
これを、みやこの公達はハッピーエンドの昼ドラのように受け取って、ゲラゲラ笑っていました。
噂話しか楽しみがないのかよ…。
いますよねえ。
いつの時代も、貶すことしか能が無い人。
何かといえば目の敵にするものを探して、あげつらって悪口を言って一時的な連帯感による快楽に身を落とすのです。
こういうのを、人間関係焼畑農業派というのですね。
悪口でしか他人と繋がれない人。
もしくは、ハブられの巻き込まれにより、居場所を失いやすい人。
こういう面倒くさい人間模様を把握し、集団から孤立しても素知らぬ顔をする。
それが、真の意味で花咲ける人です。
春は花が咲き乱れる季節。
噂話に花を咲かせる人の中で、本当の意味で根腐れせずに凛と咲く。
これを真に理解できる人が、春のさくらを名乗れます。
やはり幾通りの意味がありますけどね。
扇のように
冬の雪
おだてに乗るな。
他者の意見に引っ張られすぎるな。
お前が消えて喜ぶ者にお前のオールを任せるな。
秋の月
ツキは一瞬。
チャンスを逃すな。
仮に逃しても、また次がある。
絶対に諦めるな。
終わらない夢を見よう。
春の花
色事は程々に。
頭を鍛えて、心を鍛えて、身を鍛える。
野望はあるか。
義はあるか。
情はあるか。
夢はあるか。
これが、乱れ雪月花の概要です。
マジですか?
マジです。
古刀を鍛えよう。
鋭く、粘り強く。
鬼神を乗り越えよ。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。